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朔が満ちる 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2024/07/05 |
JAN | 9784022651617 |
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朔が満ちる
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
書き出しから引き込まれた。DVの描写が非常に生々しい。青森の村では浮いていたモダンな建築の家で虐待を受けていた主人公が、家を撮影するカメラマンになるという筋書が面白い。彼が撮影をした家で出会った、笑わない男の子のその後に希望があることを願う。家というのは、場合によっては「外から侵...
書き出しから引き込まれた。DVの描写が非常に生々しい。青森の村では浮いていたモダンな建築の家で虐待を受けていた主人公が、家を撮影するカメラマンになるという筋書が面白い。彼が撮影をした家で出会った、笑わない男の子のその後に希望があることを願う。家というのは、場合によっては「外から侵入することができない」という本来安心するべき条件によって最も危険な場所になる。成人した主人公に謝罪する駐在さんの思いが切ない。主人公の史也と梓の二人、過去と向き合う青森の旅で、向き合うのが恐ろしい暗い記憶の中で心を通わせる二人の関係性が対比的に浮かび上がるようだった。史也にとっては伯母、梓にとっては新しい両親(すれ違いもあるが、あくまでも良い人たちであると思う)という救いがあったから、彼らはなんとか生きてこられたのだろう。人の過去はわからないことを心に刻みたい。また、被虐待児やサバイバーに気づいた、出会った際どうすればいいのだろう、ということも考えさせられた。
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☆3.5 窪美澄さんの本を読むのは12冊目(ブクログに登録した中では)だけどこの本を読んでみて改めて自分は窪さんの本が好きなんだなあと思った
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それぞれ違った苦しみを経験した2人だからこそ、分かり合える何かがあるのだと思う。確実に。 自分が経験した嫌な出来事を、自分の子供には経験させたくないってものすごく共感だなあ。
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