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道長ものがたり 「我が世の望月」とは何だったのか 朝日選書1039
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/12/11 |
| JAN | 9784022631299 |

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道長ものがたり
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
道長の生涯を通じて、彼の心情や生き様が生々しく描かれています。最高権力者としての道長は、数々の不幸や政治的な駆け引きを経て頂点に立つものの、その栄華の影には怨霊や病がつきまといます。著者は、道長の心を理解するために、彼が残した『御堂関白記』や同時代の貴族たちの記録を丁寧に紐解き、歴史を生きた人々の証を明らかにします。大河ドラマ『光る君へ』を楽しむための背景知識としても最適で、家系図や巻末の補足が理解を助け、平安時代の雅な文化にも触れられる内容です。道長の壮絶な最期や、詠まれた和歌の奥深さに心を打たれることでしょう。歴史への興味が湧く一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
NHKの大河「光る君へ」放送中に札幌市図書館に予約していた本が、やっと順番が回ってきて読むことができた。 大河の「光る君へ」の記憶をたどりながら読み進めることができた。 道長自身の手による「御堂関白記」 同時期の貴族藤原実資の「小右記」、藤原行成の「権記」の日記たち 紫式部の「...
NHKの大河「光る君へ」放送中に札幌市図書館に予約していた本が、やっと順番が回ってきて読むことができた。 大河の「光る君へ」の記憶をたどりながら読み進めることができた。 道長自身の手による「御堂関白記」 同時期の貴族藤原実資の「小右記」、藤原行成の「権記」の日記たち 紫式部の「紫式部日記」、清少納言の「枕草紙」 道長死後に成立した物語「栄花物語」「大鏡」 などを参考文献に、藤原道長がどんな人物だったかを考察している。 「栄花物語」は、道長の正妻の求めで、その女房である赤染衛門が書いた物語のため、モリモリに盛っているだろうが、藤原実資の「小右記」は忖度全くなしで細かな事柄まで記録されている日記のため、道長に対して言いたい放題。大河の「光る君へ」ではロバートの秋山がまさしくその通りの人物を演じていた。この本でもその言いたい放題度が面白い。どの時代であろうとも、公正な立場を貫いて、些細な事柄も残す筆まめな人物の記録は貴重だ。 「光る君へ」の道長は、紫式部との絡みもあり、権力を欲する理由と愛情のありかが紫式部に関係するように作られていた。この本では紫式部が道長の妾である可能性に触れてはいるが、もっと道長自身の出世欲や、家族への愛情に焦点があてられている。正妻(倫子)に頭があがらなかったり…。 この時代の人々は、不幸は物の怪によるものと考えていた。道長の出世も、彼自身の能力や努力にもよるものだけれど、それ以上にたくさんの人々の死によってもたらされていることから、その人々の怨霊を恐れていた。晩年の道長の娘たちの死も、当然怨霊によるもの。果たして、道長は幸せだったのだろうか? 栄華を極めた道長の、心の闇にも触れることができた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
藤原道長の生涯を新たな視点で描いている一冊。 これまで藤原道長というと「この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたることも無しと思へば」という和歌を元に権力者として力を誇った傲慢な人物というイメージがずっとあったことは否めない。 しかし、本書によると、藤原道長は、非常に幸運な運命のあった人物であり、それが、すべて自分が権力者としての階段を登っていく過程において、それを阻害するような人物の死によってもたらされるという事に着目している。 例えば、藤原道隆、道兼の二人の兄が早逝しなければ、道長に摂関というポジションは回ってこなかっただろうし、道隆の子、伊周、隆家兄弟が勘違いから花山法皇に矢を射かけるという長徳の変による失脚がなければ、また同じく道隆の子であり、時の天皇一条天皇の寵妃である皇后定子が若死にしなければ、長期安定政権には結びつかなかっただろう。 また、天皇に入内した娘たちが、子をなし、その子たちが天皇となった。しかし、皇后定子がもう少し長命であったなら、あるいは一条天皇と定子の子である敦康親王が若死にしなければ、また違った歴史があったのかもしれない。(実際に、藤原彰子は、自分の子敦成親王よりも、敦康親王の即位を望んでいたとも言われる。) そして、入内した3人の娘たちは、みな皇后となっている。 これは、幸運という言葉以上の運を持っていたと言える。当時の人達もそのような目で道長を見ていたとも考えられる。 そして、自分の現在の地位は、ライバルたちの死や不幸により得たものという認識を本人が持っていたからこそ、たびたびライバルたちの怨霊に苦しみ、病を得ることになる。 事実、道長は、何度も病気から引退を口にしている。その心の中には、多くの人達の怨霊が跋扈していたのであろう。 そういった視点に立っていくと、件の和歌も権力の頂点に昇りつめたものの傲慢な歌というよりももっと違った内容を歌ったものと解することが出来るというのが本書の主張である。 件の歌は、一家立三后を祝った酒宴で歌ったものであり、自分の家族は、三人の娘は皇后になり、長男は摂政にまで登っている。道長一家全体が幸運で満ち溢れ、満月のように何一つかけたところがないということを素直に喜んだ歌であるという見方もできるという。 確かに、当時の日記である「御堂関白記」には全く記述がなく、藤原実資の「小右記」には、この歌のことが記載されているが、みんなで唱和したと書いているが特に批判的なことが書かれているわけではない。 そういうことを考えると、これまでのような解釈と違う解釈が成立する余地はありそうである。 また、道長と紫式部との関係については、はっきりは書いていないが、紫式部が日記等でそれとなく匂わせている所がある。ただ、あったとしてもかりそめのものであったと本書では書かれている。 まあ、学生時代、この道長と紫式部との関係について、覗き趣味として一刀両断された先生もおられたのでその辺にしておこう。 本書は、非常に丁寧に史料を引用しており、またちゃんと現代語訳もつけてくれているので大変親切で読みやすい。 平安時代の貴族社会がわかりやすく書かれているおススメの一冊だと思う。
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大河ドラマ「光る君へ」の影響から本書を読んだ。家族・出世・政治・病気等の出来事を通じて道長の壮絶な生き様を知り、また今世につながる平安時代にも思いを馳せることが出来た。和歌を初めとする雅で優美な平安時代にもとても惹かれる。
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