![牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 星海社FICTIONS](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002038/0020380173LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/08/28 |
JAN | 9784065367179 |
- 書籍
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牢獄学舎の殺人
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牢獄学舎の殺人
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商品レビュー
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星海社のイメージはラノベ寄りの小説(母体が講談社だから、カラーとしては講談社タイガに近い)と思って読んだのだけれど、その予想を覆して「本格ミステリ」だった。 (註:ラノベの体裁だけど本格ミステリ、という作品も世の中にはあるのかもしれない。わたしが不勉強なだけで。そして、別にラノベ...
星海社のイメージはラノベ寄りの小説(母体が講談社だから、カラーとしては講談社タイガに近い)と思って読んだのだけれど、その予想を覆して「本格ミステリ」だった。 (註:ラノベの体裁だけど本格ミステリ、という作品も世の中にはあるのかもしれない。わたしが不勉強なだけで。そして、別にラノベを下に見ているわけではないことを付記しておきたい) 市川憂人といえば、東京創元社から出版されている〈マリア&蓮シリーズ〉が代表的であろうと思う。ガチガチの本格ミステリで、とても好きなシリーズだ。その市川憂人が、星海社から新刊だとぉ!?と少し驚きつつ手に取った。 凄かった。作中作と「現実」で起こる事件。そして『未完図書委員会』という組織の設定。 確かに、登場人物の名前だったり、文体のノリこそ若者にもとっつきやすい雰囲気だったが、内容はガチのガチ本格だった。 そして、作中作でミステリを扱うからか、その作品の性質からか、「読者への挑戦状」の意義(というか、これは市川先生の解釈なんだろうと思うけれど)が描かれていてとても面白かった。 そしてそして、たぶんこれはシリーズ化しますね?(歓喜) 杠と本仮屋くんのコンビの活躍が今後も楽しみだ。 そしてこれは完全に蛇足だけれど、星海社FICTIONのスピンがおしゃれなリボンなの、とても良き。
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私立北神薙高校に通う一年生の本仮屋詠太は新入早々、クラスの自己紹介で、『鮎川哲也を知っていますか』と言ってしまうくらいのミステリ好き。その自己紹介で玉砕してしまって以来、図書室で過ごす日々を送っている。クラスで親しく話せるのは、友人の荒川くらいだ。 ペンケースをどこかに置き忘...
私立北神薙高校に通う一年生の本仮屋詠太は新入早々、クラスの自己紹介で、『鮎川哲也を知っていますか』と言ってしまうくらいのミステリ好き。その自己紹介で玉砕してしまって以来、図書室で過ごす日々を送っている。クラスで親しく話せるのは、友人の荒川くらいだ。 ペンケースをどこかに置き忘れてしまい、探すため、移動教室の際に使った音楽室に入ると、表紙がほぼ真っ白の聞いたこともない作者の一冊の文庫本を見つける。タイトルは『牢獄学舎の殺人』。作者は『溝呂木厄藻』。『読者への挑戦状』の後が抜け落ちた奇妙な本をきっかけに詠太は、『未完図書委員会』の司書を務めるという少女、杠来流伽と出会う。少女の話は、教鞭を取りながらアマチュア作家をしていた溝呂木厄藻の作品が実際の殺人事件に利用されている、というものだった。 本作は『解答の欠落したミステリの解答が、現実の世界で利用される』という『現実』と『虚構』の両面に謎が置かれつつ、その『現実』までも疑ってかからなければいけない、という側面まで描かれている境界線の曖昧さがとても魅力的な作品です。ネタをバラしてしまうわけにはいかないので具体的には書けないのですが、心理的な齟齬が作中の動機を複雑にさせている点がとても好きでした。ラブコメ的な物語としても、もしもシリーズが続くのであれば、ふたりの未来に幸があることを祈りたくなるような物語です。
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設定にまだまだ謎が残っていて、これからもシリーズとして続きそうだった。正直あんまりすっきりする解決ではなかったけど、読者への挑戦をするだけあってフェアな内容だったと思う。
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