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ベスト・エッセイ(2024)
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ベスト・エッセイ(2024)

アンソロジー(著者), 日本文藝家協会(編者), 角田光代(編者), 林真理子(編者), 三浦しをん(編者), 藤沢周(編者), 堀江敏幸(編者), 町田康(編者)

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ベスト・エッセイ(2024)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光村図書出版
発売年月日 2024/06/24
JAN 9784813805861

ベスト・エッセイ(2024)

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商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2024/09/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

いやぁー、今回も盛りだくさん。盛りだくさんすぎて、なかなか感想をまとめられない。 以前、ベストエッセイに対して「チョコアソートみたい」と感想を書いたけど、今回はバイキング的にお腹いっぱい。大学受験で国語の問題に出てもおかしくないような内容から、俳優さん、タレントさんなどなど、色々な人が選ばれていて、あれこれ食べられるのは本当に楽しい。 2024と言いながら、書かれたのは2023年。世相を反映していて興味深い。ウクライナの方が書いているものもあった。もう完全にコロナ禍は終わったんだな、とも実感。時代を反映しているものとしては、AIに関するものがいくつかあったのが印象的だった。 今回も「おぉー、これいいじゃん」と思う表現を盗もうと付箋を貼りながら通勤時間に読んだ。ただ、読み終わって目次をざーっと見ても、どんな内容だったか思い出せないことの、なんと多いこと。 そして、思い出すのは案外付箋を貼ったエッセイよりも、貼らなかったほうだったりするという…。 「付箋を貼るほどの表現はなかったんだけど、なんか心に残っている」というエッセイは、たぶん私の生活のどこかに、その話と結びつくなにかがある。 バイキングで、珍しい名前の料理名を頑張って覚えようとしたけど、結局あとになって思い出すのは「あのオムレツはおいしかった!家ではできないよねぇ〜」という感じに似ている。 去年、このエッセイ集の存在を知って2021年から2023年まで1年に3つ読んだ。 毎号そうだったけど、今回も追悼多し。しかも大江健三郎と加賀乙彦が2つずつ。アントニオ猪木と瀬戸内寂聴が2つずつあった年に比べれば、私にとってあんまり馴染みのない方だからか「ま、いいんだけどさ」と流せるレベルのイマイチ感ではあるけども。目次に「追悼〇〇」って書いてあったのが、かえって目立って違和感あった。 ついでに言うと、有名人に対する追悼ではない、身近な知り合いに対する追悼には「追悼〇〇」って目次に書いてないのは、なんだかな…それも追悼なのにな…と思ってしまった。 石川直樹の、親しいシェルパに対する追悼文は相当グッときた。 編纂委員の6人+73人分のエッセイ。 てことは、編纂委員はひとり12個選んで持ち寄ってんのかな。毎月1個、自分の読んだものの中から「ベスト」なエッセイを持ち寄りパーティーしたら、「あれ、唐揚げいっぱいじゃん」「ま、いっか。どの唐揚げもちょっとずつ味違って、むしろ味比べで楽しいし!」みたいなことになるのかな。いやいや、それじゃぁ編纂の意味があんまりないような…とか思ってしまった。 ふと、自殺した知人たちのことを思い出した。風のうわさで自殺だった、と聞いた程度の関係なので、追悼と言えるほど親しくないけど。 世の中にはいろんな人がいて、いろんな考えの人がいて、その考えを文字にするのって、たしかに炎上だのなんだのリスクはある。それでも、その考えに、その言葉に、勇気をもらって生きていくことができる人もいるんじゃないかな、ってふと思った。 死にたいほどつらい思いをしている人に、迂闊なことは言えないな、って思う。 死にたいときに、本なんて手にする元気はないかもしれないな、って思う。 そうは思うけど。 「エッセイ集って、なんだかんだけっこういいですよ」って。「いろんな考えがあるってこと、書きたいこと書いていいってこと、知って生きてく力になったらそれはそれでアリかもですよ」って思う。まぁ文豪たちも自殺してんじゃん、と言われればそれまでか…。 救難信号の話が最終的に一番印象に残っている。 「助けて」という救難信号は、大きな音とは限らないんだよなぁ。どんな音なのか、どんな大きさなのか、どんな風に鳴らしているのかは人それぞれ違う。聞き逃さないようにするのって、並大抵のことじゃないんだよなぁ…。 「人のことはどうでもいい!周りを気にするな!」と夫は娘によくキレる。オマエはもう少し周りを気にしろ、と夫に対して私は思う…。そういう夫こそ、本当は救難信号を出しているのかもしれない。 来年も、どんな『ベストエッセイ』が集まるのか、楽しみにしている。願わくば、「唐揚げばっかり集まってんじゃん」な感想にならないといいのだけど。

Posted by ブクログ

2024/09/08

編纂委員作品を含む79人に及ぶエッセイ。 心に残った作品を列記する。  歌人が経験したクリーニング屋での一コマ。客の早とちりに対して、「すいません」ではなく、「こちらの説明が至らなかったかも」と、たった一言の言葉の力を思う。(P.185)  ノンフィクション作家が、イタリア...

編纂委員作品を含む79人に及ぶエッセイ。 心に残った作品を列記する。  歌人が経験したクリーニング屋での一コマ。客の早とちりに対して、「すいません」ではなく、「こちらの説明が至らなかったかも」と、たった一言の言葉の力を思う。(P.185)  ノンフィクション作家が、イタリアのシチリア島でタクシーのシェアで乗り合わせたおじさんの故郷が映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の映画の撮影地。当時、主人公の少年は地元の農業高校に通っていたという、エピソードに惹きつけられた。(P.241)   63歳になって鍼灸専門学校に入学した作家は、鍼灸師の国家資格取得したのだろうか?なぜか気になってしまう(P246)  うまにそばの後に追加で中華丼を頼んだら、同じ具材だった。しかし、よく食べる!! まさに「孤独のグルメ」さながらだ。(P.255)  父の遺品整理で、3段チェストから赤い靴下が大量に出てきたと、ロックンローラーらしい痕跡を感じる。また横尾忠則氏との交流も素敵なエピソードだ!(P.294)  コンビニで買った辛子明太子のおにぎりだと思って食べ始めたら、ねぎトロ茎わさび入りだったと云う話し、これは、あるある(P.350)

Posted by ブクログ

2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星3.5という感じです。 たくさんの著名人のエッセイがこんなにお手軽に読めるのは初めてで、全て短編なのがまた読み易く、途中で止める時もすんなりと。 興味深い:明和政子、宮下奈都、北野勇作、合田文、本谷有希子、小佐野彈、植本一子、中村和恵 面白かった:浅田次郎、伊藤理佐、千住真理子、俵万智、西川美和、ブレイディみかこ、燃え殻、三浦しをん 心にのこる:斎藤真理子 内田樹、「助けて」というシグナルを聴き落とすなという話。大切にしたい。

Posted by ブクログ

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