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星落ちて、なお 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/04/09 |
JAN | 9784167921958 |
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星落ちて、なお
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画鬼・河鍋暁斎の娘、とよ。 彼の弟子でもある彼女は異母兄・周三郎と反発し合い、競い ながら、絵師として父の画業を追い、明治・大正期を生きる。 蛙鳴く 明治二十二年、春 かざみ草 明治二十九年、冬 老龍 明治三十九年、初夏 砧 大正二年、春 赤い月 大正十二年、初秋 画鬼の家大正十...
画鬼・河鍋暁斎の娘、とよ。 彼の弟子でもある彼女は異母兄・周三郎と反発し合い、競い ながら、絵師として父の画業を追い、明治・大正期を生きる。 蛙鳴く 明治二十二年、春 かざみ草 明治二十九年、冬 老龍 明治三十九年、初夏 砧 大正二年、春 赤い月 大正十二年、初秋 画鬼の家大正十三年、冬 解説 東山彰良 とよが22歳のとき、父は亡くなった。それは河鍋暁斎。 様々な画風を自在に操り、奔放な画巧の稀代の画家。 絵を描くことが父との紐帯であり、異母兄・周三郎も同様。 赤い血でなく黒い墨で結び合わされたようで、お互い反発し、 競いながらも、父の画風を守るために画技を磨き合う。 偉大な星が落ちても、その画業を追い、行き着こうとする二人。 だが、時代の変化、画壇の変遷の波。明治は遠くなりにけり。 その中で、とよは多くの出会いと別れを体験する。 父の弟子たちの姿、彼らの家族、結婚と離婚等々。 長い年月の歩みは葛藤がありながらも、とよ自身を変えてゆく。 人は喜び、楽しんでいいのだ。苦難を乗り越えた清兵衛の 言葉がとよの心に使命を示す。父と兄のことを話すのが務めと。 とよの真っ直ぐな生き方が印象的な作品でした。 若い頃の、もがき苦しむ画業。兄の技巧への嫉妬。 でも徐々に変化し、達観していく彼女自身の姿が良かったです。 とよ・河鍋暁翠の絵が見たくなりました。
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江戸末期から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎の娘の物語。 お恥ずかしいことに、私は河鍋暁斎を知らず、架空の人物かと思っていて、読み終わってから検索して知りました。 物語の描写のとおり、彼の絵は生き生きとして迫力のある作品でした。 この人の家族はさぞ苦労しただろうなと思うほどに。...
江戸末期から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎の娘の物語。 お恥ずかしいことに、私は河鍋暁斎を知らず、架空の人物かと思っていて、読み終わってから検索して知りました。 物語の描写のとおり、彼の絵は生き生きとして迫力のある作品でした。 この人の家族はさぞ苦労しただろうなと思うほどに。 読みながら、絵を描く運命から逃れられず苦しむ娘の生き様が、苦しくて苦しくて。 芸術って、その人自身の才能なのに、子供だからって跡取りにされたらつらいだろうな。 関東大震災のところも、東日本や能登の震災を思いつらくなり、読むのがずっと苦しかったです。 最後に 「人は喜び、楽しんでいいのだ。生きる苦しみ哀しみと、それは決して矛盾はしない。いや、むしろ人の世のが苦悩に満ちていればこそ、たった一瞬の輝きは生涯を照らす灯となる。」 という言葉で、やっと救われた気持ちです。
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澤田瞳子らしい、訥々とした流れの中にも 葛藤や強い思い、一本筋の通ったテーマがあり、人それぞれ楽しみをもった人生でよいというシンプルな言葉も重要なところで出てきたところなど好感がもてる作品でした。
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