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30歳からの漢詩エントリー それは「どう生きるか」を考えること
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30歳からの漢詩エントリー それは「どう生きるか」を考えること

山口謠司(著者)

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30歳からの漢詩エントリー それは「どう生きるか」を考えること

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 dZERO/トランスビュー
発売年月日 2024/04/26
JAN 9784907623692

30歳からの漢詩エントリー

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2025/02/14

漢詩というものが、どうやらとても奥深く魅力的なもののようだと知りアンテナをアンテナを張っているところで出会った本。タイトルにある30歳からの、が自分の歳と近かったのでとっかかりとしていいかもと思ったが、あまり関係ない笑 漢詩を理解するには、それより前に書かれた詩についての膨大な知...

漢詩というものが、どうやらとても奥深く魅力的なもののようだと知りアンテナをアンテナを張っているところで出会った本。タイトルにある30歳からの、が自分の歳と近かったのでとっかかりとしていいかもと思ったが、あまり関係ない笑 漢詩を理解するには、それより前に書かれた詩についての膨大な知識と、さらに原文から情景を想像する力が必要なようだ。 李白と杜甫の本を読んだときも思ったが、漢詩が解説されるとき、大抵その作者の人生からすべて振り返る。短く簡潔な文字の羅列の中に込められたものを読み取るには、読む側から相当歩み寄らなければいけない。読者にここまでのものを求めることは現代ではなかなかない。でもそうであるからこそ、理解できたときの深い感動につながり、長くその人を支える作品になる。先人たちへの尊敬、それを理解し新たな作品を作り上げ後に繋げようとした後世の人々の努力が染み込んだものが漢詩なのだなあ。 本当に短く端的に書かれる芸術だというのもいい。 何を書くかではなく、何を書かないかに品性が表れるのだとしたら、漢詩ほどその真髄を理解するのに適したものはないんじゃないか。 漱石が漢詩に熱意を捧げたというのはこの本で初めて知ったが、あらためて彼の作品を読んでみたいと思った。作家自身の礎となった教養は、物語を理解する上でもとても大事なものだろう。 そして、漢詩を専門とする筆者が書く地の文は、過不足なく読めて、それに気づかないほど読みやすい。ここまでストレスなく読めるのも、漢詩の影響があるのかな。

Posted by ブクログ

2024/09/17

海音寺潮五郎は、詩経を翻訳してその本のあとがきで、厳密にはその国の文学はその国の人しかわからないし、同様にその時代の人にしかわからないのかもしれないと書いています。特に詩という文学は韻という、それこそその国の言葉を使えない人にはわからない要素があります。英語やフランス語などで書か...

海音寺潮五郎は、詩経を翻訳してその本のあとがきで、厳密にはその国の文学はその国の人しかわからないし、同様にその時代の人にしかわからないのかもしれないと書いています。特に詩という文学は韻という、それこそその国の言葉を使えない人にはわからない要素があります。英語やフランス語などで書かれた詩は、その言語を勉強した人でなければ翻訳でしか味わえないし、訳者は工夫して日本語で韻を踏もうと苦戦します。 さて、漢詩はと言うと、日本語と漢文との特別な関係から日本人はこれを訓読で読んでしまいます。日本語に訳するのでなく、ルールに従い漢文を日本語として読んでしまう。多分今でも中高生は国語の時間に訓読のルールを習っているのだと思います。齢68歳の私は最近高校の漢文の参考書を購入したのですが、江戸時代の古文書を翻刻するためです。なんと江戸時代の古文書を読もうと思うと漢文の知識が必要になります。 本書は「30歳からの」とある様にそうした漢詩のルールや読み方を解説したものではありません。漢詩を作った人に着目し、その人が「何を求め、何を生きる原動力として漢詩をかいていったのか」を綴ったものです。孔子や詩経の話から始め、陸游、杜甫、蘇東坡と言った中国の詩人、明治の文豪・夏目漱石や経済学者の河上肇と言った漢詩の詠み人が、それぞれのの生き方の中でどんな思い出で漢詩を作ったかが書かれています。読んで見ると漢詩というのは専門の漢詩人がいるのではなく、それぞれの生活の中で生まれているのだと言うことがわかります。 もう一つわかることは、漢詩は自分の思いを言葉にした上で、推敲を重ねて言葉をえらび、ルールに合わせることで言葉を研ぎ澄ませて作っていくものだと言う事です。本書は漢詩の鑑賞を勧めているのでなく詩作を勧めています。と言いながらも漢詩の作り方や平仄などのルールを解説したものではないので、つくりたいなあとおもったら別途勉強が必要ですが。 漢詩をつくる動機になるかどうかは別として、ちょっと取っつき難い漢詩がなんなく身近に感じ、でもやはり奥深いなあと思わせてくれる本であります。 本を書いた山口謠司先生、書いた本を見ると何冊か読んだ事がある。どれもこれも日本語についての著作。日本語というのは大和言葉と古代中国語のハイブリッドでできているのでそういうことになるのでしょう。

Posted by ブクログ