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すぐ忘れる日本人の精神構造史 民俗学の視点から日本を解剖
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | さくら舎 |
発売年月日 | 2024/02/08 |
JAN | 9784865814132 |
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すぐ忘れる日本人の精神構造史
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民俗学の視点で、弥生時代くらいから今に至るまでの日本の歴史から現代日本人の考え方をやや批判的に分析している、結構左寄りの本。 それぞれの時代の環境で人々の倫理観や死生観も変わってくるものだが、政治体制的には「天皇を頂いた下で」が継続されている。しかし政治体制的にはともかく、大半...
民俗学の視点で、弥生時代くらいから今に至るまでの日本の歴史から現代日本人の考え方をやや批判的に分析している、結構左寄りの本。 それぞれの時代の環境で人々の倫理観や死生観も変わってくるものだが、政治体制的には「天皇を頂いた下で」が継続されている。しかし政治体制的にはともかく、大半の国民が貧しかった頃は「他人や他国から奪う」のが当たり前だったことは強調されている。現代日本人の精神構造は主に明治~戦後の中で作られてきているようだが、長い目で見れば島国であることと気候(これは他国でも同様)が大きく作用していると思われる。 啓蒙書、というほどではないが問題提起はあとがきでかなりされている。やや極論に降れてる気がしないでもないが、物事を批判的に捉える一つの考え方として参考になった。
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「すぐ忘れる日本人の精神構造」を民俗学の視点から時代に沿って解説していくのか。民俗学者が書いてるのだから、面白そうではないか、ということで手に取る。 すぐ忘れる日本人、と聞いて思い浮かべたのは、イザベラ・バードだったかエドワード・モースだったか幕末から維新にかけて来日した外国人...
「すぐ忘れる日本人の精神構造」を民俗学の視点から時代に沿って解説していくのか。民俗学者が書いてるのだから、面白そうではないか、ということで手に取る。 すぐ忘れる日本人、と聞いて思い浮かべたのは、イザベラ・バードだったかエドワード・モースだったか幕末から維新にかけて来日した外国人が、日本の家は紙と木で作った簡素なものだが、地震、火山噴火、洪水、大火事などの災害も多く、住人は家屋がぺしゃんこになっても嘆き騒がず、翌日には家を建て直して何もなかったかのように笑いながら日常に戻っている。そのたくましさが凄いという文章を書いていた。パール・バックが日本を舞台に書いた「大津波」もそうだ。津波で家族を亡くした少年ジヤが周囲の人達の優しさに触れながらお父さんと同じ漁師になって海に立ち向かっていく話だ。本当に忘れたわけではないけれど嫌な部分は忘れて何事もなかったかのように前を向く強さが日本人としては自画自賛したいところだ。 しかし!読み始めたら違うぞ。そんな話ではなかった。 著者の新谷氏は現代政権がお嫌いなようで、最初のページから物価高、円安、原発問題などへの批判が始まった。日本人は政治への不満が盛り上がってもすぐ忘れてしまう、と。そっちの話かい!私の期待に反して著者は「すぐ忘れる」ことを欠点と捉えているようだ。 ようやく本題。不満があっても強く抵抗せず忘れてしまうのは稲作文化の影響らしい。種籾の貸付がなされ収穫から年貢を納める、天皇や豪族たちが作った稲作による社会制度。そして荘園や公田の私物化が進んできたという。 「すぐ忘れる」に関する話はここまでで、あとは話があちこちに飛ぶ。言いたいことをもう少しまとめてほしいものだ。民俗学というよりも日本史に沿って日本人の宗教観や欧米文化嗜好について語られる。そして最後は「今のダメな日本を作ってしまった原因と対策」のような終わり方をする。今の何がダメなんだ?という疑問を置き去りにして悲観論で終わる。ネタは面白かったのにちょっと残念。
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うーん。 何か最初から作者の主張満載で、その主張のためにネタを集めてるだけ(結論ありき)に見えてしまう。 本当は書いてあることも正しいのかもしれないけど、冷静な筆致とは思えない。 事実検証のあと、結論に行ってほしかった。 先入観から読んでしまい、残念な気持ち。
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