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全員“カモ" 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法 世界最高学府で教える人心操作の授業
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
| 発売年月日 | 2024/02/28 |
| JAN | 9784492047606 |

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商品レビュー
2.8
31件のお客様レビュー
SNSやメールで毎日というほど詐欺と思われる内容が見受けられる。こんなのに騙される人はいるのだろうかとも思うが、中には騙される人もいるのだろう。自分が調べていて行き着いた先が詐欺だったり、信用できると思っている人の言葉が偽りだったりしたらそれは難しいのかもしれない。性善説を信じた...
SNSやメールで毎日というほど詐欺と思われる内容が見受けられる。こんなのに騙される人はいるのだろうかとも思うが、中には騙される人もいるのだろう。自分が調べていて行き着いた先が詐欺だったり、信用できると思っている人の言葉が偽りだったりしたらそれは難しいのかもしれない。性善説を信じたいが、大谷も騙される昨今、この本の締めのように世の中を楽しみながらも、自問していくことは必要かもしれない。
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読了、40点。 この書籍の日本語翻訳版の致命的で恥ずべき欠点は、参考文献の章が削除されていることです。 この削除により ・本文記載内容を担保するはずのデータや論文へのアクセスを不可にしている。 ・原著者がこの書籍を書き上げるにあたって費やした労力の一定程度を無意味にしている。 ...
読了、40点。 この書籍の日本語翻訳版の致命的で恥ずべき欠点は、参考文献の章が削除されていることです。 この削除により ・本文記載内容を担保するはずのデータや論文へのアクセスを不可にしている。 ・原著者がこの書籍を書き上げるにあたって費やした労力の一定程度を無意味にしている。 上記2点に繋がり、他の幾つかの類型書籍と比較してもお勧めしたいものとは言えません。 加えて、日本語版の同じく欠点としては目次の雑さを挙げておきたい。 Google Books などで英語版を確認すればわかりますが、英語版の目次は非常にシンプルに以下のような構成になっている。 Introduction PART 1: HABITS Chapter 1: Focus—Think About What’s Missing Chapter 2: Prediction—Expect to Be Surprised Chapter 3: Commitment—Be Careful When You Assume Chapter 4: Efficiency—Ask More Questions PART 2: HOOKS Chapter 5: Consistency—Appreciate the Value of Noise Chapter 6: Familiarity—Discount What You Think You Know Chapter 7: Precision—Take Appropriate Measures Chapter 8: Potency—Be Wary of “Butterfly Effects” Conclusion: Somebody’s Fool Acknowledgments Discover More このChapterの中にはいくつかのSectionに分かれているが、そのSectionは目次には記載はない。正直なところ懸命な判断だろうと考えられる。 が日本語版では "一部の" セクションのみを記載するという乱暴な方法が取られている。目次の体裁をなしていないのではとさえ思われる。 さらに日本語翻訳ではどの述語にかかっているか読者が判断しなければならない箇所や、表現としておかしな箇所も見受けられた。 以上の理由を以てこの書籍をお勧めはできません。 なお、原著については興味深いレビューがあったので最後に記載しておきます。 なかなか手厳しくてこの方とはいいお話ができそうだと勝手に思ってしまいました。 https://www.goodreads.com/review/show/5479162087
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キャッチーな邦題だが、中身は比較的堅実。原題は”Nobody’s Fool: Why We Get Taken In and What We Can Do about It(誰にも騙されない(抜け目のない)人:なぜ我々はだまされるのか、どうすれば防げるのか)”。 著者のダニエル・...
キャッチーな邦題だが、中身は比較的堅実。原題は”Nobody’s Fool: Why We Get Taken In and What We Can Do about It(誰にも騙されない(抜け目のない)人:なぜ我々はだまされるのか、どうすれば防げるのか)”。 著者のダニエル・シモンズは心理学者。クリストファー・チャブリスは認知科学者。 2人は2004年、「見えないゴリラ実験」でイグノーベル賞を受賞している(イグノーベル賞2004年受賞者(英語))。「白と黒の2チームがあります。白いTシャツを着ている人たちがボールをパスをする回数を数えてください」と被験者に求めると、彼らは課題に集中するあまり、画面をゴリラが横切ったことに気づかない、というものだ。ちょっとしたフックで、人は見えるはずのものが見えなくなりがちであるということになる。2人はベストセラーとなった『錯覚の科学』の共著者でもある。 「世に盗人の種は尽きまじ」ではないが、本当に犯罪のニュースは尽きない。特に昨今、よく耳にするのは詐欺で、投資詐欺、ロマンス詐欺、還付金詐欺、よくもまぁ次から次にいろんな手を考えるものだと呆れるほどである。 こうした詐欺にあう被害者の方も、どこか隙があったのではないかと思われがちだが、果たしてどうだろうか。手口が巧妙化している中、傷ついている被害者に自己責任と言い放つのもいささか冷たい。実のところ、明日は我が身かもしれないのだ。それなら敵の手の内を知り、お互い、なるべく騙されないようにしよう、というのが本書の肝。 重要なのは、「心理バイアス」である。先入観や思い込みが意思決定や判断に影響を及ぼすことはままある。 人の思考には意外にクセがある。詐欺師はここに目をつける。 予想通りの結果が出ると大して疑わずに信じてしまう。数字が細かければ細かいほど信頼性が高いと感じる。誤った記憶に固執する。うまい話につい乗ってしまう。何度も見かけた馴染みのあるものを受け入れる。自然素材なら人工のものよりよいと思ってしまう。 別段、取り立てて愚かでなくても、多くの人が多かれ少なかれ、先入観を持って生きている。何でもかんでもまっさらな状態で判断していたら効率が悪すぎる。大概のことは、それまでの経験に基づいてさっさと処理して先に進んでいる。 本書では、こうした「心理バイアス」に基づく詐欺の事例を、参考文献をあげながら紐解いていく(最近の翻訳書ではよくあるように、注は書籍版には収録されず、ホームページからPDFの形でダウンロード可能)。 具体的な事例は本書に譲るが(何しろ数が多いので)、「結論」で、ではどうすればよいかがコンパクトにまとめられている。何か高額の、しかし魅惑的な提案をされた際には、一呼吸置いて、自分に問いかけてみること。客観的な判断が難しいときには、第三者の意見を聞いてみること。 さまざま実用的なアドバイスがあるが、おもしろいのは最後に“「たまにだまされる」人生を楽しむ”とあることだ。疑心暗鬼になって何でもかんでも疑う人生というのも淋しい。常に収支が黒字でなくたっていいじゃない。たまには損したりだまされたりするのも人生の彩りだ。破滅的な損害でなければ。 ところで、邦訳版のタイトルに添えられた「世界最高学府で教える人心操作の授業」という文言。本作、特に授業の講義録というわけではないのである。ただ著者2人とも、過去にハーバード大学で教鞭を取った経歴がある。それを匂わせているということかもしれないが、少々あざとい感じがする(「ハーバードで教える〇〇」的な)。何だかこのキャッチコピー、本書で扱う心理操作の実例みたいに見えるのだが、逆に読者が気付くことを狙った仕掛けなのだろうか(いや、それは考え過ぎかな)。 また、本書は「人心操作」を行う指南書ではなく、「人心操作」に踊らされないようにという注意喚起である。この辺りもこのキャッチコピーからはわかりにくいように思う。
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