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破砕
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破砕

ク・ビョンモ(著者), 小山内園子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2024/06/28
JAN 9784000616669

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商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2024/09/02

短編だったが引き込まれてしまうぐらいに夢中で読む。西洋などの文学より中華圏が読みやすい。翻訳のせいにしていたけど文化の違いでもあるのかも。と思いながら読了。 暑さも忘れるぐらいに熱中して読んでいたら室温が32度になっていた。

Posted by ブクログ

2024/08/21

殺し屋になる修行のため師匠と森に籠る… 傷だらけになりながら、魂のやり取りを力強く描く物語 #破砕 ■きっと読みたくなるレビュー 前作『破果』において、女性で高齢ながらも殺し屋として生活していた爪角(チョガク)。時間軸は彼女が殺し屋になる前、若かりし十代の物語で、師匠と二人で山...

殺し屋になる修行のため師匠と森に籠る… 傷だらけになりながら、魂のやり取りを力強く描く物語 #破砕 ■きっと読みたくなるレビュー 前作『破果』において、女性で高齢ながらも殺し屋として生活していた爪角(チョガク)。時間軸は彼女が殺し屋になる前、若かりし十代の物語で、師匠と二人で山に籠り、厳しく鍛えられるという筋立て。本編自体は80頁の短編のみで、作者のインタビューや深緑野分先生の解説付きです。 前作を読んでない方のために軽く『破果』のあらすじをご説明。 60代の女性殺し屋の爪角(チョガク)は、殺戮の依頼を失敗してしまう。引退を思い至る彼女であったが、様々な人との出会いの中、それでも殺し屋の信条や心得は忘れずにいた。ある日、同じ殺し屋である若い男から、因縁をつけられるようになってしまい… といったお話。 今回のお話自体は短いのですが、これが味わいが深い作品なんですよ。暴力小説でありながら、表現力豊かで純文テイスト。文法的に良い悪いでなく、単語ひとつひとつに粘り気があって、油分が強いんですよね。読ませることよりも、伝えることを優先しているような感じ。んー、わかるかなー。 とにかく最初の3ページほどを読んでいただければ、言いたいことは分かってくれるはず。小説の冒頭なんて説明しがちですが、いきなり『破果』の世界に引きずり込んでくれる珠玉の導入です。 登場人物は二人だけ、まだ弱っちい爪角と殺し屋の師匠。この二人の師弟関係がいいんすよ、メインの読みどころです。滅茶苦茶にも見えるのですが実はそう単純ではなく、特に中盤から終盤にかけて、気の利いた変化でさらに奥行きを感じさせる。どこか羨ましくもありますよね。 小さく短いのに内容が濃い、手元に置いておきたくなるような一冊でした。しっかりと堪能させていただきました! ■ぜっさん推しポイント 殺し屋っていうと、男性ならクールでカッコイイ、女性ならスタイル抜群の美人。脳みその切れ味がよく、運動神経抜群!なーんてのがイメージできるんですが、本シリーズは登場人物たちがボロボロなんすよ。 いつも負けそうでカッコ悪く、殺し屋には馴染まない「人情」にやたら弱いんです。 そしてこの負の表現が濃厚なんですが、その中に生命力だけは眩しく光ってるんすよね。ぜひ魂を感じ取ってください。

Posted by ブクログ

2024/08/17

短いのでサッと読める。身体的な描写が簡潔だがリアル。互いに名前で呼び合うことなく、素性が分からないのが、よりスパイの雰囲気。『破果』の外伝的短編小説だそう。なんの予備知識もなく呼んでも面白かったので、『破果』も読みたい。

Posted by ブクログ

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