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他者の靴を履く の商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2024/06/24

何も知らずにタイトル買いでした。なんとなく宴会で酔っ払って他人の靴を履いて平気で帰る人の話かなと思っていたら笑、意外に骨太の本でした。 「他人の靴を履く」と言うのはイギリスのことわざで、相手の立場で物事を考えるという意味のことわざ。そこにある共感からシンパシーとエンパシーの違い...

何も知らずにタイトル買いでした。なんとなく宴会で酔っ払って他人の靴を履いて平気で帰る人の話かなと思っていたら笑、意外に骨太の本でした。 「他人の靴を履く」と言うのはイギリスのことわざで、相手の立場で物事を考えるという意味のことわざ。そこにある共感からシンパシーとエンパシーの違いから、政治の事やらコロナの事やら自主差別の事やら、ほんと、多岐にわたる考察が刺激的な一冊でした。

Posted byブクログ

2024/06/16

ようやっと読了。かなり時間がかかった。 あまりにも私に理解力が無さすぎて2回読んだ。もう1回読んでもいいかもしれない。1回目さらっと、2回目じっくり作戦は英断だった。 他者の靴を履くこと、他者の立場に立って想像してみること、それってかなり難しい。どういうことなのか、どうしたら正...

ようやっと読了。かなり時間がかかった。 あまりにも私に理解力が無さすぎて2回読んだ。もう1回読んでもいいかもしれない。1回目さらっと、2回目じっくり作戦は英断だった。 他者の靴を履くこと、他者の立場に立って想像してみること、それってかなり難しい。どういうことなのか、どうしたら正解なのかが最近の悩み。その答えを求めてこの本を読んだけれど、結局エンパシーを働かせるってめちゃ難しい、という結論になった。最初に戻ってきた。 そもそも自分にしっかりした軸がないとダメ。 軸がしっかりした人がどれくらいいるのだろうという話で。でないと自分がなくなってしまう。 他人軸になりがちな私は、自分の靴を持っているのだろうか、とも思った。もしかしたらすぐ脱げてしまう突っ掛けサンダルのようなものなのかもしれない。まずはしっかりした靴を履かねば。 そしてやはり、理解できないことも受け入れないといけない。分からないことを分からないこととして、自分の中に置いておく。個人的にこれはかなり胆力が必要に感じる。 曖昧さ耐性がなさすぎるから、なんでも「judge」してしまうんだな。自分の中に白黒だけでなく、グレーなことを置いておく場所を作らなくてはいけない。

Posted byブクログ

2024/06/15

エンパシー論の昨今の知見や研究成果が取り上げられ興味深かったが、アナーキックがようやく終盤に議題にあがると「僕はイエロー」の延長線上とは言えない領野で他著にあたって掘り下げてみたい内容だった。再読。

Posted byブクログ

2024/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「他者の靴を履く」能力、エンパシーというものがどのような場面でどう発揮されてきたか(例えばコロナ禍や災害時の自助活動atイギリス)、またどういう場面に有効に働くだろうか、ということを一冊かけて説明してくれる本。伊藤野枝や金子文子などの名も見られる。個人的には、『顔の見える相手の靴は履きやすいのではないか?』『ネイティブ・アメリカンの民主主義を例に引きつつ、「世界中を飛び回る人間」のほうにエンパシーを強めに置くのはどうしてか?』という疑問が読中あった。後者は「エンパシーを闇堕ちさせないために」で解決されたが(ネイティブ・アメリカンの社会を(断片ながら)想像するに、かれらはだれもの顔が「見えている」)、前者はまだしこりのように残っている。が、この本には、「人間が他の条件下に生きる人間を「自分の同類」と見ずに、殺戮あるいは無関心を繰り返す」問題の、解決の糸口があると思う。

Posted byブクログ

2024/06/03

読み終えた〜‼︎ 『ぼくはイエローで…』は子どもでも読めるようにわかりやすく書いてあったので私でもスッと入ったが今回の続編は大人向けの社会学みたいな本…?買っちゃったから最後まで頑張って読んだけどところどころ??? まぁそういうところはサッと流して… 結局、エンパシーって良いもの...

読み終えた〜‼︎ 『ぼくはイエローで…』は子どもでも読めるようにわかりやすく書いてあったので私でもスッと入ったが今回の続編は大人向けの社会学みたいな本…?買っちゃったから最後まで頑張って読んだけどところどころ??? まぁそういうところはサッと流して… 結局、エンパシーって良いもの悪いもの? 自己をしっかり理解し自分の意思をしっかり持ってからのエンパシー(他者の靴を履いてみる)っていうこと? 人間ひとりでは生きられないのだから多様性の中で理解できないようなこともどこかで折り合いをつけていくってことかなぁ〜?

Posted byブクログ

2024/05/19

Empathyという語に、題名の「他者の靴を履く」という定義をあてたことから始まる本。コロナ禍の社会状況も踏まえ、社会に向き合うための他者の立場に慮るメリットとその危険性、さらには民主主義を成すためのアナキズムの捉え直しなど、なるほどと思わせる考え方が得られる。

Posted byブクログ

2024/04/16

【『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編本!】エンパシーとは意見の異なる相手を理解する能力。この概念を様々な学術的分野の研究から繙き新たな思想の地平に立つ知的興奮の一冊。

Posted byブクログ