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働き方全史 「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2023/12/20 |
JAN | 9784492315552 |
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働き方全史
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
働くということの意義や変遷が大変わかりやすく、読みやすくまとめられた良書と思います。技術の進歩が進んでも仕事が楽にならないカラクリ、原理についても日々何となく感じていることが的確に言語化されています。また、「仕事」という言葉の発明者がコリオリだったなど、トリビア的内容も多く、その...
働くということの意義や変遷が大変わかりやすく、読みやすくまとめられた良書と思います。技術の進歩が進んでも仕事が楽にならないカラクリ、原理についても日々何となく感じていることが的確に言語化されています。また、「仕事」という言葉の発明者がコリオリだったなど、トリビア的内容も多く、その点でも楽しく読むことができました。
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狩猟採集生活から農業牧畜生活になった時、働き方は大きく変わった。次に大きく変わったのは都市生活が始まった頃。産業革命でも変わったが、根本的に変化したのはやはり農業生活以降。 つまり、今の働き方にまつわる概念は、必ずしも人間本来のものではない。進化の過程から考えれば、狩猟採集民の働...
狩猟採集生活から農業牧畜生活になった時、働き方は大きく変わった。次に大きく変わったのは都市生活が始まった頃。産業革命でも変わったが、根本的に変化したのはやはり農業生活以降。 つまり、今の働き方にまつわる概念は、必ずしも人間本来のものではない。進化の過程から考えれば、狩猟採集民の働き方が、無理のない働き方と言える。 そして近未来の高い生産性とAI・ロボットによる自動化産業社会は、働きたいときだけ働く、というあり方が実現できるかも? 人類学的な観点で、より良い働き方のヒントを探せる本。
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狩猟採集中心の原始時代は余剰の蓄積という考え方がなく、豊かな自然の恵みがある前提で、今必要な食糧を短時間労働で得て、他の時間は儀式や創作活動などに使っていたらしい。 現代でも狩猟採集型の伝統を守って生活している部族では、力が強いものや狩りのスキルが高い者が権力を持たないように、...
狩猟採集中心の原始時代は余剰の蓄積という考え方がなく、豊かな自然の恵みがある前提で、今必要な食糧を短時間労働で得て、他の時間は儀式や創作活動などに使っていたらしい。 現代でも狩猟採集型の伝統を守って生活している部族では、力が強いものや狩りのスキルが高い者が権力を持たないように、食糧を分けることを「恥」と感じるようにする文化があるそうだ。また、自分のモノという所有の概念が我々と異なり、自分が持っていない者を、余剰を持っている者に要求することが当たり前ととらえられている。 気候変動とともに?、農業を行いはじめた人間は未来のための食糧生産や天候不順等に備えて余剰の生産を行う必要がでてきた。また、家畜や奴隷を機械のような生産手段とみなして生産性向上を図るようになった。 収量が上がると比例して人口が増えるため、狩猟採集時代よりもむしろ食糧難が増えたり、貧困が高まった時代も長かったという。皮肉。 近代から現代へ。労働時間が人生の大半を占め時は金なりという、労働価値観が幅広く共有されている。しかしながら、自然環境の持続可能性を考えるとこのままの富の蓄積や経済成長は困難。 現代の価値観を相対化して、どのような働き方や社会の在り方が心地よいものなのか考えさせられた。
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