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他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/05/08 |
| JAN | 9784167922092 |

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商品レビュー
3.6
40件のお客様レビュー
難しい言葉ではなく平易な表現をたくさん使ってくれるおかげで、かなりとっつきやすいと思う。それでもなお奥が深い(アナーキック・)エンパシー。読んでる間は少しわかった気になって、でも日常に戻ると自分のものにしたとは言えなくて、かといって全然距離が遠いものでもなくて、本書を通じて自分の...
難しい言葉ではなく平易な表現をたくさん使ってくれるおかげで、かなりとっつきやすいと思う。それでもなお奥が深い(アナーキック・)エンパシー。読んでる間は少しわかった気になって、でも日常に戻ると自分のものにしたとは言えなくて、かといって全然距離が遠いものでもなくて、本書を通じて自分の中の視座が少しだけ豊かに、エンパシーの輪郭に触れられたような気がする。 特に視点だなあと感じたこと。 コグニティブエンパシーは底から湧きあがるものではなく、頭から時間をかけて理解しておろすもの。トップダウン型。それはスキルであり、後天的な育成・習得が可能なもの。 他者の靴を履いたからと言って自分の靴を見失わない。自分の靴の所在をはっきりわかっていて、それに囚われすぎない確固たる自分があるからこそ、あえてそれを脱いだり履いたりできる。 ブルシットジョブ、ブルシットエコノミー、ブルシットソサエティーの中で頭を使わない生き方は楽かもしれないけど、それに鈍らされない。なにが大事でなにが本質なのか、ちゃんと頭で考える。 何千の赤ん坊の命よりも優先すべき負債の支払いなど本来存在しない。単純な優先順位を見失い、決まりだからと思考放棄するならもはやゾンビと一緒。 個人は心臓、社会は肺。心臓は肺のために存在するわけではない。肺が心臓のために酸素を供給するのであり、逆転など本来はありえちゃいけない。
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ぼくはイエローで〜を読んだときはカジュアルな印象だったけれど、これはより大人向き?それでもとても読みやすく、考えさせられるような内容で、おすすめ度は高いです。
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「他者の靴を履く」という表現が使われるエンパシーについて、色々な視点から考察した1冊。アカデミックなようで、かつ著者のお子さんの話など、身近な事例も織り交ぜられていて、面白かった。 エンパシーとシンパシーの違いは、「気持ち」の問題なのか、あとから会得できる能力なのかであること。...
「他者の靴を履く」という表現が使われるエンパシーについて、色々な視点から考察した1冊。アカデミックなようで、かつ著者のお子さんの話など、身近な事例も織り交ぜられていて、面白かった。 エンパシーとシンパシーの違いは、「気持ち」の問題なのか、あとから会得できる能力なのかであること。 エンパシーは他者の立場に立って物事を考えることだが、それが行き過ぎると他者に自分を明け渡すことになる。だからこそ、アナキズムに言われるような、自分が自分である自由を追求する姿勢と共存する必要がある。 エンパシーの身につけ方は、幼児期までに遡り、色々な人や本の中の登場人物の気持ちを、「この人はどういう考えで、こういう行動したのか」を考える癖をつけることから始められるという。 そして、エンパシーには、感情に寄り添うことを指すケースや、相手の立場を理解することなど様々な種類のエンパシーがあって、それらに対してそれぞれ議論が起こっていることも知った。 私はもし将来子供ができたら想像力のある子になってほしいと思い続けていたけれども、他者の靴を履く能力が高すぎることにも弊害が現れることや、それを悪用することもできるという見方は目に鱗だった。それでもエンパシー能力がある人が増えることで、結果的には皆より自由で幸せな世の中にはなるのではないだろうか。 個人的には仕事について、人のケアをする職(看護師、介護士、教師など)とブルシット・ジョブ(別になくても特にこまらない職)の2種類があり、大半はブルシット・ジョブをしている、という記述が耳に痛かった。今から介護職にはなれないものの、そういった人のケアをする職の人を支えること、あるいはいつかケアをする側の人間になることにも興味がわいてきた。
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