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牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 星海社FICTIONS
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/08/28 |
JAN | 9784065367179 |
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牢獄学舎の殺人
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『虚構の密室』と『現実の密室』が織り成す学園ものの本格ミステリーで、『牢獄学舎の殺人』という解決編がないミステリーを拾った主人公の本仮屋詠太が『未完図書委員会』を名乗る謎の少女、杠来流伽と出会い学園で起こる連続殺人事件の背景に溝呂木厄藻という謎のアマチュアミステリー作家の存在と...
『虚構の密室』と『現実の密室』が織り成す学園ものの本格ミステリーで、『牢獄学舎の殺人』という解決編がないミステリーを拾った主人公の本仮屋詠太が『未完図書委員会』を名乗る謎の少女、杠来流伽と出会い学園で起こる連続殺人事件の背景に溝呂木厄藻という謎のアマチュアミステリー作家の存在と彼が遺した作品が深く関わっていることを知り、現実の事件と小説の事件を解決していくという二段構えの構成になっていて、解決編のボリュームや明かされる衝撃の真相などがよく練られていて読み応えがあった。また、あとがきも仕掛けが仕込んであって面白かった。
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牢獄学舎の殺人 市川憂人の長編ミステリー。 最近、学園もののミステリーを読む機会が多く(因みに次に読む予定の作品もそうなのだが)、ある意味で学園ミステリーが乱立している中、学生だからと優しくしないのが市川憂人だ。他の学園ミステリーとは一線を引いており、人は死に衝撃的な結末が待って...
牢獄学舎の殺人 市川憂人の長編ミステリー。 最近、学園もののミステリーを読む機会が多く(因みに次に読む予定の作品もそうなのだが)、ある意味で学園ミステリーが乱立している中、学生だからと優しくしないのが市川憂人だ。他の学園ミステリーとは一線を引いており、人は死に衝撃的な結末が待っている、作風は本格とのミックスだと言える。 内容は、解決編の無い謎の推理小説通りに事件が起きるというもので、主人公の本仮屋が忘れ物をとりに音楽室にいくとそこに真っ白な本がおいてあり、ミステリオタクの彼はその本に魅せられ、次々と読む進めてしまう。『牢獄学舎の殺人』は、3つの殺人が起き、読者への挑戦状が提示されそこまでで小説は終わっている。この小説が気になり持ち帰ろうとしたところ、図書室によくいる女子に取り押さえられてしまう。 もっとも非現実的なボーイミーツガールとあるが、ミステリでは意外とありがち?と思わず主人公にツッコミを入れながら、本仮屋と杠(ユズリハ)の出会いに興奮してしまった(笑) 人物描写がとても上手で、本仮屋、杠の二人についてはまるで自分がそこにいる様な感覚になる程溶け込めたのだが、脇役達の影が薄く(更に登場人物が少ない)、二人の世界に巻き込まれた印象だ。一部、作中作として『牢獄学舎の殺人』内のやりとりが機械的に挿入される為、現実的な部分と非現実的な部分が入り乱れてい 本作では実際に起きている殺人事件の真相を解き明かす事は当然ながら、作中作のトリックを解く事も重要で、更に幾つかの解答が用意されており使われている手数がとても多い。どのトリックもある意味で王道の応用みたいなものだが、表現方法が巧みでとても面白い。 本仮屋はミステリーマニアの為、クラスで浮いた存在になりつつあるが、知識は見事であらゆるミステリーの要素をひけらかしてくる(笑)そんなようすが学生時代の自分を投影している様で懐かしくも切なく、思わず笑ってしまう様な人物だが、杠と関わりながら、最後には鋭い一面を見せる。 本作はミステリーの王道の要素が沢山あり、ボーイミーツガール、探偵とワトソン、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットの要素、クローズドサークル、消えた足跡、叙述トリック等等盛り沢山。途中、ある事件の核心に触れる部分で少し読み疲れてしまう印象だが、最後には盛り返し、後書きでトドメを刺された気分だ(後書まで読んでこその作品。是非とばさないで欲しい) 続編があれば期待したいが・・・。後書きの様子だと・・・。 マリアと漣シリーズと並ぶ作品になるとおもうのだがなぁ。余りにも面白く、「ジェリーフィッシュは凍らない」を読んだ時を思い出す程の余韻だ。
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