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小説8050 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2024/04/24 |
| JAN | 9784101191256 |

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小説8050
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商品レビュー
4.1
79件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルから、8050問題を題材にした小説であることが一目で分かったので手に取った。 引きこもりになってしまうことには、必ずきっかけがあり、それを親は気づくことが難しい。日頃からの親子のコミュニケーションや、些細な子どもの変化を感じとることをしていなければ、ある日学校に行かなくなった子どもに対して、寄り添ってあげる、理解してあげることは難しいのだと思った。 この小説の場合、歯科医である正樹の息子(翔太)が14歳の時に突然学校に行かなくなり、気づけば7年が経っていた。 行かなくなった理由は、学校でのいじめ。 ズボンをずらされて写真を撮られ、さらにその写真を他校の女子生徒にばらまかれる。 学校の焼却炉に閉じ込められ、何時間も放置されたあげく、用務員に気付いてもらわなければ燃やされていた。 このような凄惨ないじめを受けていたにも関わらず、親に相談できず、親も学校にいじめの有無を確認してもアンケートではないため把握していないと言われるのみ。 こうしてなぜ引きこもりになってしまったのか親が把握しないまま7年後、 近所の実家に居候していた社会に出たことがない50代の男が、母親が亡くなり住居に関する土地代を支払うことができず、補導される姿を見て、このままではまずいと両親は行動に移す。 昼夜逆転し、まともに会話すらしていない息子をなんとか不登校のスクールに通わせたり、精神科に連れて行こうと画策するが、息子は出てくることはなく。 そんな時に、息子の姉が結婚を前提に付き合っている彼氏を連れてくる。 世間体を気にするため、息子の存在を隠したい家族は、なんとか息子が活動しない昼間で結婚に向けた相手方親族を迎えて話を進めようとするが、ある日息子が降りてきて、部屋の中で大暴れすることに。 なぜこんなになってしまったのか、息子の言った「許さない」という言葉から、彼が昔いじめられていたのではないかと調べてみると、やはりいじめが原因であったことがわかる。 そして、父親の正樹は息子とたたかうことを決意し、当時のいじめ加害者と裁判するために弁護士と共に調査を進めていく。 そして分かったことは、息子をいじめていた加害者は、医学生と就活をする有名私立大学生になっていた。 こうして裁判の材料を集めていく中で、被告側(加害者側)から、息子がいじめている側に見える写真を提出する予定であることを知らされる。 父親はこの写真をみて激昂し、息子を責める。これまで裁判のために頑張ってきたのに、実は息子はいじめる側でもあったのかと。 そして息子はこの出来事で飛び降り自殺を図った。 もう裁判どころではない事態となり、それまでギリギリの状態だった夫婦仲もこれをきっかけに冷えきり、妻は別れることを明言する。 しかし、翔太は、入院による会話でこのまま人生終わりたくないことを父親に告げた。 そして裁判では、当時の別の加害者(翔太が不登校になったあとはいじめられる側になった子)や、写真を送りつけられた女子生徒を証人で呼び、 また翔太自身も被告側からの反対尋問や、被告である2人の証言にも耐え、裁判では150万円を勝ち取ることができたのだった。 なぜ7年も引きこもりを放置していたのか。 父親は息子を医者にさせようと無理に進路を決めて窮屈な思いをさせていなかったか。 母親は母親で、寄り添っているようで、子どものことを幼く見過ぎではないか。専業主婦なのになぜ気づけなかったのかという正樹の言葉は明らかに悪いが、母親も世間体を気にするだけで解決、本当に息子に寄り添い続けていたのか。 姉は姉で、引きこもりの弟がいることを隠したい。結婚に不利になるというのはあまりにも他人事すぎないか。 加害者はくそで、裁判でも嘘をついて、いじめではなくそういう遊びだった、お互いやり合ったからいじめではない。自己保身のため、弁護士からの入れ知恵かもしれないが、どんな神経だよと。 学校も明らかに焼却炉の出来事は用務員から伝わっていたはずなのに、学校の評判のため?目を瞑ったことは明らか。 色々な自分勝手、自分のことしか考えていない行動が翔太を引きこもりにさせたきっかけの一つになっていると思う。 引きこもりは全てがいじめのせいとは言わないし、簡単に解決できる問題ではないかもしれない。ただ、ひとりひとりが少しずつ自分優先から、周りに気を向けることで、生きやすい世の中にできれば少しは変わるのかなと思った。
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家族のことを理解しているようで理解できていないところがリアルでした。自分自身との戦い、というフレーズが本の内容に良く合っていたと思う。
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50歳の子?が80歳の親にパラサイトして生きていく引きこもりの問題(8050問題)を題材とした作品です。心が痛む場面もあります。
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