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境界線 宝島社文庫
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境界線 宝島社文庫

中山七里(著者)

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境界線 宝島社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2024/08/05
JAN 9784299047519

境界線

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商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2024/09/18

一気読み。いろいろ引き込まれる作品だった。境界線をはっきり引きたいときもあるし、あやふやにさせたいときもある。

Posted by ブクログ

2024/09/18

「面白そう…」と思って入手し、何となく紐解き始めてみた。そうすると頁を繰る手が簡単に停められなくなってしまったそんな訳で素早く読了に至った。色々な意味で強く引き込まれてしまう作品だ。 物語の冒頭、宮城県気仙沼市で女性の遺体が発見されるという話しが出て来る。この人物に関連する物語が...

「面白そう…」と思って入手し、何となく紐解き始めてみた。そうすると頁を繰る手が簡単に停められなくなってしまったそんな訳で素早く読了に至った。色々な意味で強く引き込まれてしまう作品だ。 物語の冒頭、宮城県気仙沼市で女性の遺体が発見されるという話しが出て来る。この人物に関連する物語が始まると示唆される訳だ。 そして宮城県警本部捜査一課に在る刑事の笘篠に、気仙沼の女性の遺体に関する連絡が入る。事件を捜査するということでもなかった。遺体を確認するようにという話しであったのだ。気仙沼で発見された遺体は、笘篠の妻の名が入った免許証を所持していたのだという。 笘篠は驚いた。7年前、気仙沼署に在った笘篠だが、東日本大震災の際に自宅が被害に遭い、妻と乳児だった息子が行方不明となってしまっていたのだ。その行方不明の妻の名が記された、加えて気仙沼に住んでいた当時の住所も確りと入った免許証を所持した人物が遺体で発見される「筈が在るのか?」ということで、笘篠は現地に駆け付ける。 笘篠が現地で見るのは、妻とは全く違う女性の遺体だった。この見ず知らずの女性が、何故、如何やって妻の名を騙るに至ったのか、それ以前にこの女性は何者なのかということが解らない。遺体の状況から、「身元不明者の自殺」という話しになるというようなことであったが、笘篠は酷く気になる。そして遺体の身元を探る活動に関る。 そうして女性に纏わることが明らかになろうとして行く中、更に事件が起きる。事態は如何なって行くのかという物語である。 東日本大震災のような大きな災害の人的被害に言及する場合に「死者・行方不明者」という言い方が在る。「死者」と言う場合は、何らかの形で遺体等が確認され、「〇〇さんは亡くなった」と明確に言い得るということになる。対して「行方不明者」ということになれば、遺体等で死亡が明確に確認出来るのでもない状況下であることになる。津波で居合わせた建物等と共に流されてしまったような人達が多く出てしまったという東日本大震災では、この「行方不明者」も多数に上った。そしてこういう場合、一定の年数を経て「失踪宣告」という手続きをして、「死亡してしまったもの」という扱いにして行くことも出来る。その「一定の年数」が7年である。 本作はその「7年」ということに脚光を当てている。「死亡してしまったもの」という扱いにする、心の区切りが付けられるような、そうすることが巧く出来ないような複雑な思いというものは如何しても在る。如何しても「こうしなければならない」という何かが在るのでもない。そんな中、「身近な人達の名を、見ず知らずの者が騙り、普通に社会生活が営まれている」という異様な事態でも起これば如何なるのか?そして、そういうことを仕掛ける者は何を如何考えているのか?本作の物語の核心部分であるとも思った。 現実には居ない筈ながら、戸籍等の情報の上では居ることになっている、大きな災害に纏わる「行方不明者」が、予期せぬ形で現れるという不思議な様子の謎解きという“警察モノ”の体裁を取る本作ではある。が、もっと踏み込んだ「人が“生きている”というのは何なのか?如何いうことなのか?」を問うような、より深く広い何かを秘めた作品だと思った。加えて、多くの生命が損なわれた大災害と「各々の形で向き合い続ける」ということになっている“東北地方”を物語る作品であるというようにも思った。題名の「境界線」も、対立または半ば対立する概念の狭間に立ち竦む人達の様を象徴するかのような語で、凄く深い意味が籠っているような気もする。 本当に偶々出会ったが、夢中になった作品であった。広く御薦めしたい。

Posted by ブクログ

2024/09/16

ミステリーでありながらミステリーとは違う人間模様の話である すべてはあの日に引かれた境界線いろんな境界線と交わる。なにも悪くないのに、助けられなかったことが、一言が言えなかったことがずっと心に後悔として残る。 何気ない1日の始まりは、大切な人にはどのような気持ちであっても大切な言...

ミステリーでありながらミステリーとは違う人間模様の話である すべてはあの日に引かれた境界線いろんな境界線と交わる。なにも悪くないのに、助けられなかったことが、一言が言えなかったことがずっと心に後悔として残る。 何気ない1日の始まりは、大切な人にはどのような気持ちであっても大切な言葉を交わして行ってきますというのは私自身も感じる毎日。 そのような家族に恵まれたらこそだが。 境界線をずっと引き摺り後悔する毎日は辛くて悲しい。そして、それは事件に繋がってしまう。 一気に読みきった 途中おかしいが涙がでる。 どうしようもなく過ごさざるを得なかった人たちや後悔が突き刺さる

Posted by ブクログ

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