人生に期待するな

北野武(著者)

• 販売会社／発売会社: 扶桑社
• 発売年月日: 2024/01/30
• JAN: 9784594092702

商品レビュー

2024/11/03

自分にも世間にも厳しいたけしさんの言う「この世に生まれ、死んでいくだけ。それだけでたいしたもんで、人生は大成功なんだよ。」の言葉に、そのまんまでいいんだと安心させてくれる優しさを感じた。

2024/06/22

面白い
やっぱりこの人はアタマがいい

人間はお金を稼いで
贅沢に生きることが最高の幸せ
という風潮だが
本当にそうだろうか

普通に生きても幸せも不幸も
経験する
感じ方も人によって違う
金を持っていても満たされず
不幸と思う人もいるだろう

贅沢と幸福は別物
慎ましく生きても
人生の大切な喜びは全て味わえる
人生はそのようにできている

死に対する考えは
ちょっと深みが感じられなかった
でもこの人は間違いなく天才

ギャグをやってる頃は嫌いだったけど
小説を読めば人に対する洞察が
素晴らしい

2024/04/21

たけし流の愛があふれる一冊だった。
「人生はクソして死ねばそれでよし」ということが書かれていて本のタイトルに偽らない本音が書かれている。

とはいえ、上記の内容は過去の著書でも述べられていたことだったので目新しさはなかったが第4章にあった今は大多数の意見が正解になって少数派の意見はそれを主張するだけで叩かれるという時代にあるから自分の生き方や価値観はなるべく発信せずに心の中だけでなにくそと自分の考えを大切にするのが得策と書かれていたのは良かった。

また、第1章のAIに対するたけしの考えを知れたのも良かった。工学部出身のため量子コンピューターやAIに対する知見も深かったのが流石だなと。

ただ、この本にも「自分は生まれ変わっても安定した道ではなく険しく大変な道を選ぶ」と言っているように「人生クソして死ねばそれでオーケー」と考えている人が送るような人生を著者自身が全然送っていないという点は留意したい。