1,800円以上の注文で送料無料

まじめにエイリアンの姿を想像してみた
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

まじめにエイリアンの姿を想像してみた

アリク・カーシェンバウム(著者), 穴水由紀子(訳者)

追加する に追加する

まじめにエイリアンの姿を想像してみた

定価 ¥3,080

2,200 定価より880円(28%)おトク

獲得ポイント20P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 柏書房
発売年月日 2024/04/12
JAN 9784760155637

まじめにエイリアンの姿を想像してみた

¥2,200

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/30

 小学5年生か6年生の夏に、ハインラインの『赤い惑星の少年』を読んだ(年がわかるが、すでにそのときこの物語は古典に近かったはず!)。話はまったく覚えていないけれど、解説の中に“もし火星人がいるとしたらどんな姿か”という項目があって、火星は地球より重力が小さいから地球人より背が高い...

 小学5年生か6年生の夏に、ハインラインの『赤い惑星の少年』を読んだ(年がわかるが、すでにそのときこの物語は古典に近かったはず!)。話はまったく覚えていないけれど、解説の中に“もし火星人がいるとしたらどんな姿か”という項目があって、火星は地球より重力が小さいから地球人より背が高いだろう、火星は地球より気温が低いから全身に毛が生えているだろうと、雪男みたいなイラストが添えられていた。幼い私は感動した。これが科学か。私は夏休みの自由研究に火星についてまとめた(火星人について書きたかっただけ)。担任は花丸をくれて「将来は天文学者ですね」と書き添えてあった(先生、残念ながらその能力はありませんでした)。  で、この『まじめにエイリアンの姿を想像してみた』は、あの火星人解説の高級大人版である。いや、最初はお笑い本だと思って読み始めたのだよ。著者自身「おそらく、みなさんがいちばん知りたかったのは、彼らが緑色なのかどうかだろう」なんて言っているように。  しかしこれはまじでまじなまじめな科学本だった。著者が「みなさんは、本書が地球外生命体についてのみ書かれた本だと思っていたかもしれないが、実際には生命一般、つまり最も基本的な意味におけるあらゆる生命に関する本であり、ほかの惑星の生命に負けず劣らず、地球の生命について扱っている。」と言っているように。これが科学だ!って思ったよ、再び。  物理法則。自然選択。ゲーム理論。このような地球人類の発見が、(少なくとも)この観測可能な宇宙においては普遍の法則なんですな。すごくないですか?  中学や高校において、この本をネタにそれぞれの専門分野を学ぶというのはどうか? (私のような理系がダメな生徒でも)好奇心を持って学べるのではないか。  著者は動物学者でこのエイリアンについてはNASAの研究の一環のようだけど、ほんと NASAってやってんなぁ。  いやーワクワクした本でした。  おまけ。自然選択についてのお気に入りのお言葉。「自然選択には“設計図(デザイン)”もなければ“設計者(デザイナー)”もいない/突然変異にメリットがあるのは、ひとえに進化には先見の明がないからだ!」。

Posted by ブクログ

2024/07/31

タイトルこそSFのようだが、現代生物学・進化論の知識から、生物の本質とは何かを追求した至極まじめな本。それは地球の歴史を生物誕生以前に巻き戻して再び動かし始めたとしたら、現在と同じような生物世界が再び出来上がるかという思考実験に近い。ここからさらに一歩進めて、環境を設定してどのよ...

タイトルこそSFのようだが、現代生物学・進化論の知識から、生物の本質とは何かを追求した至極まじめな本。それは地球の歴史を生物誕生以前に巻き戻して再び動かし始めたとしたら、現在と同じような生物世界が再び出来上がるかという思考実験に近い。ここからさらに一歩進めて、環境を設定してどのような生物が生まれるか科学的に予測するところまで行くとさらに面白いとは思うのだが、さすがにそこまで行くとSFの範疇かな。

Posted by ブクログ

2024/07/19

動物学者が、エイリアンの姿を考えてみた。 色々と類書はあるが、物理学者でも宇宙の専門家でもないところが味噌で、どういう条件なら生命が発生して社会が発展して、それはどういうものかという考察は、ほぼほぼない。 前提条件は、物理法則が我々と同じで、実際宇宙船を作って、我々とランデブ...

動物学者が、エイリアンの姿を考えてみた。 色々と類書はあるが、物理学者でも宇宙の専門家でもないところが味噌で、どういう条件なら生命が発生して社会が発展して、それはどういうものかという考察は、ほぼほぼない。 前提条件は、物理法則が我々と同じで、実際宇宙船を作って、我々とランデブー出来る宇宙人がいるとしたら、どんなんでっしゃろ。 地球上でも収斂進化があるように、環境が似ていれば、姿見は似てくる。環境が要請する機能面から考察しようじゃないのという試み。 面白かったな。 社会性とか言語、人工知能に至るまで考察していて、想像できる限り、想像をそう大きく超えることはないんじゃないかって。 これはこれで面白い。 思考実験であり、そもそも人間とは何であるのかと言う考察でもある。 確かに、我々の想像を全く超えたものに遭遇した時に、それを、生命体というのかどうかって難しいな。ある意味、この本の主題は、言葉の定義なのかもしれない。

Posted by ブクログ