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愚か者の石
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愚か者の石

河﨑秋子(著者)

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愚か者の石

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2024/05/29
JAN 9784093867214

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商品レビュー

4.6

18件のお客様レビュー

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2024/08/28

暗い、臭い、理不尽、他にも負の形容詞がたっぷりの作品、めちゃ重かったぶん、読み応えも十分で一気に読んだ。明治時代、主人公は政治犯として無実ながら実の兄の密告で逮捕された巽。収監された樺戸監獄で同室の大二郎と心を通わせる。そして看守の鑑のような中田。この3人が物語を動かしていく。ヒ...

暗い、臭い、理不尽、他にも負の形容詞がたっぷりの作品、めちゃ重かったぶん、読み応えも十分で一気に読んだ。明治時代、主人公は政治犯として無実ながら実の兄の密告で逮捕された巽。収監された樺戸監獄で同室の大二郎と心を通わせる。そして看守の鑑のような中田。この3人が物語を動かしていく。ヒール役の中田が変わっていく所が見もの。

Posted by ブクログ

2024/08/18

明治14年、国立の監獄「樺戸集治監」が建設された。 政治犯や重罪犯が収監され、開拓のための厳しい労役を強いられた。 囚人と言っても罪の重さもそれぞれ違う。 明治18年、学生だった巽は国事犯として収監。 労役では2人1組で鎖に繋がれる。 巽の相手は大二郎という男。 ふたりを殺めた...

明治14年、国立の監獄「樺戸集治監」が建設された。 政治犯や重罪犯が収監され、開拓のための厳しい労役を強いられた。 囚人と言っても罪の重さもそれぞれ違う。 明治18年、学生だった巽は国事犯として収監。 労役では2人1組で鎖に繋がれる。 巽の相手は大二郎という男。 ふたりを殺めた罪で収監されているというが 掴みどころがなくどのような人物なのかはっきりしない。 看守の中田もストーリーの軸となる。 過酷というひと言では言い表せないほどの労役。 河﨑秋子さんの作品は「生きる」ことへの執着が描かれる。 本作も、汗臭く泥にまみれ、労役で硫黄に侵されながらも 懸命に生きる人たちが描かれている。 本作で樺戸集治監のことを知った。 吉村昭さんの『赤い人』も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北海道の集治監を舞台に囚人と看守、あるいは囚人同士の触れ合い反発など、その犯した罪状には拘らずに監獄内の日常とどうやって生き延びるかを描いている。 水の入った石を持つ大二郎と若い巽が奇妙な友情と大二郎のホラ話の裏に隠された真実に惹きつけられる。また、看守中田の冷めたストイックな態度がどこか哀れだった。

Posted by ブクログ

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