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令和元年の人生ゲーム
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/02/21 |
| JAN | 9784163918082 |

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商品レビュー
3.4
225件のお客様レビュー
すごい言語化能力だ。若者の心理状況をこれだけ的確に淡々と言語化できてすごいなと思った。 といっても私はもう若者ではないので、Z世代と呼ばれる世代の感覚ってこういうことなのか〜と思いながら読んでました。正しさにコミットしたいという欲望ば爆発したところなんて、ホラーみたいだったけど、...
すごい言語化能力だ。若者の心理状況をこれだけ的確に淡々と言語化できてすごいなと思った。 といっても私はもう若者ではないので、Z世代と呼ばれる世代の感覚ってこういうことなのか〜と思いながら読んでました。正しさにコミットしたいという欲望ば爆発したところなんて、ホラーみたいだったけど、でもこれは若者に限らず、最近の人類全体の傾向のような気もした。 視点の主人公はコロコロ変わったけれど、共通した登場人物である「沼田くん」。嫌なやつだな〜と思って読んでたけど、最後に銭湯の倅の右腕になって居場所を獲得したのを読んで、なんて闇が深いんだと思った。 大学の頃の傷をずーーっと引きずって、結局吉原さんに似たような人間に必要とされることで、欲求を満たした、ということなんだろうか。それともこれから彼の移転計画が破綻することまでを計算して間接的な復讐を果たしているのだろうか。 なんか、感想を抱きにくい小説だった。つまらなくはないけど、なにひとつわからなかった。
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初めての競馬場さん、、! ビジネスシーンにあるであろう同期への中傷や優劣つけた罵り合い。 それって自分がいかに充実した仕事とプライベートをこなせているかを自衛してるからこそネガティブな批判をしちゃうんだろうな。 防御からくる攻撃なんだよね。 めっちゃ人間臭くて人間だからこその...
初めての競馬場さん、、! ビジネスシーンにあるであろう同期への中傷や優劣つけた罵り合い。 それって自分がいかに充実した仕事とプライベートをこなせているかを自衛してるからこそネガティブな批判をしちゃうんだろうな。 防御からくる攻撃なんだよね。 めっちゃ人間臭くて人間だからこそのカーストだな〜。 ビジネス用語もがんばって多用しちゃう感じも可愛くも見えてきちゃう。 仕事に成功したり転職が失敗したり20代の人生ゲームを謳歌したような、もがきながら成功ルートを模索する若き社会人たちの奮闘劇。 沼田のキャラが濃くて良いよね〜〜。
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ハードカバーの表紙はテイストが違うさまざまなキャラクターが散りばめられています。これは何を意味しているのか気になりました。「多様性」の名の下に人生ゲームをプレイしている若者を象徴しているのでしょうか? さて、本書は平成終盤から令和にかけて、若者のキャリア感を描いた現代小説です。...
ハードカバーの表紙はテイストが違うさまざまなキャラクターが散りばめられています。これは何を意味しているのか気になりました。「多様性」の名の下に人生ゲームをプレイしている若者を象徴しているのでしょうか? さて、本書は平成終盤から令和にかけて、若者のキャリア感を描いた現代小説です。 意識高く、そして身勝手に自己実現を追い求める存在として、吉原(ビジコンサークル)、結衣夏(パーソンズ)、真綾(親友の婚約者)、寛人(杉乃湯4代目)といったキャラが描かれ、各章の主人公たちは、その存在に翻弄されながら、一方で沼田という「何もしない」宣言をしながら矛盾した行動力を持つ異質な存在を意識し「彼は何者なのか」と問うています。この主人公たちが読者の目線になり、その解像度の高さが読者を惹きつけているのだと思います。世代が違うので私はあまり共感することはないけれど、Z世代のキャリア感をするどく切り取っているのは朝井リョウの作品にも似ています。正直作者からのメッセージがうまく読み取れなかったけど雰囲気は伝わったし、捉えどころがないと逆に色んな解釈ができそうで、再読したいです。 沼田は「人生ゲームを降りた」と言いますが、彼の言うゲームとは「ビジネスとして成功すること」なのでしょう。新人賞を獲り、無能な銭湯の経営者の右腕としてタスクをこなすなどの実力はありながら、一貫してやる気のなさを装い意識高い若者たちを枠の外から冷笑します。彼の原体験は、慶応大学のビジコンサークルでの吉原の「裏切り」です。第3章から4章の間に沼田は職場でメンタルブレイクしたと語られていますが、その原因については描かれていません。この猫の死や失踪といった「愛着の喪失」があったのかもしれません。ビジコンサークルの吉原にちなんで猫をヨシハラと命名しただけあって、二つとも「身勝手なもの」の象徴です。 もちろん平成・令和以前も意識高く仕事に邁進する若者や、学生起業家はいたはずです。現代は仕事のツールもやりかたも変わっただけで、どうしてこんなに雰囲気が変わるのか。終身雇用や結婚という価値観から解き放たれた平成・令和の若者たちを苦しめるのは、出口の見えない「自己責任」という人生ゲームなのでしょうか。 受験・就職活動を攻略するために『シロクマエピソード』をエントリーシートに書いた篠崎くんたちのような主体性のないキャラが各章に登場していましたが、彼らが本書のグロテスクさを際立たせていたのも印象的でした。
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