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つまらない住宅地のすべての家 双葉文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社／発売会社 | 双葉社 |
| 発売年月日 | 2024/04/10 |
| JAN | 9784575527445 |
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つまらない住宅地のすべての家
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商品レビュー
3.5
36件のお客様レビュー
津村喜久子さん3冊目です。 よくある住宅街の住人たちが、脱獄囚がここに逃げてくるかもしれないという状況になり、交代で見張りをするなど、それまでより頻繁に周囲と関りを持つ中で生じた変化が描かれます。 それぞれの家庭の状況はさまざまで、でもどの家庭も問題を抱えていますが、終盤に救いが...
津村喜久子さん3冊目です。 よくある住宅街の住人たちが、脱獄囚がここに逃げてくるかもしれないという状況になり、交代で見張りをするなど、それまでより頻繁に周囲と関りを持つ中で生じた変化が描かれます。 それぞれの家庭の状況はさまざまで、でもどの家庭も問題を抱えていますが、終盤に救いが見えてほっとして読み終えました。特に20代一人暮らし男性「望」に変化が起こる場面はとてもよかったです。やや育児放棄ぎみな家庭で育つ「みづき」が周囲の大人とふれあう場面では「水車小屋のネネ」の理佐・律姉妹を思い出しました。 地域のコミュニティのつながりが弱まってきているように見える昨今、プライバシーが守られて煩わしさが減り、それはそれでいいのでしょう。「何かあったとき」の心配事も、さまざまなサービスが生まれている今では情報収集力と経済力さえあれば、ご近所力は必要ないかもしれません。でも、やっぱり人と会ったり話したりすることで変わることや救われるなにかがあるんではないかと、読みながら思いました。 登場人物が多くて、最初は冒頭にある住宅地図と住人の紹介を参照しつつ読みましたが、だんだんそれぞれの人物像が結ばれてきて、読みやすくなりました。淡々と語られながら結構な出来事が起きる津村さんの小説、わりと好きです。また別の作品も読んでみたいと思います。
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とにかく登場人物が多い！ とある住宅地に住む人々 そんな住宅地に住んでいた人が横領で捕まり、さらに刑務所から脱獄した 普段、人との関わりなんて全然ないのに脱獄犯が帰ってくるかもしれないと見張りをするために団結する 訳ありっぽい人が多いけど、少しずつ理解し合えるのはいいなと思...
とにかく登場人物が多い！ とある住宅地に住む人々 そんな住宅地に住んでいた人が横領で捕まり、さらに刑務所から脱獄した 普段、人との関わりなんて全然ないのに脱獄犯が帰ってくるかもしれないと見張りをするために団結する 訳ありっぽい人が多いけど、少しずつ理解し合えるのはいいなと思う
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とある住宅地の、10軒の家。2つ隣の県の刑務所から脱獄囚が出たことをきっかけに、少しずつそれぞれに影響が出てくる。 ありふれた一人ひとり、すべての人にそれぞれの事情があることを、じわりと感じる読み味。 群像劇ってカタルシス最高。
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