商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2024/06/12 |
| JAN | 9784488296070 |
- 書籍
- 文庫
鼓動
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
先日、久々にこの警察小説の最新作を読み終えて、気づいたのはその前の一作を抜かしていたこと。というわけで直後に、忘れないうちに本書を取りあげ二日で読み終えた。忘れないうちに、というのは一年も間が空くと確実に刑事たちの名前や特徴や関係性などはかなり忘れてしまうからだ。 87分署...
先日、久々にこの警察小説の最新作を読み終えて、気づいたのはその前の一作を抜かしていたこと。というわけで直後に、忘れないうちに本書を取りあげ二日で読み終えた。忘れないうちに、というのは一年も間が空くと確実に刑事たちの名前や特徴や関係性などはかなり忘れてしまうからだ。 87分署を読んでいた頃は刑事の特徴がけっこう際立って、ユーモラスな部分もあったり、途中で殉職したりと、まあ『太陽に吼えろ』などを思い出して頂ければよいと思うが、出版も年一度ではなく数か月に一度という形でハヤカワ文庫は翻訳を進めていたためもあるので、刑事たちの特徴や運命などはあまり忘れず前作を引き継ぐことができた。いや、それ以上に自分も若かったし、古く一作目に遡って一気にどんどんシリーズ読みをしていたということもあったから圧倒的に古いシリーズは有利だ。警部がロヤコーノで巡査長がロマーノでどちらも重要人物なのだが名前の区別がつきにくいというのも不利だ。 さてつらつらと苦情から入ったものの、出来損ないや問題児ばかりを集めた分署ものというのは、ある意味個性豊かでやはり面白い。今回はアラゴーナのごり押しな個性が相当目立ったかなと思う。若手の問題児なのだが、図々しさと前のめりな態度がネガティブになる点が多かったように思うが今作ではいい意味での責任感という形になっていて、彼のごり押しがなければ事件は終結しなかったかもしれない、くらいに思えた。 また、刑事や検察のつきあいが日本に比べて深いような気がするが、本シリーズでもある刑事とある検事の間で微妙な個人的関係が継続しており、この二人に今後どのような転機や行く末が訪れるのかも気になる。 遅くなったが、本書は、捨てられていた赤子が発端となり、その裏に移民の問題が浮かび上がる。ウクライナからの移民であるが、時代背景が現在ではないためロシアとの戦火などの問題はこの時点では取り上げられてはいない。 いずれにせよ、アメリカの警察小説と違って、日本並みの面積を持つイタリアというさして大きくはない国家の一都市にある警察分署を舞台にしていながら、近隣諸国との国際的関係を背景にして、我々があまり接する機会のない国や街(イタリアの中でも特徴があるナポリの小さな町らしい)に生きる人々をスケッチしつつ、問題児と呼ばれる刑事たちが掃き溜めのように集められ、しかもそのそれぞれの個性で活性化している本シリーズ、頑張って翻訳次第どんどん出版して頂きたいところだ。
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別居中の妻への想いに悩むロマーノ刑事はP分署近くのゴミ集積所で生後間もない赤ん坊を見つける。 赤ん坊の親探しから始まった事件はとんでもない方向に進んでいき…… キャラ立ち最強のシリーズ4作目 今作はロマーノの変化がとても良い。あと、アラゴーナ!なんだかんだでいい奴なんだよなぁ…...
別居中の妻への想いに悩むロマーノ刑事はP分署近くのゴミ集積所で生後間もない赤ん坊を見つける。 赤ん坊の親探しから始まった事件はとんでもない方向に進んでいき…… キャラ立ち最強のシリーズ4作目 今作はロマーノの変化がとても良い。あと、アラゴーナ!なんだかんだでいい奴なんだよなぁ……いいねぇ。 事件はなかなかヘヴィ。というか、シリーズ内で一番驚いた。 P分署メンバーがそれぞれ幸せになりたくてもがいている様がとても良い。あ、私は俄然レティツィア派デス(笑) 解説で若林踏氏も書かれているが、この作品、「現代の海外警察小説の入門書」としてマジでオススメ。 キャラが立っている&分量が少なめ&シリーズ5作目が出たところで追いつきやすい。 個人的にイタリア小説らしい(?)明るさと乾いた感じもマル。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イタリア、ピッツォファルコーネ署シリーズ4作目。 ハルクことロマーノは妻に手をあげたことで別居中。生活が荒んでいる。早く出勤した日、赤ん坊を見つけた。中国人っぽい顔立ち(どんなだろう?)ことロヤコーノの記述では、同じイタリアでもシチリアとナポリではだいぶ違うらしい。ロヤコーノはだんだんナポリになじんできた。 赤ん坊の母親が見つかったが、すでに殺害された後だった。彼女はウクライナ出身、家政婦として何軒か変わっていたが、どこでも感じがよかった。別れた夫もイタリアに来ていたが、仲はよかった。 結末、彼女は裕福な家で働いている時に代理出産を行っていた。ところが出産後、彼女は自分で育てると言い出し、夫婦に殺害されたのだった。 《感想》今回はさらに署員のキャラクターがそれぞれ書き分けられた作品だった。まず本作の中心、ロマーノはどうなるんだろう、別居中の妻とは離婚?見つけた子供はどうなるんだろう。刑事ドラマに憧れるお金持ちのボンボン、アラゴーナの活躍と成長ぶりは楽しかった。前作からアラゴーナは結構楽しいキャラクターになった。裕福な家の子だからか、お人よしで面倒見がいい。今回はサーカス団の動物虐待の現場を抑えた。それもめんどくさがりながら地道な操作の結果だベテラン刑事副署長とのコンビもいい。副署長が孫を相手するかのように成長を見守る様子もほっこりした。 マフィアとのつながりを疑われて飛ばされてきたはずのロヤコーノは、なんだかんだで女性にモテている。娘も含めてこれからも女性に振り回されそう。 解説にもあった通り、本シリーズは海外小説にしてみたら、分厚さもそんなになく、ストーリーも複雑すぎない。今回は2時間ドラマくらいのシンプルさであった。何よりこんな風に登場人物、それぞれを楽しむことができるので、海外ミステリーのとっかかりとしてもおすすめできると思う。
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