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北緯43度のコールドケース 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2024/03/15 |
| JAN | 9784065344330 |

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北緯43度のコールドケース
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商品レビュー
3.9
58件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
〇異色の主人公と凍てつく未解決事件 本作の主人公、沢村依理子は異色の経歴を持つ。博士号(PhD)を保持しながら、北海道警察の門を叩いたノンキャリアの女性警部補だ。この特異な設定が、物語に独自の知的な緊張感をもたらしている。 物語の軸となるのは、5年前に発生した少女誘拐事件。身代金受け取り直後に容疑者が事故死し、人質の島崎陽菜が行方不明のまま「コールドケース(未解決事件)」と化した悲劇だ。数年後、凍てつく1月の札幌で陽菜は遺体となって発見される。しかも、彼女は誘拐された当時の姿ではなく、犯人の手元で成長した姿で、だ。 〇警察という「組織」の解剖学 特筆すべきは、警察内部の緻密な描写である。昇進試験の仕組みや派閥争い、部署間の力学といった舞台裏が克明に描かれ、知的好奇心を刺激される。また、理不尽な苦情を訴える市民への対応など、現場のリアルな労苦も丁寧に拾い上げられており、フィクションでありながら「確かにこういう人はいるだろう」と思わせる説得力がある。 中盤、5年前の捜査資料が漏洩し、沢村自身に疑いの目が向けられる展開からは一気に加速する。組織の論理、人事の思惑、そして過去のトラウマに翻弄されながらも、彼女が真実に肉薄していく過程は圧巻だ。 〇血の通った人間ドラマと卓越した対決シーン 登場人物たちの造形が素晴らしい。単なる記号的なキャラクターではなく、それぞれが抱える過去や人間性が深く掘り下げられているため、読者は彼らに強い「人間味」を感じ、物語に没入できる。 特に白眉なのは、終盤における沢村と詩織の取り調べシーンだ。言葉の端々に潜む意図、心理的な間合い、一進一退の駆け引き。視覚的なアクション以上にスリリングな「言葉の応酬」には、思わず目を見張った。 第67回江戸川乱歩賞受賞作。これがデビュー作という事実に驚きを禁じ得ない。高い可読性と、複雑なプロットを淀みなく進めるストーリーテリングの技術は群を抜いている。一気読み必至の傑作であり、沢村依理子の次なる活躍、そして著者・伏尾美紀の今後の作品が楽しみでならない。
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「百年の時効」が気になり、著者について調べていたところ、「北緯43度のコールドケース」がデビュー作とのこと。 それならば、まずはデビュー作から読んでみようと思い、手に取りました。 結果、満足感の高い読書時間となりました。 この作品は、主人公・沢村のキャラクターがかなり個性的なの...
「百年の時効」が気になり、著者について調べていたところ、「北緯43度のコールドケース」がデビュー作とのこと。 それならば、まずはデビュー作から読んでみようと思い、手に取りました。 結果、満足感の高い読書時間となりました。 この作品は、主人公・沢村のキャラクターがかなり個性的なので、彼女に寄り添えるかどうかが、物語に入り込めるかどうかの肝になりそうな気がします。 沢村は博士号を持つ女性刑事。 学生上がりの院卒……というだけで、個人的には少し偏見を持って見てしまうところがあります。 常識に欠けていそう、空気を読むのが上手くなさそう、プライドが高そう、集団行動が苦手そう、でも集中力は高そう……など、勝手にネガティブ寄りのイメージを抱いてしまうのです。 そして、そのイメージは沢村の言動にも結構表れています。 突飛な性格の人物を主人公にすると、物語そのものが浮世離れしてしまうこともあると思うのですが、この小説はそうではありませんでした。 沢村が組織の中で大多数から白い目で見られている一方で、数少ない理解ある上司に守られている。 そうした人間関係が、読者の持つイメージから大きく離れていないからこそ、リアリティを持って読めたのだと思います。 そして、沢村の暗い過去。 これもまた、彼女の正義感を描くうえで有効に働いていました。 一人一人の登場人物が地に足のついた存在として描かれているので、物語全体にも現実味があり、自然とストーリーに入り込むことができました。 それにしても、事件というものは、犯人ですら予期しない形で起きてしまうものなのだなと感じました。 ほんの出来心。 けれど、それが自分の意図しない方向へ進んでしまい、出来心では済まされない事態に発展していく。 そして、カミングアウトするタイミングを逃し続けたまま、数年が経過する。 その結果、新たな事件を引き起こしてしまう。 一度狂った歯車は、時間が経てば経つほど大きく狂っていく。 自分ではもう歯止めが利かなくなったとき、ようやく事件として明るみに出てくるのかもしれません。 出来心と背徳心。 そこに偶然が掛け合わさると、最悪な結果しか生まれないのかもしれない。 この小説でも、偶然がいくつか重なります。 けれど、そのどれもが「さもありなん」と思える偶然なのです。 だからこそ、ある意味では同情してしまう。 その感情が、読者の心を複雑にさせます。 また、この小説では警察の縦社会や内部事情もよく描かれていました。 その描写によって、沢村の置かれた立場がどれほど異常なものなのかが、より浮き彫りになっています。 学生時代の人脈が、社会に出てからも影響を持ち続ける。 警察って、そういう世界なのですね……。 とはいえ、これは警察に限った話ではないのかもしれません。 組織が大きければ大きいほど、そうした力はより強く働くのかもしれない、とも思いました。 事件の真相だけでなく、主人公の立場、組織の構造、人間の弱さや後悔まで。 様々な角度から考えさせられるミステリでした。
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『百年の時効』も読むのに相当苦労しましたが、デビュー作(江戸川乱歩賞受賞)からヘビー級だったとは驚きです。 事件自体はとても悲しく、そして不可解なのですが、答えに辿り着くまでの紆余曲折がすごい。 読みながら相当に頭を使うので、読まれる際は覚悟が必要です。 小説の舞台の中心は北海道...
『百年の時効』も読むのに相当苦労しましたが、デビュー作(江戸川乱歩賞受賞)からヘビー級だったとは驚きです。 事件自体はとても悲しく、そして不可解なのですが、答えに辿り着くまでの紆余曲折がすごい。 読みながら相当に頭を使うので、読まれる際は覚悟が必要です。 小説の舞台の中心は北海道札幌市、実在の地名も多数登場します。 きっと作者も、作中に登場する場所を何度も訪れているのだろうと思うと感慨深いものがありました。 この作品がきっかけで札幌市を訪れて、作中に登場したスポットを巡ってくれるような読者がいたらいいなと思います。
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