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化学の授業をはじめます。
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化学の授業をはじめます。

ボニー・ガルマス(著者), 鈴木美朋(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/01/16
JAN 9784163917979

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商品レビュー

4.3

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2024/12/30

英米でベストセラーとなった小説。1950年代の科学研究の世界を舞台とし、そこで当時の性差別的環境で苦闘する女性科学を主人公としている。 ストーリーはかなり特異的で、主人公やその恋人のキャラも立っていて、悪役と味方(ほとんど悪役だったりするのだが)が明確に分かれていて、ある種のエン...

英米でベストセラーとなった小説。1950年代の科学研究の世界を舞台とし、そこで当時の性差別的環境で苦闘する女性科学を主人公としている。 ストーリーはかなり特異的で、主人公やその恋人のキャラも立っていて、悪役と味方(ほとんど悪役だったりするのだが)が明確に分かれていて、ある種のエンタメ性に優れたストーリー小説として楽しめる。それは、ほとんど無名だった著者の初の本格的な小説であったにも関わらず長期のベストセラーとなったことや、その後ドラマ化されたことでも証明されている。主人公のエリザベス・ゾッドは、尊敬できる同僚と恋をし、私生児を産み、研究所を追われ、一風変わった人気料理番組のスターとなるなど波乱万丈の人生を送る。そして、最後に多くの伏線が妥協なく丁寧に回収されていくのである。 一方、この小説を特徴づけるもうひとつのメッセージは「男性社会」における偏見の告発である。正直なところ、そこで、「かつての男性社会」、と書くべきなのか逡巡するところでもある。というのもこの小説の舞台は1950年代であり、現代ではエリザベス・ゾッドの扱われ様はコンプライアンス的に許されることではないと多くの人が賛同するだろう。この小説の中でも、不当でありうべからず扱いとして描かれている。そして同時に、1950年代と言わずほとんどつい最近と言ってもよい時代まで、科学研究の世界に限らずどの職場においても、女性であるがゆえに不利になることを社会通念上疑念視することがなかった世界が実際にあったこともわれわれは認めるところである。そこで世界は改善されたと言うべきなのか、今もって残るであろう差別についてまだ足りていないことを嘆いて改善を誓うべきなのか。むしろ、社会通念(正しさ)というものがそこまで大きく変わってしまうことに驚きと分析を加えるべきなのだろうか。そして、過去の抑圧的扱いに対して、何らかの後ろめたさを持つべきなのだろうか。その過ぎ去ったことに対して、いかにして補償的な観念も含めて対処をすることができるのか。もしくはそんなことは時代性を無視したことであり、できることではなく、すべきでもないのか。そういったことを考えさせる本でもあった。 というものの、単純に面白いので心配せず、いったん読んでほしい本。

Posted by ブクログ

2024/12/27

60年台のアメリカ、化学者であるエリザベスが空気を読まず忖度なく偏見や不公平な扱いに立ち向かっていく姿が描かれていて、読んでいてつらい場面もありましたが、最後のサプライズ含めおもしろかったです。 犬のシックス=サーティに癒されました。

Posted by ブクログ

2024/12/25

1950~1960年代のアメリカ。現在の日本以上に男尊女卑の世界に一人の化学者であるエリザベスが立ち向かっていく。 ひどい世界。女性だから博士課程に進めないし男性たちに侮られるし研究成果を横取りされるし。くたばれ。

Posted by ブクログ