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体験格差 の商品レビュー

3.7

42件のお客様レビュー

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2024/11/10

自分の子供時代を思い返しながら、親になってからの考えをふり返りながら読む。 「体験」は一時的な娯楽ではなく、長期にわたりさまざまな効果をもたらし人生を豊かにする。体験は子供はもちろん、大人にとっても大事なこと。「体験格差」はまさに社会全体で取り組む問題なんだな… ちなみに私自身...

自分の子供時代を思い返しながら、親になってからの考えをふり返りながら読む。 「体験」は一時的な娯楽ではなく、長期にわたりさまざまな効果をもたらし人生を豊かにする。体験は子供はもちろん、大人にとっても大事なこと。「体験格差」はまさに社会全体で取り組む問題なんだな… ちなみに私自身は「習い事」としての体験はあったけど、家族旅行等休日の体験はほぼなかった。貧困だったわけではなく、両親に「体験させよう」という発想がなかったように思う。 ただ運良く色々な体験ができる学校に通えたおかげで視野が広がっていった。もしそれもなかったら今の自分はいないかも…

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2024/11/06

健康で文化的な最低限度の生活の難しさを実感する 子どもの頃は何も思わなかったが憲法に文化的って入ってる事の重みに気がつく そして今さらながら小さい頃に色々な体験をさせてもらった事を思い出した 親に感謝 終盤の考察がかなり興味深かった 切り詰めて教育にお金をかける事はありそうだ...

健康で文化的な最低限度の生活の難しさを実感する 子どもの頃は何も思わなかったが憲法に文化的って入ってる事の重みに気がつく そして今さらながら小さい頃に色々な体験をさせてもらった事を思い出した 親に感謝 終盤の考察がかなり興味深かった 切り詰めて教育にお金をかける事はありそうだが、体験にかける事は確かになさそう 教育と体験は明確に分類しないといかんな 担い手の話は良い人もいるもんだなと思う一方で旨味はあるのかなと気になった 善意だけで仕組みを作って維持するのは難しいと思う win-winの関係にしようとすると担い手側の報酬を上げるしかなくなるため、結局お金に困ってる家庭の子どもは来なくなるので本末転倒 国や自治体からもっと支援をする必要はあるよね それ以外にも担い手は安全への配慮なんかも必要になってくるからそれも大変 親が送迎して練習を見守るシステムにするのもそのリスク回避って考えると頷ける 担い手に要求されるスキルと負担が大きい気がする コーチやるとしたらどのくらいな実力が必要とかオリジナルで教室作ろうと思ったらどうしたら良いとかが不透明なのもきついね 全ての子供に平等にチャンスを与えたいと思う一方でその難しさも同時に知れる一冊

Posted byブクログ

2024/11/03

体験の貧困、予想した通りの状況であることが詳細にデータやインタビューを織り交ぜて綴られていた。 最近は学校の部活動もなくなり、スポーツひとつとっても、お金と時間がある家庭にしかさせてあげられないものになっている。 結局、地域で支えるしかないのかな…

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2024/10/30

貧困家庭における学校教育の格差はよく取り上げられるが、文化的な活動の格差については、まだあまり取り上げられていないのではないだろうか。この本は、子供時代の「体験」の有無や、その量等について初めて調査を行い、そこから見えてくる子供達の将来への選択肢について言及している。 ここでいう...

貧困家庭における学校教育の格差はよく取り上げられるが、文化的な活動の格差については、まだあまり取り上げられていないのではないだろうか。この本は、子供時代の「体験」の有無や、その量等について初めて調査を行い、そこから見えてくる子供達の将来への選択肢について言及している。 ここでいう「体験」とは、学校以外での活動で、習い事、旅行、文化的体験(観劇、美術鑑賞等)多岐にわたる。 ここでも貧困家庭における体験の少なさ、経済的、また時間的制約の中でなかなか、子供のために割けないという事実が見えてくる。 子供達に明るい、選択肢の多い将来を見せてあげるために大人ができることは何か。ここにも少子化対策が必要であると感じる。

Posted byブクログ

2024/10/06

これまで「子どもの貧困」という文脈においても見過ごされがちであった、子どもたちの間での様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行などの「体験格差」に焦点を当て、著者が代表理事を務めるNPO法人が実施した全国調査や低所得家庭の保護者たちへのインタビュー調査をもとに、体験格差の実態を明...

これまで「子どもの貧困」という文脈においても見過ごされがちであった、子どもたちの間での様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行などの「体験格差」に焦点を当て、著者が代表理事を務めるNPO法人が実施した全国調査や低所得家庭の保護者たちへのインタビュー調査をもとに、体験格差の実態を明らかにし、それに抗うための提案を行っている。 親の経済状況や親の子ども時代の体験の状況が子どもの体験格差に大きく影響を与えているということなど、子どもたちの体験格差の現状についてよくわかった。また、第2部の個々の家庭へのインタビューについても、あまり貧困家庭の人たちと接する経験もなかったので、実に迫るものがあり、自分にとって貴重な情報だった。体験が子どもたちの成長にとって重要であり、体験格差に抗っていくべきだという著者の認識には同感である。クーポンによる体験費用の子どもに対する補助や、コーディネーターの配置による体験と子どもをつなぐ支援、体験の場となる公共施設の維持・活用など、著者による具体的な5つの提案も、財源等の課題はあると思うが、子どもの体験格差解消に向けて有意義なものであり、国・地方自治体を挙げて、少しでも実施していくべきだと思った。

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2024/09/22

正直、子供の頃にこのような体験をすれば、今後このような影響がありますよーとか、こんな体験しておくとお得ですよーといった内容の本かと思って読んでみました。 ですが内容は、体験格差を通した社会問題を実態調査やリアルなインタビューにのせてまずは認識してほしい!といった問題提起の本でした...

正直、子供の頃にこのような体験をすれば、今後このような影響がありますよーとか、こんな体験しておくとお得ですよーといった内容の本かと思って読んでみました。 ですが内容は、体験格差を通した社会問題を実態調査やリアルなインタビューにのせてまずは認識してほしい!といった問題提起の本でした。 親の経済格差が子供の体験格差に大いに繋がっていて、その格差を感じている低所得者層のネガティブな想いが社会との孤立を生み、また核家族や地域社会との希薄さがそれを加速させて更に孤立し体験が乏しくなる現状がわかり読んでいて胸が苦しくなった。 本書に出てくる方達と比較して我が家の体験を考えた時に 自分の子供達にとってどんな「体験」が心に刺さるのかはそれぞれの個性に任せるとして、やりたいことはもちろん、 「楽しかったな」「こういう事(人)もあるのかー」と小さな事でもいい、何か少しでも気づきが得れるように体験に対して働きかけたいなと思いました。 それプラスして、子供に与えてあげる前にまずは自分達親も健康面や情緒など、収入に直結してくるのでしっかりしていかなきゃなとも思いました。

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2024/09/12

書評で取り上げられているのを数回見かけ、それならばと入手・読了。これはしかし、タイトルで完結だな。確かに、その概念を打ち出した意味での功績はあろうけど、実際通読してみて、タイトルから予想された以上の情報はほぼ皆無。社会的意義は認めるが、”読書”の観点からは、自分的には満足度低し。

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2024/09/10

「貧困」によって「体験」に格差が生じてくる現状が、調査結果に基づいて紹介されています。 自分の子育ての経験を思い出し、胸が痛くなるほどのリアルな肌感覚がそこにはありました。 本書を読み、まずは体験格差がある現実を多くの人に知っていただくことが大切なのだと思いました。

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2024/09/05

貧困は連鎖する。「生まれ」によって「体験」に格差が生じるが、たとえ現在の収入が低くても親が何らかの「体験」をしている場合、その子どもは一つ以上の「体験」に参加しているというデータは、まぁそうだろうなという直感に合っている。子どもに何かしらの障害がある場合、子どもの特性を考えて「体...

貧困は連鎖する。「生まれ」によって「体験」に格差が生じるが、たとえ現在の収入が低くても親が何らかの「体験」をしている場合、その子どもは一つ以上の「体験」に参加しているというデータは、まぁそうだろうなという直感に合っている。子どもに何かしらの障害がある場合、子どもの特性を考えて「体験」を自重することは想像できたが、その特性を受け入れられない「社会」のことを考えて「体験」を自重するということは想像していなかった。子ども側の特性は様々だが、その特性を「迷惑」がり、彼らを白い目で見る社会の側に問題があるという視点は、予想外だった。世知辛い世の中だ。

Posted byブクログ

2024/09/05

第2部の個別のケースに胸を打たれた。 著者の今井さんが触れられている通り、国で実態調査する必要性を感じる。 併せて国だけに頼らず、社会全体でサポート体制を作っていけるのが理想的だなと思った。 世代連鎖の根深さを感じた一冊。

Posted byブクログ