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鼓動 P分署捜査班 創元推理文庫
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鼓動 P分署捜査班 創元推理文庫

マウリツィオ・デ・ジョバンニ(著者), 直良和美(訳者)

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鼓動 P分署捜査班 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/06/12
JAN 9784488296070

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商品レビュー

3.8

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2024/09/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読んだ新作なので内容を思い出せるか心配だったが、それぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているので、それは杞憂だった。 今回、真面目で正義感が強すぎるが故の怒りを暴力で発散してしまうロマーノが、職場の近くで生後間もない赤ん坊をみつけたことから話が始まる。 いい加減な仕事をすることもなく、裏に回ってあくどいことをするわけでもないロマーノが、その怒りのはけ口を求める言い分が自分勝手すぎて好きではなかった。 ロマーノの気持ちはわかるとして、だから殴られる人はその痛みを我慢しろと? 小さな赤ん坊をその手に抱いた時、ロマーノは初めて小さくてか弱い命を愛おしむことを知った。 重篤な感染症にかかっていて命の危機に瀕している赤ん坊に、ロマーノは別居している妻の名・ジョルジャをつけた。 母親と思しき若いウクライナ女性の死体が発見され、ロマーノは来る日も来る日も病院に通い小さなジョルジャの安否を心配しながら捜査に励む。 この事件については、割と早いうちに犯人はわかりましたが、とことん自分勝手でしたね。 母親のララは何の否もなくて、誰からも愛されていて、美人すぎるけれど心根のとてもいい人…だから殺されてしまったんだなあ、神様。 ロマーノは別居中の妻と復縁できるのか、ロコヤーノは父として生きるのか男として生きるのか、アレックスの失ったものの大きさと、アラゴーナの今回の事件に対する過剰な評価の行方が気になります。 しかしこのシリーズ、イタリアが舞台とは思えないくらい、いつも寒そう。

Posted by ブクログ

2024/08/23

はみだしっ子分署シリーズ、4巻目。 今回は分署イチの暴れん坊気質ロマーノが ゴミ置き場で赤ん坊を見つけちゃって しかもその子があやうく死にかけで もうめちゃくちゃ愛情傾けて 保護者探しに奔走します。 一方、その対極のようなチャラ男アラゴーナ。 近所のガキんちょに「腕利きの刑事...

はみだしっ子分署シリーズ、4巻目。 今回は分署イチの暴れん坊気質ロマーノが ゴミ置き場で赤ん坊を見つけちゃって しかもその子があやうく死にかけで もうめちゃくちゃ愛情傾けて 保護者探しに奔走します。 一方、その対極のようなチャラ男アラゴーナ。 近所のガキんちょに「腕利きの刑事」なら 迷子の仔犬を探してくれよ!と泣きつかれ まんざらでもなく捜査開始。 赤ん坊と仔犬。守られるべき存在。 どっちも問題のある刑事たちの 人としての根っこの部分の温かさがみえて ますますシリーズに愛着湧いてきた。 隣のサイコパスがついに 本筋の事件に関与か!?と思わせて 実は微妙に平行線上の別件とか…ヒヤヒヤ。

Posted by ブクログ

2024/08/13

解説によるとこの『P分署捜査班』シリーズは、海外警察入門書としておすすめの点が3つあるという。  1 設定が明快  2 個性的な刑事たち  3 1巻ごとがほどよい分量 おっしゃるとおり。 だが、私はもう1つ、気に入りの点を加えたい。 まずは解説にあるおすすめの理由1について。...

解説によるとこの『P分署捜査班』シリーズは、海外警察入門書としておすすめの点が3つあるという。  1 設定が明快  2 個性的な刑事たち  3 1巻ごとがほどよい分量 おっしゃるとおり。 だが、私はもう1つ、気に入りの点を加えたい。 まずは解説にあるおすすめの理由1について。 設定が明快とは、つまり、 「ピッツォファルコーネ署のはみだし者たち」なのである。 イタリアのあちこちから厄介者たちが、ナポリのピッツォファルコーネ署(P分署)に集められられたのだ。 厄介者の警官たちが、個性と才能を発揮して、活躍していくのである。 おすすめの理由2について。 集められたのは「厄介者たち」なのだから、もちろん個性豊かである。 怒りのコントロールがヘタで周りにDVを働く奴だったり、 若い暴走野郎だったり、 銃をぶっぱなすレズビアンだったり、 マフィアとのつながりが噂される奴だったり、 彼らの個性については過去作にくわしく書かれている。 おすすめの理由3については、たしかに、分量がほどよいといえるだろう。 いくら面白いと言われても、1冊ごとがレンガのようだったら、ひるんでしまう。 最新作がシリーズ30作目と言われると、これまた手を出しにくい。 これはほどよい。 1冊ごとが文庫で360頁前後である。 しかも、この最新作はシリーズ4巻目なのだ。 プレッシャーを感じずに手を伸ばせる。 はまったとしても、シリーズに追いつくのにたやすい。 私が付け加えたいシリーズのよいところは「掌編の魅力」である。 シリーズのどれにも、いくつかの掌編がさしこまれているのだ。 話に関係があるのか、ないのかは不明だが、これが読みどころなのだ。 うんうんと頷いて読んでいた掌編が、最後の数行でくるりと様相を変える。 それまで頷いて読んでいたものが、まったく知らないものになるのだ。 口をあんぐり開けたり、怖気をふるったり、この様相の変わりっぷりが見事としか言えない。 ナポリの街の一角のできごとをに、ふと目をやったようなので、ぜひ体験していただきたい。 シリーズの中で一番だとの声がある。 まったく私も同意見だ。 個性豊かなキャラクターたちの、それぞれの愛の事情が一歩進んだようで、読者としてはとにかく嬉しい。 シリーズファンとしてよくあることだが、私は個性ゆたかなキャラクターたちを、友人のように感じている。 だが、そのどれもが皆、もしこれを相談されたらその友人にどう答えるべきか、さっぱり思いつかないのだ。 「気持ちはわかるけれども、うーん、しかし困ったねえ」 首をひねったあとで、 「どう答えていいかわからないけれど、あなたの幸せを祈っているよ」 としか言いようがないのである。 そんな事情が一歩進んだようで、とにもかくにもなにか動いたことが、読者としては嬉しいのだ。 Mamma mia! 私は彼らの幸せを願ってやまない。 欠点をあげるとしたら「人名に戸惑う」ことだろうか。 ロヤコーノ、ルイージ、オッタヴィア、サルヴァトーレ、・・・・・・ 出てくる馴染みのない人名に「誰?」となることは多々ある。 登場人物表はあるので、いつでも見られるようにそこに指をいれて、読み進めることをおすすめする。 大丈夫、そのうち慣れる!

Posted by ブクログ

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