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サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 ハーパーBOOKS
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サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 ハーパーBOOKS

リズ・ニュージェント(著者), 能田優(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2024/08/23
JAN 9784596778758

サリー・ダイヤモンドの数奇な人生

¥1,265

商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2024/11/09

★5 壮絶な過去に向き合う女性、人間の可能性と成長に痺れる傑作 #サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 ■あらすじ アイルランドの田舎町、変わり者のサリー・ダイヤモンドは義父と二人で静かに暮らしていた。ある日彼女は義父が病気で亡くなっているのに気づく。生前自らが亡くなってしまったら...

★5 壮絶な過去に向き合う女性、人間の可能性と成長に痺れる傑作 #サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 ■あらすじ アイルランドの田舎町、変わり者のサリー・ダイヤモンドは義父と二人で静かに暮らしていた。ある日彼女は義父が病気で亡くなっているのに気づく。生前自らが亡くなってしまったら焼却炉で焼いてくれと言っていたのを思い出し、そのまま遺体を焼却してしまったのだ。 警察からは温情をいただくことになったが、マスコミから注目の的にされてしまう。人とコミュニケーションをとるのが苦手な彼女は、これからひとりで生きていくことは可能なのか… そして彼女は義父から遺された手紙を読み、衝撃の事実を知る。 ■きっと読みたくなるレビュー 許せない。 他人を傷つけることを許容してしまうと、どんな結果が待ち受けているのか。不幸とはこうやって生まれるという教訓を魂に焼き付けられます。 そしてもうひとつ。人間の可能性、戦うことの意義を教えてくれる素晴らしい作品でもあります。 本書は大きく二人の視点で物語が進行していく。一つ目は変わり者のサリーが過去と向き合っていく現在の視点。二つ目はサリーの出生と関する者の過去の視点です。 サリーは幼い頃の記憶がなく、できる限り人と接触せずに生きてきた。もちろんそれには悲しい理由がある。本来頭がよく音楽の才能に溢れるにも関わらず、その結果自閉症気味になり、人とコミュニケーションが取れなくなってしまった。 しかし彼女はどんなに辛い事実を知っても、自分自身に立ち向かって戦い続けた。よく聞き、よく学び、自身の価値観を信じ、誇りを忘れずに胸を張って生き続けた。知恵と勇気を振り絞り、周りの人たちを信じる優しい心を持つことで、全てをやり直していくんです。すごい… 昨今、経済的なことを理由で犯罪に手を染めてしまう若者がいっぱいいます。卑劣な境遇に生れ落ちてしまうこともあるでしょう。でもこのサリーの生き様を見て感じてほしい、諦めるな。 一方もうひとり、過去の視点での物語… サリーに関係する人物が出てきますが、カッと目を開いて読んで欲しい。他人に甘え、自分に負ける人間はどうなるのか。 生きるってこういうことだったと思い出されてくれる傑作だと思います。ただ心臓が抉られる物語です、覚悟して読みましょう。 ■私とこの本の対話 以前息子が不登校になってしまいました、登校時に吐き気が止まらなくなってしまったんです。 彼から悩みを聞き、学校にも相談し、病院にも行きましたが改善がされない。これ以上追い込んでしまうことで更なる悪化を恐れた私は、ひとまずゆっくり休むことを提言したのです。しかしどれだけ休養しても、不登校は解決されませんでした… その後彼は、勉強の壁にぶつかっていたことを自分なりに認め、塾に通い始めるようになりました。すると学校への登校も再開し、自分らしく学園生活を送れるようになったのです。 やっぱり問題から遠ざけても何も解決しないんですよ(もちろん人それぞれ個性があると思うけどさ)。あらためて戦うことの重要さを教えてくれた、私にとって大切な一冊になりました。

Posted by ブクログ

2024/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 面白かったです。  冒頭はサリーの物語から始まりますが、途中からピーターの物語も始まり、その後は交互に展開。  ピーターのパートが気になりすぎて、サリーのパートを飛ばし、先にピーターのパートを読んでしまいました。その後、改めて、サリーのパートも含め、落ち着いて読んでいきました。  そして読み終わり。…え…?ここで終わり? とびっくり。  でも、そうか、その後は読者に委ねるのかと。 ピーターはともかく、サリーには少しでも、明るい未来が待っていて欲しい。  例えば、コナーの母親が、少しでもコナーに良く接していれば、こんなにもたくさんの人々に影響を及ぼす事はなかったのではないか。たった1人の悪行がこんなにも人の人生を狂わすなんて。   人生で経験した、様々なことは、人の性格や考え方にあらゆる影響を与えるが、自分を客観視する力を持ち、少しでも良い方向へ向かう事が出来たら良いなと思いました。

Posted by ブクログ

2024/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1日で読破。非常にテンポ良く、二部からはどうなるんだろう、と釘付け。しかし、ラストで放り出されたような気も。あれだけ丁寧にサリーを描いてきたのに、あとは想像にお任せ、にしちゃうのは反則だよーと叫びたくなりました。それだけのめり込んだってことです。中盤の描写、痛々しい限り。こういう性癖は受け継がれるものなんですね。恐ろしい、、。

Posted by ブクログ

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