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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751
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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751

戸谷洋志(著者)

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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/08/23
JAN 9784065369890

生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

¥990

商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/11/10

現代哲学を非常に実学として使った本。新自由主義を正当化する理論として使われる自己責任論。そこから導き出される個人主義、差別、思考停止の全体主義化。まさに、欧米の右傾化や日本の自己責任論に潜む危うさをわかりやすく、日々の思考にも活用できるレベルで説明してくれている。 シンプルに ...

現代哲学を非常に実学として使った本。新自由主義を正当化する理論として使われる自己責任論。そこから導き出される個人主義、差別、思考停止の全体主義化。まさに、欧米の右傾化や日本の自己責任論に潜む危うさをわかりやすく、日々の思考にも活用できるレベルで説明してくれている。 シンプルに 責任とは誰が負うべきかでなく、誰に対して何に対して負うべきかといえ対象に目線を移さねばならない というメッセージは響く。 自分もヒヤリとすることがあり、また辟易とさせられる政治や経団連、組織の論理などにも当てはまる。 この本を読むかどうかは 終わりに を読んでみて、より深く知りたいと思うかで決められると良いだろう。 そしてここでも中動態。このテーマで責任を述べた國分巧一郎さんはまさに引用される数半端ないな。

Posted by ブクログ

2024/10/27

アーレントの見捨てられると思考能力を失ってしまう話からの展開とヨハスの責任の代理可能性が印象に残った。弱いことが未来の可能性を開くものだと感じれた。

Posted by ブクログ

2024/10/10

「ケアの倫理」に関してキティに関する言及があり、一読してみた。「自己責任論」への言及より、その背景に「強い責任」があり、それに対置するものとして「弱い責任」について説明するために、中動態、キティ、おそらく著者の専門であるヨナス、そしてバトラーを用いて説明。最後に著者がまとめている...

「ケアの倫理」に関してキティに関する言及があり、一読してみた。「自己責任論」への言及より、その背景に「強い責任」があり、それに対置するものとして「弱い責任」について説明するために、中動態、キティ、おそらく著者の専門であるヨナス、そしてバトラーを用いて説明。最後に著者がまとめているが、「弱い責任とは、自分自身も傷つきやすさを抱えた『弱い』主体が、連帯しながら、他者の傷付きやすさを想像し、それを気遣うことである。そうした責任を果たすために、私たちは誰かを、何かを頼らざるをえない。責任を果たすことと、多雨よることは、完全に両立する」。若い哲学者で具体例も分かりやすい。今後の著者の活躍に期待したい。

Posted by ブクログ

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