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飛ぶ男 新潮文庫
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飛ぶ男 新潮文庫

安部公房(著者)

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飛ぶ男 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/02/28
JAN 9784101121253

飛ぶ男

¥440

商品レビュー

4

23件のお客様レビュー

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2024/11/16

「飛ぶ男」 腹違いの弟であると主張する男が 夜空を飛んでやってくる しかし何者かに空気銃で撃ち落とされる 飛ぶ男はプレシャスな存在だから 誰もがこれを欲しがったり その存在に嫉妬したりするのだ それは例えば 有力な会員権などよりはるかに価値があって また入手困難なのかもしれない ...

「飛ぶ男」 腹違いの弟であると主張する男が 夜空を飛んでやってくる しかし何者かに空気銃で撃ち落とされる 飛ぶ男はプレシャスな存在だから 誰もがこれを欲しがったり その存在に嫉妬したりするのだ それは例えば 有力な会員権などよりはるかに価値があって また入手困難なのかもしれない 未完の絶筆である 初期作品「天使」や「題未定」のエッセンスを混ぜ合わせ 発展させようとしたものではないだろうか であれば おそらく続きは「白い蛾」の船長が予見したところに 近づくのだと思われる 「さまざまな父」 科学的に説明のつかないことはオカルトである ミステリ小説ではオカルトのインチキを論理によって暴く 一方、前衛小説においては オカルト的状況をあるがまま受けいれなくてはならない つまり前衛とは反近代であった 反近代にあっては大量死・大量生のなかに個人が埋没していく すなわち反近代とは、真に孤独死の時代なのである そして孤独の観念…妄想に論理は無用だった インチキを用いてでも 問答無用のロマンを実現しようとするところに 前衛の味がある しかし、孤独を恐れる人の弱さが それを遺産として …というより物語として継承することを望んだとき はたして世の中はどうなっていくのでしょうね

Posted by ブクログ

2024/11/13

これまで読んだどの本よりも再読必須だと思いました。 作者の思想や作品への融合などについて書かれた解説も読み応えがあり楽しめました! 読み終えてから表紙を見て、わー!となりました笑

Posted by ブクログ

2024/10/01

生誕100年ということで、久しぶりに安部公房を手に。 不条理な世界でありながら、細かい描写や高度な専門知識による記述によって、単なる空想ものとは一線を画す。 同時刻が複数人物によって書かれていることに、キュビスム的立体感が作品に与えられているように感じた。 未完というのが惜し...

生誕100年ということで、久しぶりに安部公房を手に。 不条理な世界でありながら、細かい描写や高度な専門知識による記述によって、単なる空想ものとは一線を画す。 同時刻が複数人物によって書かれていることに、キュビスム的立体感が作品に与えられているように感じた。 未完というのが惜しまれる。 福岡伸一さんの解説が良かった。

Posted by ブクログ