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親ガチャの哲学 新潮新書1023
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/12/18 |
JAN | 9784106110238 |
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親ガチャの哲学
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商品レビュー
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16件のお客様レビュー
「親ガチャ」を、与えられる環境だけに限定して語っている。 「親ガチャ」の最も、大きな影響は、主体の全てが、意思の主体が、所与のものであること。 肉体が神経が頭脳が、それらが生み出す思考が、与えられたものであり、主体が自ら選び、論理的には責任を負いうるものではないものと言えることに...
「親ガチャ」を、与えられる環境だけに限定して語っている。 「親ガチャ」の最も、大きな影響は、主体の全てが、意思の主体が、所与のものであること。 肉体が神経が頭脳が、それらが生み出す思考が、与えられたものであり、主体が自ら選び、論理的には責任を負いうるものではないものと言えることに、充分に配慮していると思えない書き出しに違和感。 デザイナーズベイビー、の説明では、遺伝子操作においては、出生前の意思を認めるが、そうでない場合は偶然、となんの留保もなく語る。 結婚、子供を持つこと、遺伝的形質に無関心な親がいるだろうか。 決定論と責任。 やはり決定論について語り始めた。 ハイデガーの議論を用いて説明をしてくれます。が、全然よくわからない。 最後は、思いやりを持とう。 か… 常識的だが、少し物足りない。 でもいい本ではあるんだろうと思う。
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以前に著者と棋士の糸谷哲郎八段の対談本を読んだことがあり、名前を知っていたので手に取ってみた。当時は糸谷八段が目当てだったんですけどね。 親ガチャという言葉の流行から現在の社会問題を哲学的な視点を交えて紐解いていくといった内容。 親ガチャという言葉は知っていたけれど、あまり深...
以前に著者と棋士の糸谷哲郎八段の対談本を読んだことがあり、名前を知っていたので手に取ってみた。当時は糸谷八段が目当てだったんですけどね。 親ガチャという言葉の流行から現在の社会問題を哲学的な視点を交えて紐解いていくといった内容。 親ガチャという言葉は知っていたけれど、あまり深く考えたことはなかったので新鮮だった。今まで日常から哲学を考えようといった本をいくつか読んできた。それぞれが工夫を凝らして書いてあるので身近に感じる部分もあったが、それでも想定している事象が「そんなことある?」と感じるようなものだったり「そこまで細かく考えなくともよくない?」となるような展開が多かった。やはり私にとっては哲学というとトロッコ問題だったりなんだか崇高で雲の上の話というイメージだった。本著はネットスラングや漫画(ワンピースやポケモン)から話が展開されており、それが流行する理由を社会問題や哲学の視点から考えていく。哲学を身近に感じるという意味では頭一つ抜けて良かったと思う。 自己肯定感という言葉の意味に関しても気づきがあった。最近よく聞く言葉だが、詰まるところどういった意味なのかいまいちわかっていなかった。肯定するとはAがBであると認識する(イエスと言える)という意味だと私は理解した。つまり良い部分も悪い部分もすべてを自分であると認めることが自己肯定感である。自己肯定感が本著でメインテーマのひとつである自分の人生を引き受けることに繋がるというのがよくわかった。 追記: 他の方の感想で親ガチャ的厭世観で苦しんでいる人=社会的格差で苦しんでいるという決めつけが過ぎるのではないかとあった。この等式は概ね事実なのかもしれないが、明確な根拠が本著では提示されていないことも併せて、鋭い指摘だと感じた。確かに私の中にもそういった決めつけがあった。本を読んでいるとそこに書かれていることはすべて正しいと思ってしまいがちだ。ある程度の批判的な視点の必要性を改めて感じた。
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親ガチャというある意味ネットスラングとして用いられている言葉をキーワードとして様々な近代的な事象を紐解いていく、かなり易しい哲学書だと思いました。 人には思想や価値観が人それぞれに有していて、それを否定することは許されない。 自分の価値観が絶対に正しい、別の価値観は間違っているか...
親ガチャというある意味ネットスラングとして用いられている言葉をキーワードとして様々な近代的な事象を紐解いていく、かなり易しい哲学書だと思いました。 人には思想や価値観が人それぞれに有していて、それを否定することは許されない。 自分の価値観が絶対に正しい、別の価値観は間違っているから否定してよいという態度を「残酷さ」という。 もちろん間違ってる価値観はあるかもしれないがこの態度という言葉に着目すると、揺るぎない確信さえあれば何を否定しても構わないと読み取りました。 自身の価値観も他人の価値観と同じように揺らぐものだと認識し、対話をするということが親ガチャ的厭世観を持つ彼らを救う唯一の方法ではないのでしょうか。 対話とは私が私であるという感覚、つまり自己肯定感を意識できる方法だと紹介していたと思います。 自己を肯定するとは何か、例えてみるとすれば「計算が苦手な自分」「身長が低い自分」「足が速い自分」など自分という存在を認識して受け入れることと私は理解しました。 自己肯定感感というものは何か他人と比べて優れていたり、劣っていたりするものだと我々は勘違いしていましたが、それはただの優越感や劣等感であり、自己肯定感とは異なるものでした。 私が私であるためには他者と対話をし、自己肯定感を高め、対話によってさまざまな価値観と向き合うこと。 我々が求める生活を続ける方法だと私は思います。
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