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香子(一) 紫式部物語
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香子(一) 紫式部物語

帚木蓬生(著者)

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香子(一) 紫式部物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2023/12/13
JAN 9784569854519

香子(一)

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商品レビュー

3.5

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2024/04/24

一つで二度味わえる小説。紫式部物語を読む中で作中で書かれる源氏物語を読んでいることになる。香子(かおるこ)は父から「香子(きょうこ)、今日からそなたのことを、かおること呼ぶことに決めた」と言われた。女子にしておくのは惜しい。男子であればこの堤第を再興してくれるだろう。誰でもが認め...

一つで二度味わえる小説。紫式部物語を読む中で作中で書かれる源氏物語を読んでいることになる。香子(かおるこ)は父から「香子(きょうこ)、今日からそなたのことを、かおること呼ぶことに決めた」と言われた。女子にしておくのは惜しい。男子であればこの堤第を再興してくれるだろう。誰でもが認めるひとかどの人物になる、その資質が薫るからだ、と言われる。和歌と漢詩が作中にふんだんに出てくる。漢詩は漢字が難しく意味を取りがたいものも多いが、和歌は二度読んでみるとなんとなく雰囲気で分かってくるものが多い。源氏物語の桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫、末摘花まで書かれた。

Posted by ブクログ

2024/04/04

「香子(一) 紫式部物語」帚木蓬生著、PHP研究所、2023.12.26 462p ¥2,530 C0093 (2024.04.12読了)(2024.02.23入手) 【目次】 第一章 香子 第二章 蔵人 第三章 北山詣で 第四章 今上帝出家 第五章 新帝即位 第六章 出仕 第...

「香子(一) 紫式部物語」帚木蓬生著、PHP研究所、2023.12.26 462p ¥2,530 C0093 (2024.04.12読了)(2024.02.23入手) 【目次】 第一章 香子 第二章 蔵人 第三章 北山詣で 第四章 今上帝出家 第五章 新帝即位 第六章 出仕 第七章 新手枕 第八章 宇治行 第九章 越前下向 第十章 越前国府 第十一章 起筆 第十二章 雨夜の品定め 第十三章 越前の春 第十四章 京上り 第十五章 懸想文 ☆関連図書(既読) 「紫式部」山本藤枝著、火の鳥伝記文庫、1987.03.21 「散華(上) 紫式部の生涯」杉本苑子著、中央公論社、1991.02.20 「散華(下) 紫式部の生涯」杉本苑子著、中央公論社、1991.02.20 「小説紫式部 香子の恋」三枝和子著、福武文庫、1994.12.05 「小説紫式部」三好京三著、鳥影社、2006.04.24 「新・紫式部日記」夏山かほる著、日本経済新聞出版社、2020.02.21 「紫式部日記」紫式部著・山本淳子訳、角川ソフィア文庫、2009.04.25 「紫式部の娘 賢子」田中阿里子著、徳間文庫、1992.05.15 「藤原道長」北山茂夫著、岩波新書、1970.09.21 「平安人物伝藤原道長(コミック版日本の歴史44)」静霞薫原作・中島健志作画、ポプラ社、2015.01. 「入道殿下の物語 大鏡」益田宗著・赤坂三好絵、平凡社、1979.07.05 「大鏡(ビギナーズ・クラシックス日本の古典)」武田友宏編、角川ソフィア文庫、2017.12.25 「道長ものがたり」山本淳子著、朝日新聞出版、2023.12.25 (アマゾンより) 5ヵ月連続発刊、第1弾! 千年読み継がれる物語は、かくして生まれた―― 帚木文学の集大成にして最高到達点の長編小説〈全五巻〉 父や祖母の薫陶を受けて育った香子(紫式部)は、「いつの日か、『蜻蛉日記』を超えるものを書いてほしい」という早世した姉の想いを胸に、物語への素養を深めていく。夫との短い結婚生活、家族とともに向かった越前での暮らし……その中で、香子はまったく新しい物語を紡いでいく。 香子の人生とともに、1巻では『源氏物語』「桐壺」~「末摘花」の帖についても描き出した、著者渾身の長編小説。

Posted by ブクログ

2024/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 著者作品は3作目。  そのペンネームから源氏物語とはなにかしら所縁があろうことは想像できたが、ついに手を付けたかという感じだ。  折しも今年は大河ドラマでも紫式部の物語が放映されている。満を持してということだろう。  400頁を超える文量だが、まだ第1巻。今後も、続巻が予定されている(すでに3巻までは出てる?!)。毎月の上梓とは恐れ入る。  この第1巻は、紫式部こと香子が8歳のときから物語は始まり、藤原宣孝と結婚する20代半ばのころまでが描かれる。  そして、「源氏物語」はすでに書き始めている。  もとより、謎多き女性であり、生没年も不詳。世界最古の小説である「源氏物語」も、いつ書き始め、どの章から書いたのかも不確かなところがある。  本書では、父為時の越前赴任を機に書き始めたことになっている。理由は、そこが越前紙の生産地であり、物語をしたためる紙、料紙を自由に手にすることができたから、と。  そして、もうひとつは、全五巻にまんべんなく「源氏物語」のお話をちりばめるには、1巻ですでに書き始める必要もあったのだろうと邪推もする(笑)  本書の一番の白眉は、第十一章の「起筆」だろう。  父の影響で、古今の書、詩歌どころか中国の漢詩にも通じた博学ぶりを遺憾なく発揮し、「長恨歌」を下地にしたという「源氏物語」を書き始める。  ”これまでの物語の書き出しの部分には、不満があった”と、まずは「竹取物語」の、「今は昔」の書き出しを批評し、「宇津保物語」は、”この書き出しだと、説明がくどく、物語を予感させる広がりに欠ける”と。  そして、大歌人伊勢の家集の冒頭の詞書にある、”いずれの御時”にいきつく。  「これだと、時代をぼかしながら、いかにも今の出来事のように思わせる文章になっている。しかも、物語の舞台が内裏であることをほのめかす効果もあった」  と、ひとり得心し、自画自賛気味にほくそ笑む感じが、実に良い。  後半は、こうして書き始めた「源氏物語」を、章ごとに家族に読ませるのだが、著者による現代語訳が、各「帖」ごとに披露される。  曰く、「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」・・・。  さて、今後の続巻でもこの体裁は続くのか? 全54帖を繰り広げられるのは、さすがに萎えそうだ。  続きも読むかどうかは、二巻まで見てみて考えるとするか。

Posted by ブクログ

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