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マーリ・アルメイダの七つの月(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/12/26 |
JAN | 9784309208954 |
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マーリ・アルメイダの七つの月(上)
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
全く知らなかったスリランカの厳しい内情を知ることができた。 民族や思想による複雑な紛争が物語の背景だ。作者の意図も設定も素晴らしいのだが、なじみのない名称が多く、イメージを持ち続けて物語を進むのが私には難しかった。 下巻まであることを思うと、辛くなり上巻7割のところで本を閉じた。
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主人公のマーリ・アルメイダは戦場カメラマンでギャンブラー、皮肉屋、同性愛者。気がつくと冥界のカウンターにいた。というような帯にある文言くらいで読み始めたので、なんとなく軽い感じの物語かなと勝手に思い込んでいたのだが、かなりずっしりと重い物語だった(上巻のみなので結末はまだ知らない...
主人公のマーリ・アルメイダは戦場カメラマンでギャンブラー、皮肉屋、同性愛者。気がつくと冥界のカウンターにいた。というような帯にある文言くらいで読み始めたので、なんとなく軽い感じの物語かなと勝手に思い込んでいたのだが、かなりずっしりと重い物語だった(上巻のみなので結末はまだ知らない)。 〈はざま〉では皆に7つの月(七夜)が与えられ、過去の心の傷や罪を明るみにする〈耳の検査〉を受けて、最後の月が昇る前に〈光〉へ着いていなければならないという。しかし、〈光〉は忘却であり、民衆を愚かなままにして抑圧する現実世界と同じだと解くものがマーリの前に現れる。マーリはどこでなぜ死んだのか何も覚えていないが、現世でやり残したことを思い出してくる。 死後の世界〈はざま〉での出来事ややり取りは軽く楽しいことが多い。しかし、実際の1990年のスリランカの国内事情や出来事はずっしりと重い。スリランカの歴史を全然知らないので、少し調べながら読み進める。軽いやり取りの間に挿入される虐殺や内戦の描写が、非現実ではなく日常であることを痛感する。 〈はざま〉と現世が入り乱れて描かれる上巻では第三の月の途中まで。どんな結末が待っているのだろう?
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日経書評 2024年3月2日 鴻巣友季子 マーリ・アルメイダの七つの月(上・下) シェハン・カルナティラカ著:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78893080R00C24A3MY5000/
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