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体験格差 の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2024/09/22

正直、子供の頃にこのような体験をすれば、今後このような影響がありますよーとか、こんな体験しておくとお得ですよーといった内容の本かと思って読んでみました。 ですが内容は、体験格差を通した社会問題を実態調査やリアルなインタビューにのせてまずは認識してほしい!といった問題提起の本でした...

正直、子供の頃にこのような体験をすれば、今後このような影響がありますよーとか、こんな体験しておくとお得ですよーといった内容の本かと思って読んでみました。 ですが内容は、体験格差を通した社会問題を実態調査やリアルなインタビューにのせてまずは認識してほしい!といった問題提起の本でした。 親の経済格差が子供の体験格差に大いに繋がっていて、その格差を感じている低所得者層のネガティブな想いが社会との孤立を生み、また核家族や地域社会との希薄さがそれを加速させて更に孤立し体験が乏しくなる現状がわかり読んでいて胸が苦しくなった。 本書に出てくる方達と比較して我が家の体験を考えた時に 自分の子供達にとってどんな「体験」が心に刺さるのかはそれぞれの個性に任せるとして、やりたいことはもちろん、 「楽しかったな」「こういう事(人)もあるのかー」と小さな事でもいい、何か少しでも気づきが得れるように体験に対して働きかけたいなと思いました。 それプラスして、子供に与えてあげる前にまずは自分達親も健康面や情緒など、収入に直結してくるのでしっかりしていかなきゃなとも思いました。

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2024/09/12

書評で取り上げられているのを数回見かけ、それならばと入手・読了。これはしかし、タイトルで完結だな。確かに、その概念を打ち出した意味での功績はあろうけど、実際通読してみて、タイトルから予想された以上の情報はほぼ皆無。社会的意義は認めるが、”読書”の観点からは、自分的には満足度低し。

Posted byブクログ

2024/09/10

「貧困」によって「体験」に格差が生じてくる現状が、調査結果に基づいて紹介されています。 自分の子育ての経験を思い出し、胸が痛くなるほどのリアルな肌感覚がそこにはありました。 本書を読み、まずは体験格差がある現実を多くの人に知っていただくことが大切なのだと思いました。

Posted byブクログ

2024/09/05

貧困は連鎖する。「生まれ」によって「体験」に格差が生じるが、たとえ現在の収入が低くても親が何らかの「体験」をしている場合、その子どもは一つ以上の「体験」に参加しているというデータは、まぁそうだろうなという直感に合っている。子どもに何かしらの障害がある場合、子どもの特性を考えて「体...

貧困は連鎖する。「生まれ」によって「体験」に格差が生じるが、たとえ現在の収入が低くても親が何らかの「体験」をしている場合、その子どもは一つ以上の「体験」に参加しているというデータは、まぁそうだろうなという直感に合っている。子どもに何かしらの障害がある場合、子どもの特性を考えて「体験」を自重することは想像できたが、その特性を受け入れられない「社会」のことを考えて「体験」を自重するということは想像していなかった。子ども側の特性は様々だが、その特性を「迷惑」がり、彼らを白い目で見る社会の側に問題があるという視点は、予想外だった。世知辛い世の中だ。

Posted byブクログ

2024/09/05

第2部の個別のケースに胸を打たれた。 著者の今井さんが触れられている通り、国で実態調査する必要性を感じる。 併せて国だけに頼らず、社会全体でサポート体制を作っていけるのが理想的だなと思った。 世代連鎖の根深さを感じた一冊。

Posted byブクログ

2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何となく感じていた体験格差,データをグラフなどでわかりやすく説明してある. 第2章で実際の格差がわかる,9人の親たちへのインタビュー.お金や時間の問題で子供に体験させることができないと語っている. 第3章ではそれをどうにかできないかと言う取り組み.公的支援もその一つだけれどなかなか思うようにはいかないのだろう. ただ,どう捉えるかは人によると思うが,我慢するという体験だけはできるけどね.

Posted byブクログ

2024/09/01

しばらく前から耳にするようになった「体験格差」。小さい子を持つ親として、納得できるところ、共感できるところが多々あった。習い事や旅行などを体験をさせたくても、お金がない、時間がない、体力がない。そうした親や子の切なさ、如何ともし難さは、リアルに想像できる。幸い自分自身は子どもに体...

しばらく前から耳にするようになった「体験格差」。小さい子を持つ親として、納得できるところ、共感できるところが多々あった。習い事や旅行などを体験をさせたくても、お金がない、時間がない、体力がない。そうした親や子の切なさ、如何ともし難さは、リアルに想像できる。幸い自分自身は子どもに体験をさせられていると思っているけれども、たまたまそうできる境遇にあるからだけで、だから良かったなどとはとても言えない。それにしても、夏休みに入って給食がなくて大変だ、休みだけどどこにも連れていけない、とう家庭の様子を伝えるネット記事に、工夫が足りない、工夫次第で体験はできる、分かっていたことなんだから準備しておけ、といった論調のコメントが数多く並んでいるのを見たときは、あまりに驚いた。なんでそんなに冷たいのかなあ。個々の努力や工夫でなんとかできる範囲なんてとうに超えていて、単に政策が悪いからとしか私には思えない。それを叩くのは、いかがなものか。

Posted byブクログ

2024/09/01

体験は贅沢品なのではなく、必需品であるとして体験格差に抗う方法を提示。日本の貧困、物価の上昇、格差、シングルマザー、生活保護等様々な社会的な課題にまたがると感じた。データの分析も納得で、説得力があった。

Posted byブクログ

2024/08/31

習字と水泳くらいは通わせたけど、海外旅行とかは連れて行ってやれてないなぁ。くらいの親からそれくらいの話かと思ったらもうちょいシビアな話やった。いや、地域のスポーツとかやりたい言われてたら送迎とか付き添いとか言われてたらキツかったかも。言うて来んかったのは興味なかったのか遠慮してた...

習字と水泳くらいは通わせたけど、海外旅行とかは連れて行ってやれてないなぁ。くらいの親からそれくらいの話かと思ったらもうちょいシビアな話やった。いや、地域のスポーツとかやりたい言われてたら送迎とか付き添いとか言われてたらキツかったかも。言うて来んかったのは興味なかったのか遠慮してたんか知らんけど。まぁピアノだのヴァイオリンだの言われたら無理やったし、それは無理にしても野球サッカーくらいは家庭環境関係なくやらせてやれるくらいの社会であってほしいとは思うけど難しいのかなぁ。

Posted byブクログ

2024/08/30

2章の当事者とその保護者へのインタビューは必読。体験がいかに喫緊の課題か認識できる。 提案や調査は一定の価値を持つが今後の継続が大事になるだろう。

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