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田辺元 社会的現実と救済の哲学 プリミエ・コレクション126
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会 |
| 発売年月日 | 2024/04/02 |
| JAN | 9784814005178 |
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田辺元
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田辺元の宗教哲学がもつ、倫理学的ないし社会学的な意義について考察をおこなっている本です。 日本の哲学者のなかで、禅の影響を色濃く受けた西田幾多郎に比して、どこまでも弁証法論理をつらぬいて思索しつづけた田辺元は、宗教への理解がじゅうぶんでないとみなされてきました。たしかに晩年の田...
田辺元の宗教哲学がもつ、倫理学的ないし社会学的な意義について考察をおこなっている本です。 日本の哲学者のなかで、禅の影響を色濃く受けた西田幾多郎に比して、どこまでも弁証法論理をつらぬいて思索しつづけた田辺元は、宗教への理解がじゅうぶんでないとみなされてきました。たしかに晩年の田辺は、親鸞の他力信仰にみちびかれて『懺悔道としての哲学』を執筆し、さらにキリスト教や禅の思想との対話をかさねましたが、それは宗教的世界観の「外」の立場からの議論であり、宗教的世界観の「中」でその真理を語ったのではないと著者はいいます。 その一方で著者は、宗教的世界観の「外」の立場にとどまったことが、彼の宗教哲学に独自の視点をもたらしたと主張します。宗教の「中」からこの世界の真理を語り出すならば、いっさいは「空」のうちに解消されてしまい、歴史的・社会的現実のなかに生きるわれわれが日々直面するさまざまな問題はしばしば無視されてしまうことになります。これに対して田辺は、あくまで宗教の「外」に立ちつづけ、現実の問題に悩むわれわれにとって宗教の救済がどのようなかたちでもたらされるのかということを考察しました。そのために田辺の宗教哲学は、倫理学ないし社会哲学を不可欠の部分としてふくむものになりえたのです。 著者の博士論文がもとになっている本であり、「絶対無」や「絶対媒介」といった田辺哲学の主要な概念の変遷を、それぞれていねいに追って議論が展開されています。時代ごとに田辺の思想を概観しているわけではないので、すこし全体像がとらえにくいように感じてしまいました。
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