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「叱らない」が子どもを苦しめる ちくまプリマー新書449
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「叱らない」が子どもを苦しめる ちくまプリマー新書449

藪下遊(著者), 髙坂康雅(著者)

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「叱らない」が子どもを苦しめる ちくまプリマー新書449

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/02/08
JAN 9784480684745

「叱らない」が子どもを苦しめる

¥825

商品レビュー

4.2

22件のお客様レビュー

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2024/08/31

◆「世界からの押し返し」が成長には不可欠 ・「世界からの押し返し」(叱られる、止められる、など)によって現実に合わせて自分を調整していく。 ほどよい母親⇨欲求不満(思い通りにならないこと)を経験させる ・only one(個性の尊重)と、one of them(大勢の中の1人)の...

◆「世界からの押し返し」が成長には不可欠 ・「世界からの押し返し」(叱られる、止められる、など)によって現実に合わせて自分を調整していく。 ほどよい母親⇨欲求不満(思い通りにならないこと)を経験させる ・only one(個性の尊重)と、one of them(大勢の中の1人)のバランスが重要 ⇨◎なんでも子供のいうことを聞くんじゃなくて、我慢させることも大事。その我慢をさせる軸を明確にしなきゃいけないなと思う。 ◆ネガティブな自分を受け入れるために 「弱くてダメなところのある自分」と「弱点のない綺麗な自分」が目の前に現れた時に前者を選べる状態 ネガティブな側面があることを認める⇨ダメであっても大丈夫、と伝える 子供がさらに話したくなる対話 宿題の習慣によって、学習習慣を身につけるだけでなく、「社会からの要請にはある程度応えるもの」というマインドも身につける

Posted by ブクログ

2024/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現場で不登校の子どもたちとかかわる中で感じていた違和感の正体が少し見えたような気がします。 「叱らない子育て」や「褒めて伸ばす」というキャッチーなフレーズだけが一人歩きし、「叱る=悪いこと」という誤解 叱ることは、そのあと訪れるであろう子どもの不穏な感情とも向き合う覚悟がなくてはできないことで、ただそれを丁寧に行なっていくことで、自分自身で感情をコントロールできる人間になっていく。当たり前のことのように聞こえますが、前述した耳障りのよいフレーズを盾に、不穏感情を引き受けて来なかったツケが回ってきているのだろうな、と。 さて、これをどう現場で活かすか、、、 読み込んで、自分の目の前の状況とリンクさせていきたいです

Posted by ブクログ

2024/07/21

■親を始めとした大人たちが子供の思いどおりになるように環境を変えてしまうことで、子供自身にもくすうしい状況を「回避」する傾向が身についてしまう。それだけでなく、徐々に子供自身が回避したい状況を「操作」するようになっていく。よく用いられる4つの「操作」の手段。 ①身体症状とそれに伴...

■親を始めとした大人たちが子供の思いどおりになるように環境を変えてしまうことで、子供自身にもくすうしい状況を「回避」する傾向が身についてしまう。それだけでなく、徐々に子供自身が回避したい状況を「操作」するようになっていく。よく用いられる4つの「操作」の手段。 ①身体症状とそれに伴うわざとらしさ  腹痛や頭痛が代表的。 ②弱々しい姿─落ち込む、涙を拭わない、日記などを用いた「操作」  あからさまに落ち込む、涙を流すなど目に見える形で示そうとするのが特徴。 ③不機嫌、怒り、脅し、暴力を用いた「操作」 ④「操作」をする子供に多い偏食 ■子供の問題を抱えられない4つの親の反応 ①子供の不穏感情と向き合うのが苦手  大きく2つのあり様が認められる。  一つは「優しい」。特に父親に多い。  もう一つのあり様が「高圧的」 ②人のせい・問題から目を逸らす ③罪悪感や無力感を与える ④罪悪感を帳消しにする ■成長に必要な「不快に耐える肺活量」を持つことで子供たちが「昨日の自分」よりも成熟すること、できないことを共有して「どんな自分でも、これが自分だ」と思えること、知らないことやできないことに取り組むことで「可能の範囲」を増やすことなどは全て、子供が社会的に成熟す上で欠かせないこと。  しかし社会では、子供を不快にすることを避け、できない自分を棚上げし、「やりたくないことはしない」というマインドが育つような風潮が中心になりつつある。こうした風潮が強くなってきているのは、今までの社会が子供を抑え込んできたことへの揺り戻しなのか、養老孟司が述べるような「西欧近代的自我」が導入されたことが関連しているのか、確実なことは言えないが様々な背景がありそうだ。いずれにせよ子供たちの不適応の増加は、こうした社会の風潮が学校や家庭にまで降りてきていることによって生じたと推測する。 ■アメリカの精神科医であるハリー・スタック・サリヴァンは児童期の子供が身につけるべきは「協力・競争・妥協」であるとし、学校という社会に加入することは、家庭教育の歪みが是正されるチャンスであるとも述べた。学校社会の中で、誰かと協力したり競争とその結果に伴う感情を体験したりすること、自分の欲求について妥協することなど、家庭ではしなくて済んでいたことを学校社会で身を持って味わわされるということ。 ■「恥ずかしい」と「怖い」では精神内界にて生じるメカニズムがかなり異なる。「恥ずかしい」という体験は自分の内側に生じた感情体験が「自分のものである」という認識があるからこそ生じるもの。「こんなものが自分の内にあるなんて恥ずかしい」という感じ。一方「怖い」という体験は自分の内側にあるものが他者に投影され、投影されたものが自分に向かってくるから「怖い」となる。例えば自分が「ある状態の人」をバカだと思っているとする。だが、自信がその状態になったとき、自分自身をバカであるとは受け入れられないので他者に投影し、その他者が「自分のことをバカにしてくる」と感じるわけだ。つまり、自分のうちにある否定的な感情体験を「自分のものである」とは認められず、それを外部にあるものとみなすために「怖い」という感情が生じる。この自分の内側にあるものを「自分のもの」と認識しているか否かが「恥ずかしい」と「怖い」の大きな違いと言える。 ■叱るときのマナー ①10分を超えて叱らない  叱責されたという感覚だけが残り、叱られている内容は入らない ②人格を否定しない ③他の子供と比べない ④子供はすぐに変わらないし、親の思いどおりにもならないと考える

Posted by ブクログ

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