令和元年の人生ゲーム の商品レビュー
連作短篇4篇 平成から令和にかけての若者の働き方事情。起業あり、就職後の新人賞バトルあり、何かクリエイティブな仕事に絡みたい若者たちの悲鳴が聞こえる物語。 狂言回しの様に沼田が毎回登場しているが主人公ということもない。ただ彼の満たされない悲しみが切ない。
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人生ゲームという題名に、ああなるほどと思う内容であった。 私は就活と少し違う就職の仕方だったから、そこまで大学名のブランドは気にしてこなかった。 しかし世の中は何年経っても学力気にするよね。 自分がどうなりたいのか、それって永遠のテーマだし変わっていくものなんだろうなと思うよ。 私もそうだ。バリバリ働きながら家庭を持ちたい、と思っていたけど恋人さえいないし、働くのもモチベーションが低くなってきているし。 もう一度、いろんなものを体験して考えていきたいなあ。
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風呂敷広げっぱなし。短いやつよりはよかったけど、それだけ。1話で沼田が気になって、2話で軸お前かよ!ってなって、3話で沼田のこと気になった自分を椎名さんって鏡で陳腐なものにして、4話は蛇足。意識高い若者を冷笑して老人を馬鹿にして、大事なところはぼかしたまま終わり。5話がないのが信...
風呂敷広げっぱなし。短いやつよりはよかったけど、それだけ。1話で沼田が気になって、2話で軸お前かよ!ってなって、3話で沼田のこと気になった自分を椎名さんって鏡で陳腐なものにして、4話は蛇足。意識高い若者を冷笑して老人を馬鹿にして、大事なところはぼかしたまま終わり。5話がないのが信じられないくらいよくわからない終わり方だった。きっともうこの著者は読まない。
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新しいタイプ。全4話で、1話進むごとに平成から令和へと時代が進み、毎回、語り手が代わるのだが、沼田だけはフル登場する。 沼田の本音や信念って、どこにあったのだろうと4話通して考えさせられた。大学生の時に出会ったあまり良い関係とは言えない吉原のことが、大きく占めていそうだ。3話...
新しいタイプ。全4話で、1話進むごとに平成から令和へと時代が進み、毎回、語り手が代わるのだが、沼田だけはフル登場する。 沼田の本音や信念って、どこにあったのだろうと4話通して考えさせられた。大学生の時に出会ったあまり良い関係とは言えない吉原のことが、大きく占めていそうだ。3話にも出てくる保護ネコに、ヨシハラと命名し可愛がるし、4話の銭湯存続のエピソードでも、吉原のことでは?と思う発言が出てくる。 登場人物のほとんどが、所謂、Z世代で構成されているこの物語に、ジェネレーションギャップを感じた。
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第一章平成28年 主人公の僕は高校卒業18歳1998年生まれ この作者麻布競馬場、1991年生まれ、ということは2016年平成28年には24歳 最終話の令和4年2023年での主人公(第一章の主人公とは別の人)は25歳、作者31歳 この本刊行2024年、作者32歳 みたい...
第一章平成28年 主人公の僕は高校卒業18歳1998年生まれ この作者麻布競馬場、1991年生まれ、ということは2016年平成28年には24歳 最終話の令和4年2023年での主人公(第一章の主人公とは別の人)は25歳、作者31歳 この本刊行2024年、作者32歳 みたいなことをざっくり考えながら読むのが好き この作者はZ世代よりは上。平成初期生まれ。そんな作者がZ世代を書く。 いや待てZ世代とは1997年~2012年生まれ(ざっくりそうらしい) 2002年生まれが22歳で今年の新卒 今年の高校1年生15歳2009年生まれ なので、Z世代って思ってたよりもう良い歳の大人ですね。 なんて、若い世代に限らず、世代間の話題、ジェネギャが鍵になってくる小説は、設定について考えいるのが面白いし醍醐味だと思っています。 そして単純に内容も面白かったです。 30代から見るZ世代良いですね、若干の尊敬と軽蔑と皮肉と羨望と、、、色々です。 作者と同世代なので完全に目線が同じです。 それぞれの章で本人の視点ではなく、すべて近しい人から語られる沼田という人物は、はっきり明記されていませんがたぶん1997生まれ予想のZ世代初期なんですよね。といいつつ、現役Z世代からは若干年寄り扱いされるポジションでもある。 意識高い系サークルなぁ〜wあったよなぁwみたいな軽率な感想になってしまう。 後半の就職活動対策のシロクマの話はゾッとしつつ失笑でした。
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#令和元年の人生ゲーム #麻布競馬場 #文藝春秋 全編に出てくる沼田という存在が痛快。 各章に出てくるメインの人物たちは、バイタリティがあって成長できる機会がありながらもそれぞれ苦悩を抱えている。なのにそのすぐそばにいる沼田は、飄々とマイペースに気持ちよさそうに生きてて幸せ...
#令和元年の人生ゲーム #麻布競馬場 #文藝春秋 全編に出てくる沼田という存在が痛快。 各章に出てくるメインの人物たちは、バイタリティがあって成長できる機会がありながらもそれぞれ苦悩を抱えている。なのにそのすぐそばにいる沼田は、飄々とマイペースに気持ちよさそうに生きてて幸せそう。
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直木賞候補のときは、あまり興味がなかったけれど、日経BPでの連載から読んでみようと。 考え方の違いはあるにしてもこの年代のあがきは、時代が変わっても変わらないなぁ、共感できる。 それにしても、最終章の沼田さんの変わりように、最後まで真相はわからないまま、気になる・・・
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ビジネスコンテストを運営するサークル活動をする慶應大学生。起業家を目指す彼らが社会に出ていき、自分の実力とプライドとの折り合いを付けられないまま嘘ぶくビジネスコンサルタントに成り下がる苦悩の青春物語。最後まで自分と向き合う勇気が無かった話。
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近くにいる誰かに置き換えられるような登場人物が生き生きと?平成28年、31年、令和4年、5年を過ごしていた。登場人物よりも若い世代だが、賢い人ほど夢を語らなくなったと感じる今の日本の若者をうまく描いていると感じた。
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好き嫌いがはっきり分かれそうな作品。沼田という人物がすべての話に共通して出てきているが、沼田はどういう人物なのか。 平成28年から令和5年まで時代が移り変わって行き、今を生きる若者の生き方や考え方を描いている…のか? 自分の可能性を信じて生きていく事の難しさを感じた。 面白くは...
好き嫌いがはっきり分かれそうな作品。沼田という人物がすべての話に共通して出てきているが、沼田はどういう人物なのか。 平成28年から令和5年まで時代が移り変わって行き、今を生きる若者の生き方や考え方を描いている…のか? 自分の可能性を信じて生きていく事の難しさを感じた。 面白くは読めた。
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