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アンブレイカブル 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/01/23 |
JAN | 9784041134757 |
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
柳広司は、岩波書店の「機関誌」である『岩波』のレギュラーとしてエッセイを寄せている。それらのエッセイで激越な表現で示される彼のスタンスや内容には全く共感できないのだが、彼の小説は、敬意を払って読んでいる。ヒューマニズムと社会の束縛の桎梏に苦しむ心理を描くのがとても印象的。また、と...
柳広司は、岩波書店の「機関誌」である『岩波』のレギュラーとしてエッセイを寄せている。それらのエッセイで激越な表現で示される彼のスタンスや内容には全く共感できないのだが、彼の小説は、敬意を払って読んでいる。ヒューマニズムと社会の束縛の桎梏に苦しむ心理を描くのがとても印象的。また、とてもクリアで平明な文体でありながら、登場人物の思考や感情がビビッドに立ち上がってくる。感銘を受ける現代日本の作家の一人だ。 本作では、小林多喜二や三木清が、語り手の視野の中に登場する。 現代の学校教育で、昭和前期の現代史をきちんと教わることは、ほぼ無い。よって、平均的な日本人は、自覚的に学ぼうとしない限り、治安維持法や憲兵の意味、そしてその時代がどのようなものだったか知る機会はほとんどない。ひょっとしたら、今の国会議員クラスでも、良く知りはしない輩が多いのではないか、と僕は疑っている。 コクミンの多くが、以下のように考えるようになる時代が、すぐそこまできているのではないだろうか。つまり、「思想の強制あるいは少なくともガイドラインの提示のようなものが望ましい」と願うようになる時代が。「理想の追求」と「相互監視と迫害の惨事」は紙一重だ。過去に学び、プラトンやカント流の理想主義が暴走するとき、強烈な副作用が発生することについても、多くの人が理解できるようにならなければならないだろう。
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ジョーカー・ゲーム作者のもう一つのスパイ小説、 と言われているけどスパイ要素は少ない。 戦時中の共産主義者(アカ)を巡る短編集。 1番印象的だったのは「蟹工船」の小林多喜二が スパイの対象として登場する「雲雀」。 蟹工船に乗る人々の地獄の日々をインタビュー形式で。 罠にかけるよう...
ジョーカー・ゲーム作者のもう一つのスパイ小説、 と言われているけどスパイ要素は少ない。 戦時中の共産主義者(アカ)を巡る短編集。 1番印象的だったのは「蟹工船」の小林多喜二が スパイの対象として登場する「雲雀」。 蟹工船に乗る人々の地獄の日々をインタビュー形式で。 罠にかけるよう指示を出した相手に反対に罠をかける、 終盤の物語の逆転劇が軽快でエンタメチックで 暗い暗い時代のお話ですけど軽快に読み進められました。 この「雲雀」が最初のお話でこのタッチで進んでいくと思いきや、これ以降、特に3篇目以降は重苦しさが増して戦時中のリアルをそのまま読んでいるようでした……。 読者に訴えかけてくるような作品。
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一つ一つの話は理解できるのだが、 連作としてそれぞれの話がどのように 関連づけられているかが理解できなかった。。
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