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黴の生えた病棟で ルポ・神出病院虐待事件
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黴の生えた病棟で ルポ・神出病院虐待事件

神戸新聞取材班(著者)

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黴の生えた病棟で ルポ・神出病院虐待事件

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞出版
発売年月日 2024/06/24
JAN 9784620328072

黴の生えた病棟で

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商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

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2025/01/02

客観的に神出病院問題を掘り下げた良書。精神科病院の在り方を問う本でもある。信頼回復のためすべての精神科病院関係者が努力を続けたい。

Posted by ブクログ

2024/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルがもうただ事ではないですね。本書の病院だけでなく患者を虐待していた病院というのがたびたびニュースになりますが、本書の舞台になった病院や本書の中に出てくる病院・施設の他にもまだあるんではないか、発覚してないだけなのではないかと思えてならないです。まさに本書の章タイトル「精神科病院に日本の病理が凝縮」という言葉に集約されると言いますか… 虐待した人たちが特別に悪い人間だったわけでなく、同調圧力が生んだ行いであるということに暗澹たる気持ちになります。また、絶対的権力を振りかざした人間に逆らうことを諦めたことで蔓延しエスカレートしていく所業の悪辣さに怒りを通り越して震撼する思いでした。 本書でも書いていましたがいじめの構造そのものですね。恐ろしい。 そしてそんなところへ身内や肉親を預けなくてはならない家族の事情のやりきれなさ。「絶対に退院させないでほしい」「退院されても引き受けることはできない」という辛さは当事者家族になってみないと確かに分からないし、そういう立場にない人には理解してもらい難いでしょう。 法律は障害者の人権を守るために当事者の意思を一番に尊重するように改正されました。その事自体は当たり前で重要なことですが、その意思を尊重するあまり家族の負担がさらに重くなってしまう場合もあるということも中々その立場にない人には理解してもらいにくいです。 しかし本書のように事件にならないと制度や法改正が進んでいかない、現状を変えるきっかけが得られないという現実は確かにあるので、とにかく読んでいてずっとやりきれない思いでいっぱいになりました。 ここに出てくるA院長のような人間はゴマンといるし山崎という人のように圧をかけてくるたった一握りの人間によって、変わるべきことも変えられず正すべきことも見逃されることがまだまだ今もこれからもあるでしょう。 声も上げられない立場にいる人に声を上げなくては変わらないと言うしかない現実があまりに酷過ぎるといつも思います。 そして正そうとして疲れ果てて追い込まれていく医師や関係者がいるということも(p220)ほぼ知られないことなのでしょう。最初から最後までやりきれなさでいっぱい。 医療や福祉に利権やお金が絡むのが本当に腹立たしい。今障害者施設に投資することが流行りだしていますが「施設が足りない」をいいことに入所する人たちへの福祉がおざなりにされないのか、新しい黴の菌床とならないかと密かに懸念しています。

Posted by ブクログ

2024/11/06

書店で気になり、たしか書評でも見かけたもの。自分だったら無関係でいられたのかと言われると、何ともいえない割り切れなさを覚えてしまう。”群集心理”なんかも紐解かれながら、いかに自己を律するかを、今一度熟考する手引書とも読める。本題ではないのだけど、こんなところにまで、安倍との癒着が...

書店で気になり、たしか書評でも見かけたもの。自分だったら無関係でいられたのかと言われると、何ともいえない割り切れなさを覚えてしまう。”群集心理”なんかも紐解かれながら、いかに自己を律するかを、今一度熟考する手引書とも読める。本題ではないのだけど、こんなところにまで、安倍との癒着が顔を出すんだな…。どれだけ腐った部分との親和性が高いんだ…というね。

Posted by ブクログ