「叱らない」が子どもを苦しめる の商品レビュー
昨今の【叱らない子育て】に一石を投じた本。 全文、全ページに同意しかない。 学校教育に携わる人は読んでいた方が良い一冊。 絶対にもう一回読む!
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世間からの返しの必要性。親子のごちゃごちゃの必要性。強く納得です。 タイパ、コスパとよく言われるけど、家族にはごちゃごちゃが大事。もめるのが大事。対話が大事。
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子どもには世間からの押し返しに耐えていく力をつけていく必要がある。 自己万能イメージに苦しむ子ども 親は子どもに押し付けている!そりゃそうだ。親だって人間。認めよう。
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現場にいる人だからこその説得力のある本。近年の不登校の多さの理由も何となくわかる気もします。「世界からの押し返し」とは良い表現だと思いました。「成長のための不快」は確かにあるように思います。カウンセラーは心理学にどっぷりつかり、「無条件の肯定」「共感的理解」などが強調されるが、本...
現場にいる人だからこその説得力のある本。近年の不登校の多さの理由も何となくわかる気もします。「世界からの押し返し」とは良い表現だと思いました。「成長のための不快」は確かにあるように思います。カウンセラーは心理学にどっぷりつかり、「無条件の肯定」「共感的理解」などが強調されるが、本書はそれだけではなく、現場にそして不登校児や親の実態に即した主張です。どちらかというと教育学に近いように思いました。成長のために必要な負荷があるのは当然だと思います。親も読んでほしい一冊です。
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叱らない育児が主流の現代を生きる親世代へオススメ。「〈叱る依存〉がとまらない」という本とセットで読むとバランスが良い。 子どもが社会化するということは、世界から押し返された経験を自分の中で昇華し、その上で自分を表現できるようになるということ。 世界からの押し返しを経験せず、ネガティブな自分を受け入れずに社会化することは難しい。 そのためには親が、社会から押し返されて不機嫌になっている子どもをなだめる必要がある。そうして、子どもは自分でなだめ方を学んでいく。 「不機嫌になられるのが面倒臭い」と思っていた私が、「これも大切なプロセス」と思えるようになった本。
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不凍港になる子どもたちは、周囲の価値観や欲求を読み取る技術が強い場合が多く、併せて読み取った価値観や欲求に対して「自分を抑えて合わせようとする才能」を持っていることが多い。この結果、限界を超えたりバランスが崩壊したりすると、様々な症状や問題が出てくる。だから、そういう人に対しては「投稿刺激を与えず、ゆっくり休ませる」という方針は非常に有効。 最近の学校で現れる子どもたちの不適応の特徴の一つに「思い通りにならないことに耐えられられない」ことがある。この背景には、親を中心とした「外の世界」から子どもたちの行動に対して適切に押し返される経験が不足していることが挙げられる。 内田樹「自分の無知や幼児性が自分の成熟を妨げているのではないかという漠然とした不安が学びの起動になる」 よって、「自分は未熟だ」という前提がないと学べない。この「自分の未熟さ」を認められない状態になると、学校は「未熟であるという不全感を解消する場」ではなく、「耳にしたくない情報を与えられる場」になり、教員は「未熟であるという不全感から解き放つ導き手」という尊敬の対象から「不快な情報を送ってくる人間」に成り下がる。 間違えた個所について消しゴムで消さないことは、間違った自分と向き合うことである。辞書を引くという時間は、ずっとわからないことと向き合って体験している時間である。
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こういう本を読むと、著者はさぞ立派な子育てをしているんだろうな…と卑屈になることがある。しかし本書は、「鬼から電話がくるアプリを使って、悪いことをした子供を怖がらせた」という著者のエピソードをダメな例として懺悔していて感動した。取り繕わず、自分の失敗を認められるのが真に強い人だと...
こういう本を読むと、著者はさぞ立派な子育てをしているんだろうな…と卑屈になることがある。しかし本書は、「鬼から電話がくるアプリを使って、悪いことをした子供を怖がらせた」という著者のエピソードをダメな例として懺悔していて感動した。取り繕わず、自分の失敗を認められるのが真に強い人だと思う。また、「誰でも試行錯誤しているんだ」と親近感も出て、文章が心に響くようになった。
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スクールカウンセラーの著者は、近年の子どもたちは、世界からの押し返し(=適切に叱られる、止められる、諫められる)の経験が不足しているため、「思い通りにならない環境」「万能的な自己イメージが毀損される状況」「自信の無さが露呈する状況」を回避するようになり、それが不登校の要因にもなり...
スクールカウンセラーの著者は、近年の子どもたちは、世界からの押し返し(=適切に叱られる、止められる、諫められる)の経験が不足しているため、「思い通りにならない環境」「万能的な自己イメージが毀損される状況」「自信の無さが露呈する状況」を回避するようになり、それが不登校の要因にもなりうると主張。 おおむね賛同できる内容だったけれど、「押し返しの経験が必要だからとにかく無理にでも学校に行かせるべき」というように、学校や家庭が旧来と変わらず子どもの尊厳や主体性を無視していいと誤解さてないといいなと思った。 ネガティブな自分を受け入れられるようになるため 親との関わりで重要なのは、「思い通りにならない環境に出会った時の不快感」を親子の関係性の中で納めていくこと、という点は納得。 子育てする上で、自分の思い通りにならない経験も必要だと思っているけれど、モンテッソーリ教育に代表されるような自主性を重んじる価値観が主流になるにつれ「ネガティブな場面にも目を瞑る」こととごちゃ混ぜになっているケースもあるように感じる。。 自主性を重んじることと叱らないことを同一視せず、きちんと線引きをして「ならぬものはならぬ」という経験も積ませていきたい。 また、子どもの「ネガティブな側面」も含めて受け入れ向き合い続けることが親の役割であることは心に刻む。決して不快感を与えないようにネガティブな面を示さないことではない。「自分はここが苦手で課題ではあるが、そんな自分でも存在する価値がある」という自己肯定感を育む関わりを幼児期に行っていきたい。
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・責任の範囲を自覚する ・心配ベースで伝える ・自身の未熟性から目を逸らす ・子どもが落ち込むからといって、 子どもに伝えていることが不要とは限らない ・思い通りにならない環境に出会った時の 不快感が親子関係の中で受け止められ、 なだめられながら納めていく ・思い通りになら...
・責任の範囲を自覚する ・心配ベースで伝える ・自身の未熟性から目を逸らす ・子どもが落ち込むからといって、 子どもに伝えていることが不要とは限らない ・思い通りにならない環境に出会った時の 不快感が親子関係の中で受け止められ、 なだめられながら納めていく ・思い通りにならない場所での体験を通して、 不快感を納め、環境との調和を経験していく ・その年齢に応じた責任を感じ、引き受けていく ことが社会的な成熟のためには欠かせない 心理的衝撃を受ける経験の有無が 大きな別れ道となる。 もう一度読み返そう。
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賛否両論必死。議論を活発にさせる本 ということでは 星5つ かも。 変化が必要なのに変化しようとしない親&学校側のトンデモ根拠となり得る「押し返しが子どもには必要」論。 著者の言いたいことは、「関係性の中でのごちゃごちゃした押し返し」「ネガティブな自分が認められる環境」だろう。ま...
賛否両論必死。議論を活発にさせる本 ということでは 星5つ かも。 変化が必要なのに変化しようとしない親&学校側のトンデモ根拠となり得る「押し返しが子どもには必要」論。 著者の言いたいことは、「関係性の中でのごちゃごちゃした押し返し」「ネガティブな自分が認められる環境」だろう。まずは子どもと遊ぶ時間を取り、子どもの言い分に充分に耳を傾け、関係性を作ることが求められる。 著者の名前を考えると、著者自身は ここらが充分わかった親御さんに育てられたのではないだろうか。 現代の保護者は共働きが増え、子どもが乳児期から本当に忙しい。先生もやることが満載で、土日や休み時間に子どもと遊ぶ時間がすくない。関係性をつくる時間がない中で、大声だして子どもを脅し「押し返しだ!」「世の中どうにもならないことがあるってことを教えてやる!」という親、教師が増えないことを祈ります。 ちなみに 家を居心地良くさせてエネルギーの回復を待つ だけで不登校が改善しないのは、自明。よい刺激が必要。 また、発達障害は スペクトラム ですので、 この子は発達障害(診断書でてる)だから、合理的配慮、この子は違うから 叱る 対応は こじれます。 子どもの苦手感に配慮し(競争させない という意味ではありません)どの子にも得意なことと苦手なことがある 苦手なことは ハードル下げて取り組める 得意なことはハードルあげて取り組める、それを皆で認め合える学校になってほしいと思います。
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