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体験格差 講談社現代新書2741
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/04/18 |
JAN | 9784065353639 |
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体験格差
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商品レビュー
3.7
45件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
よくネットで見るので、読んでみた。 体験について、どこからが贅沢なのか、時代や国によって違うのはもちろんなんだけど、他の状況を知ることは大事。まあ、出てきたイギリスとオーストラリアの例だけで語るのはどうかな?と思うけど。 そして、すべてを格差、格差、と声高に問題視するのもややギモンではあるが、やりたいしやらせたいのに、経済的・体力的な事情でできない、というのは切ないので改善していきたいところ。 日本はわりと無料や廉価なもの、探せばたくさんある気もするけど、探す時間と連れてく体力がない、というのは分かる…。 親の体験不足の影響も大きい、というので、経済的には余裕があるけど親の体験不足により子どもも不足、というデータに、どきり。
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1.この本を一言で表すと? 子どもたちの間で拡大する体験の格差の実態を調査し、その対策を提言した本。 2.よかった点を3~5つ ・親の体験格差(p66) →親の体験格差が次の世代に引き継がれるという結果を示している。新たな視点だと思う。 ・世帯年収2300万円という境界線も絶...
1.この本を一言で表すと? 子どもたちの間で拡大する体験の格差の実態を調査し、その対策を提言した本。 2.よかった点を3~5つ ・親の体験格差(p66) →親の体験格差が次の世代に引き継がれるという結果を示している。新たな視点だと思う。 ・世帯年収2300万円という境界線も絶対的なものではまったくなく、その少し上で苦しい生活をしている人々の存在を見過ごしてはならない。(p76) →その通りであり、サポートの在り方も様々だという事だと思う、 ・問題は子供側の特性にあるのではない。その特性を「迷惑」だと捉え、彼らを白い目で見る社会の側にこそ問題があるのだ。(p148) →その通りだと思う。自分自身そうならないようにしたい。 ・体験格差という課題を必要以上に大きくみせたり、逆になきものとして扱ったりするのではなく、データや当事者の声から見えてくる課題の実情わ捉え、具体的な解決策や今後の論点を提示することで、(略)議論を深めていくための土台をつくりたい。(p187) →正しい方法だと思う。 ・すべての子どもにとって「体験」は必需品であり、贅沢品ではない。だからこそ体験格差は子ども自身や親、家庭の力へと放置されるべきではなく、社会全体で抗う必要がある。(p185) →著者の意見に全く同意する。私自身、体験は必需品であるという感覚はこれまで持っていなかった。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・母子家庭のインタビューが多かったが、父子家庭、両親いるけど貧困家庭など他の事例も聞きたい。 ・第三部の5つの提案は否定しないが、5つで十分なのだろうか?第二部の10の事例だけでカバーできないケースは無いだろうか? 3.実践してみようとおもうこと ・子供なにとって体験は必需品であり贅沢品ではないという考えを持つ。 5.全体の感想・その他 ・自分にとって知らない内容が多く衝撃的だった。 ・冒頭にある「息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。」この文章が私にとっては衝撃的だった。この一文が多くを物語っていると思う。 ・子供にとって体験は必需品であり贅沢品ではないという考えを知れただけでこの本の価値はあると思う。
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家庭の経済状況による体験格差という、今まであまり注目されることのなかった現象について、おそらくは初めての全国調査を行い、分析を行ったことは評価に値する。そして単なる数値やグラフだけでなく、代表的な個別事例についてインタビューを行い、親と子ども双方の困難を描き出していて、読み応え...
家庭の経済状況による体験格差という、今まであまり注目されることのなかった現象について、おそらくは初めての全国調査を行い、分析を行ったことは評価に値する。そして単なる数値やグラフだけでなく、代表的な個別事例についてインタビューを行い、親と子ども双方の困難を描き出していて、読み応えもあった。格差が拡大しつつある現代社会において、体験格差がもたらす弊害がいったいどれほどの優先順位と重要性を占めるのかという疑問は残るが、苦難を抱える親を孤立させず、体験と子どもを繋ぎ、体験を提供する地域の担い手を充実させることは、確かに意義深いことだろう。
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