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星落ちて、なお の商品レビュー

3.7

18件のお客様レビュー

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2025/11/23

直木賞受賞作。 不世出の絵師を父に持った娘が主人公。父から絵を仕込まれながら、父ほどの才がないのを自覚し、亡き父に反発しながらも絵と離れられず、絵師として生きる女性のお話。 亡き父や絵というものへの思いや理解が、生きていく中で変わっていく。

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2025/11/06

さすが賞をとっただけあるな。文章上手いし読ませる。 ぽん太嫌な女だったなぁ。八十五郎、人って変わるもんなんだよねぇ。

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2025/10/16

暁斎の弟子ジョサイアコンドル著の”河辺暁斎”(岩波文庫)を通して、とある方から教えて頂いたのが澤田瞳子の本著。 河辺暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)の物語であるが、非常に読み応えがあった。 暁斎自身が江戸末期から明治初期の激動の時代を生きた人であるが、暁翠も父暁斎と師暁斎とのつながり...

暁斎の弟子ジョサイアコンドル著の”河辺暁斎”(岩波文庫)を通して、とある方から教えて頂いたのが澤田瞳子の本著。 河辺暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)の物語であるが、非常に読み応えがあった。 暁斎自身が江戸末期から明治初期の激動の時代を生きた人であるが、暁翠も父暁斎と師暁斎とのつながりに苦悩しながらも明治から昭和初期の時代を生きた女性である。 欧米の文化が入りこれまでの価値観が崩れ去り(狩野派が古いと判断されたり、美人画が表面的な美しさを讃えるようになるなど)、それでもなぜ絵から離れなかったのだろうか?終盤に清兵衛が語る言葉もあるが、二度三度読むことでさらに味わえる部分が出てきそうだ。

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2025/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

力作。 実在の人物で明治大正と激動の時代を生きてきた絵師。 絵にも流行が有り流れに逆らうように生きるのは厳しい。 あまり知られていない人物がおられることを感じた。

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2025/08/29

画鬼の娘として生まれた河鍋とよの生涯を描いた作品。たくさんの苦悩があったんだなあというのと、それでも気丈に生きた姿に感銘を受けました。

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2025/08/15

巨星 河鍋暁斎の娘として一人の絵師として明治大正の激動の時代を生き抜いた とよ(暁翠)の一代記。 とよにとって絵を描くということは父や兄とのつながり、そしてそのつながりへの屈託を再認識する作業だった。 父のようになれるわけもなく、兄のような才もなく、さりとて絵から離れることもで...

巨星 河鍋暁斎の娘として一人の絵師として明治大正の激動の時代を生き抜いた とよ(暁翠)の一代記。 とよにとって絵を描くということは父や兄とのつながり、そしてそのつながりへの屈託を再認識する作業だった。 父のようになれるわけもなく、兄のような才もなく、さりとて絵から離れることもできず… しかし終盤 以前 暁斎の弟子であった 清兵衛の「─この世を喜ぶ術をたった一つでも知っていれば、どんな苦しみも哀しみも帳消しにできる。生きるってのはきっと、そんなものなんじゃないでしょうか」「─とよさんもまたその年まで絵を続けているのは、そこに少しなりとも喜びがあったためではないですか。暁斎先生や周三郎さんへの引け目のせいで、ご自身の中にある喜びに顔を背けちゃいませんか」という言葉に とよはハッとする。 物語の最後 自身の役割を真摯に愚直に果たそうとする とよがいた。 とても生真面目で繊細で強い人。 褒め言葉になるかどうかわからないが きっと そういう絵を描く人なのだと思った。

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2025/08/14

河鍋暁斎亡き後の、娘とよ(河鍋暁翠)の物語。 江戸から明治大正へと時代が変わり、暁斎の絵は古臭いと言われるようになる。狩野派は維新で落ちぶれ、これも過去のものとなる。

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2025/06/20

一般人よりは才能もあり努力もできる人物が、女性であること、そして才能があるからこそ自他の才能の位階もわかること、この2点で暗いものを腹に抱えてそれでも生きる、という話だった。

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2025/05/26

2025年5月26日、本郷に向かう電車で。西武線拝島〜。優先席の向かいのおばあさまが読んでた。「直木賞受賞」の緑の帯ついてた。

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2024/10/18

画鬼・河鍋暁斎の娘、とよ。 彼の弟子でもある彼女は異母兄・周三郎と反発し合い、競い ながら、絵師として父の画業を追い、明治・大正期を生きる。 蛙鳴く 明治二十二年、春 かざみ草 明治二十九年、冬 老龍 明治三十九年、初夏 砧 大正二年、春 赤い月 大正十二年、初秋 画鬼の家大正十...

画鬼・河鍋暁斎の娘、とよ。 彼の弟子でもある彼女は異母兄・周三郎と反発し合い、競い ながら、絵師として父の画業を追い、明治・大正期を生きる。 蛙鳴く 明治二十二年、春 かざみ草 明治二十九年、冬 老龍 明治三十九年、初夏 砧 大正二年、春 赤い月 大正十二年、初秋 画鬼の家大正十三年、冬 解説 東山彰良 とよが22歳のとき、父は亡くなった。それは河鍋暁斎。 様々な画風を自在に操り、奔放な画巧の稀代の画家。 絵を描くことが父との紐帯であり、異母兄・周三郎も同様。 赤い血でなく黒い墨で結び合わされたようで、お互い反発し、 競いながらも、父の画風を守るために画技を磨き合う。 偉大な星が落ちても、その画業を追い、行き着こうとする二人。 だが、時代の変化、画壇の変遷の波。明治は遠くなりにけり。 その中で、とよは多くの出会いと別れを体験する。 父の弟子たちの姿、彼らの家族、結婚と離婚等々。 長い年月の歩みは葛藤がありながらも、とよ自身を変えてゆく。 人は喜び、楽しんでいいのだ。苦難を乗り越えた清兵衛の 言葉がとよの心に使命を示す。父と兄のことを話すのが務めと。 とよの真っ直ぐな生き方が印象的な作品でした。 若い頃の、もがき苦しむ画業。兄の技巧への嫉妬。 でも徐々に変化し、達観していく彼女自身の姿が良かったです。 とよ・河鍋暁翠の絵が見たくなりました。

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