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アラシ 奥地に生きた犬と人間の物語 ヤマケイ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山と渓谷社 |
発売年月日 | 2024/06/18 |
JAN | 9784635049993 |
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アラシ 奥地に生きた犬と人間の物語
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
泣いた 著者が子供頃から共に暮らした犬達 こんなに賢く強く従順な尊い生き物と一緒に暮らせた事が羨ましい 川で溺れそうになってる飼い主を助けるクロ 野生の掟に従い別れるアラシ 人の言葉が通じるノンコ 著者が生涯飼った犬は21頭だがそのうちこの3頭は特別な犬だったらしい 犬好きは是非
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冒頭の"クロ"の巻から犬好き、動物好きとしては感情を揺さぶられ、読んでいるうちに自ずと保少年に感情移入、ともすれば同化してしまい、どっぷりと作中世界を味わうことになる。 そして、続いて登場するアラシ、タキ、ノンコも含め皆に、"これぞ犬本来の姿なのだろ...
冒頭の"クロ"の巻から犬好き、動物好きとしては感情を揺さぶられ、読んでいるうちに自ずと保少年に感情移入、ともすれば同化してしまい、どっぷりと作中世界を味わうことになる。 そして、続いて登場するアラシ、タキ、ノンコも含め皆に、"これぞ犬本来の姿なのだろう"と深く頷かされる。 太古、人と犬との関係が始まった原初の絆がオリジナルの形で残るぎりぎりの時代であり、世の中だったと言えるのではないだろうか。 リードに繋がれるなどという発想すらなく、一旦山に遊びに行けば数日戻らないことも多々、本能の赴くまま山犬と交わり獣と争い、その一方で極めて高い知性を備え、必要とあらば命を賭して人を守る献身性を併せ持つ…巻末の解説で角幡唯介氏が述べられているように、現代の日本社会においてこのような形態で犬と暮らすことはもはや不可能ではあるが、ここで描かれる関係性こそが本質であり神髄なのだ、と強く感じざるを得ない。 人間社会の進化は果たして"進化"なのだろうか? 「かつて、そんな犬らしい犬たちが人と共に逞しく溌溂と生き抜いたことを、折りにふれて想起していただければ幸いである。」 「私がダムや林道のない日高に憧れるのと同じで、このような人と犬との関係ももはや夢幻となってしまった。 ~(中略) それは私たちが自然を喪ったからである。環境のなかにある自然だけでなく、心のなかにある自然を喪ったからである。」
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長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著が復刊されたという記事で読んでみた。探検家・作家の角幡唯介氏が絶賛し、復刊を熱望していた一冊だそうで、復刊の巻末では、角幡氏が解説している。 1920〜40年代、大正から昭和初期の北海道が舞台。奥地で製炭業を営む一家で、少...
長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著が復刊されたという記事で読んでみた。探検家・作家の角幡唯介氏が絶賛し、復刊を熱望していた一冊だそうで、復刊の巻末では、角幡氏が解説している。 1920〜40年代、大正から昭和初期の北海道が舞台。奥地で製炭業を営む一家で、少年時代を過ごす著者の側にいた、類稀な才能を持つ3頭の犬と、伝聞による1頭が紹介されている。 登場する犬は、自由に山と著者の家を行き来している。野生の力をキープしながら、人の指示に従うだけでなく、時には人の言葉を理解しているように行動したり、著者を含む小さい子たちを何度も助けたり。熊を倒したエピソードもあり、山を切り開き、自然と暮らす、共生する家族のようすも興味深い。 自家用車など無い時代、汽車で犬を運ぶことは許されていなかったという。製炭のために山を移動せざるを得ない著者の家族と別れの場面は、とても辛い。
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