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狂った宴 新潮文庫
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狂った宴 新潮文庫

ロス・トーマス(著者), 松本剛史(訳者)

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狂った宴 新潮文庫

定価 ¥1,100

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/07/29
JAN 9784102403136

狂った宴

¥935

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2024/09/15

★5 アフリカ小国で元首を決める選挙を攻略! 広告代理店と選挙コンサルの狡猾な作戦とは #狂った宴 ■あらすじ 選挙コンサルタントのシャルテルは、広告代理店のアップショーから選挙活動の依頼されアフリカに飛んだ。欧州諸国からの独立を前に、首相を決める選挙が行われるのだ。彼らは選挙...

★5 アフリカ小国で元首を決める選挙を攻略! 広告代理店と選挙コンサルの狡猾な作戦とは #狂った宴 ■あらすじ 選挙コンサルタントのシャルテルは、広告代理店のアップショーから選挙活動の依頼されアフリカに飛んだ。欧州諸国からの独立を前に、首相を決める選挙が行われるのだ。彼らは選挙に勝つべく様々な裏方活動に国じゅうを奔走する。しかし手段を選ばないやり方や小国ならでは幼稚な治安と政治の腐敗から、選挙戦は混乱の様相を呈してくる… ■きっと読みたくなるレビュー ★5 シブおもろい。 本作は1960年代、アフリカ小国での選挙戦を描く。渋みにあふれる作品で、まるでブラウン管から流れてくる白黒の海外映画を観ているかのようです。粛々と進むストーリーと、登場人物の気の利いた会話が味わい深い社会派小説です。 何と言っても繰り出されるセリフが味わいがある、マジ鬼渋なんですよ。主役であるシャルテルとアップショーの協議や、選挙関係者や政治家や官僚たちとの駆け引きなど。直接的でわかりやすいやり取りは一切なくほとんどなく、文脈やエッセンスから場面に色をつけていくんです。 キャラクターの人間性も読み進めていくうちに、ジンワリとわかってくる。クールで戦略家のアップショー、狡猾で静かな情熱を持つシャルテル。二人とも超Cooolで油断してると惚れちゃいそう。 あからさまに美女が出てくるなんざ、古きよき時代を感じさせてくれていいじゃないですか。男女の会話もやたら艶めかしくて、決して明け透けには描かないんですよ。この引き算の妙が読者を夢中にさせるんです。 本作のテーマは選挙戦、かつて発展途上と言われた国の現実があからさまに描かれる。欧米諸国が恥ずかしげもなく内政干渉する様なんざ、悲しさや怒りを通り越してただただゲンナリ。フィクションといえども、こんなことは簡単に想像できることで、同じような陰謀はいっぱいあったんでしょうね。 シャルテルが繰り出す選挙攻略が興味深かったですね~ 現状調査、街の人々や生活の調査、自陣営と他陣営の分析、利害関係者との情報交換や交渉、そして戦略と実行。いやー、こんなの現代の経営戦略とも同じでビックリ。そしてこれだけじゃなく、ずる賢い作戦なんかもあるんすよ。もうどうなるかワクワクヒヤヒヤです。やっぱりいつの時代も口が上手く、頭が切れる奴が生き残るんすよ。 物語の終盤、選挙戦とその結果。勝ったのか負けたのか、そして関係者たちの未来はどうなるか… これまで行動を観てきた私にとって、二人の判断と行動は想像以上に情熱的で心臓をわしづかみにされちゃいました。カッコ良かったなぁ~ エンタメ風味がどばどば出る作品ではないですし、飾り気もほとんどありません。しかしこんなにも人間味が染み渡る作品はないですよ! 派手な作品にちょっと疲れたときに、手に取って欲しい一冊でした。 ■ぜっさん推しポイント 21世紀の現代でも、地域紛争や内乱は世界中のどこにでもある。どことは言いませんが、いまだに不安定な国々に巣食う先進国なんてそこらじゅうにある。一見助け船を出しているように見えても、実際は低賃金で悪辣な環境で働かせてることも。 いつも苦しいのは市井の人々、どんな政局であっても、今日生きるためには働かなくてはいけない。貧しい庶民と小さな子どもたちが犠牲になるのは見てられない… どのくらい時代進めば、人間は新しい価値観で生きられるのでしょうか。

Posted by ブクログ

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