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五つの季節に探偵は 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2024/08/23 |
| JAN | 9784041150184 |

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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
飄々としている主人公が良かった オーディブルで聴いた時の温度感もすごく良かった 適温の水、水を差すという表現も好きだった
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五つの短編のうち、『スケーターズ・ワルツ』が、日本推理作家協会賞(短編部門) 初読みの作家さん。 『彼女が探偵でなければ』という短編集の前編ということで読む。 とても読みやすい文章でさらさらっと読み終えた。 主人公のみどりは、高校生の時、あるきっかけから人間の裏側を暴く興奮に...
五つの短編のうち、『スケーターズ・ワルツ』が、日本推理作家協会賞(短編部門) 初読みの作家さん。 『彼女が探偵でなければ』という短編集の前編ということで読む。 とても読みやすい文章でさらさらっと読み終えた。 主人公のみどりは、高校生の時、あるきっかけから人間の裏側を暴く興奮にのめり込んでいき、京都大学卒業後、探偵業につくことになったのだが、誰かを傷つけることになっても、謎を解かずにはいられないという性癖を持つ。そこには思いやりなどない。 みどりは好きになれないが、次作も読んでみたいと思わせられた。はたして、年齢を重ねて、みどりに人間味が出てくるのだろうか。 『龍の残り香』という短編は、香道についてのものだが、私は前に香道体験をしたことがある。詳しいことはすっかり忘れてしまったのだが、いくつかの香りを嗅いで(聞く、というらしい)当てるのだが、かすかな香りなど覚えていられない。私にはとても難易度が高いお稽古ごとだった。
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女性探偵もの。単に事件を重ねていく連作ものかと思ったら、五つの短編は2002年から2018年まで16年にわたり、主人公のみどりも高校生から、やがて子どものいる大人になっている。この小説で面白いのは、みどりの仄暗い性癖。ふだん他人には見せない、対象者の心の奥や裏の表情を垣間見ること...
女性探偵もの。単に事件を重ねていく連作ものかと思ったら、五つの短編は2002年から2018年まで16年にわたり、主人公のみどりも高校生から、やがて子どものいる大人になっている。この小説で面白いのは、みどりの仄暗い性癖。ふだん他人には見せない、対象者の心の奥や裏の表情を垣間見ることをやめられず、そのお陰で友人を無くし、信頼関係を壊すこともしばしば。そんな性格は探偵業が天職なんだろうな。物語も殺人のような派手な事件はなく、いじめ、窃盗、ストーカーなど心の闇をテーマにしたものが多かった。謎はそこまで複雑ではないので、ミステリを読み慣れた人なら、だいたい解けるんじゃないだろうか。ともあれ、共感とかないわりに面白かったし、ちょっと不思議な読後感だった。
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