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エステルハージ博士の事件簿 河出文庫
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エステルハージ博士の事件簿 河出文庫

アヴラム・デイヴィッドスン(著者), 池央耿(訳者)

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エステルハージ博士の事件簿 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/02/06
JAN 9784309467962

エステルハージ博士の事件簿

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商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2025/08/10

巻末の殊能将之先生の《解説》の言葉を借りるならば本書は「難解、晦渋、ペダンティック」(p312、313)とあり、確かに慣れるまでは読むだけでいっぱいいっぱいで内容を理解するどころではなかった。 (ちなみに「晦渋」という言葉はこれで初めて知りました。初耳のかたは辞書をcheck!)...

巻末の殊能将之先生の《解説》の言葉を借りるならば本書は「難解、晦渋、ペダンティック」(p312、313)とあり、確かに慣れるまでは読むだけでいっぱいいっぱいで内容を理解するどころではなかった。 (ちなみに「晦渋」という言葉はこれで初めて知りました。初耳のかたは辞書をcheck!) 舞台は欧州、黒海西側に位置する架空の国家「スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国」。 主人公は「博士号は、法学博士、医学博士、哲学博士、文学博士、理学博士、その他もろもろ、幅広い領域に跨っている」(p17)、要はものしり博士の〈エンゲルベルト・エステルハージ博士〉であります。 タイトルに『事件簿』とある通り、8つの話いずれにも不思議な謎が出てくるのだが、読み口は「ミステリとも幻想小説とも怪奇小説ともつかないジャンル未分化な手ざわりの物語」(p313《解説》より)という表現がピッタリの幅広さ、奥深さ。が、いかんせん文章が難しいのでこれはなにが起こっていてなにが問題なのかをわかるのがまず難しくて、慣れるまでは正直ストレスだった。 これを書いている今でも再読しないとあらすじすら覚束ないくらいであるが、6話目《真珠の擬母》は切ない流れから救われた結末が心地よい。「まがいもの」(p240)という表現が物悲しい。 8話目《夢幻泡影 その面差しは王に似て》はものの14ページという短編ながらも、ひたひたとにじり寄せる時代の変化の気配が、いまこうして過ごしている‘いま’はすべて夢や幻の類なのではないか、万物流転の大河の一滴にも満たない一粒の宇宙の中で我々は生きているのではないか、という畏れとも淋しさともつかない感情をかき立てる。もちろん、人種も身分も関係はなく。 これはまたいずれチャレンジしたい一冊。 読めば読むほど味が出るタイプの本では。 1刷 2025.8.10

Posted by ブクログ

2024/09/10

20世紀初年の架空の国を舞台としたという背景はとても惹かれたのですが、なかなかに難しいお話でした。 途中で、最後の解説を読んだり、ネットの書評をチラ見したもののどうも追いつかなかった。加えて、著者のファンたちには高評価のようで・・・ とはいえ、最後まで挫折せずにすんなりと読了...

20世紀初年の架空の国を舞台としたという背景はとても惹かれたのですが、なかなかに難しいお話でした。 途中で、最後の解説を読んだり、ネットの書評をチラ見したもののどうも追いつかなかった。加えて、著者のファンたちには高評価のようで・・・ とはいえ、最後まで挫折せずにすんなりと読了!?してしまったが、何かが引っかかっているような・・・ 時間を置いてもう一度読んでみるかぁ

Posted by ブクログ

2024/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほんのりスチームパンクみのあるレトロな世界観が好み。 作中で読まれてるジョージ=アルフレッド・ヘンティの本は未邦訳…? チーズの比喩からキリスト悪魔教まで行くのがすごい。わけがわからないよ(笑。 事件簿とあるけどスッキリ解決しない事の方が多いです。 ミステリ成分も若干ある幻想小説。 雰囲気に浸って読む系かなぁ。

Posted by ブクログ