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国鉄史 講談社選書メチエ792
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/12/11 |
JAN | 9784065341964 |
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
読みやすく面白い。 第一部は国営か民営かを主軸に歴史を追う展開。 惜しむらくは地図をもう少し大きく充実してくれると現代との比較がしやすくなお良かった。知らないところも多く面白かった。 たとえば、8620/9600の開発は1906年の鉄道国有化で大量の私営鉄道を国有化した中で規格統...
読みやすく面白い。 第一部は国営か民営かを主軸に歴史を追う展開。 惜しむらくは地図をもう少し大きく充実してくれると現代との比較がしやすくなお良かった。知らないところも多く面白かった。 たとえば、8620/9600の開発は1906年の鉄道国有化で大量の私営鉄道を国有化した中で規格統一が急務だったことが背景にあるなんてのは驚きだった。今でいうM&AのPMI的なものだったのだ。だからこそ、あの辺りの時代からいかにも外国製という感じの機関車からなんとも日本的な蒸気機関車に変化するのだな、などとも思うなど。 戦後から国鉄民営化までを追う第二部は国鉄総裁を軸としながら様々なイベントをキーに流れを追う。 国鉄民営化までの流れは様々な書籍等が溢れてることもあるが、そこまで目新しいものは無かったかな、とも(つまらないわけではない)。様々な書籍にあたっているのは好印象。 全編通して所々で宮脇俊三の書籍の引用が入る。著者が好きなのもあるのだろうが、利用者の目線から70-80年代の国鉄の種々の路線を歴訪し瑞々しい筆致で描き出した宮脇の作品群は第一級の貴重な資料なのだと強く感じた。
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内容は日本国有鉄道の歴史だけではない。 明治時代の官設官営鉄道や私鉄時代から説明し、いかにして全国ネットワークの統一的な巨大組織が生まれたのかということに前半部分を割いている。 組織が世の動きについていくこと、そして鉄道を通じて国土をどうするかを決めることの難しさが感じられた。 ...
内容は日本国有鉄道の歴史だけではない。 明治時代の官設官営鉄道や私鉄時代から説明し、いかにして全国ネットワークの統一的な巨大組織が生まれたのかということに前半部分を割いている。 組織が世の動きについていくこと、そして鉄道を通じて国土をどうするかを決めることの難しさが感じられた。 「あらゆる制度設計なんて三十年も持ちやしない」(252ページ)
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国鉄という組織の成立、成長、転機、そして終末について、主にその経営を担った人物と業績について着目しながら記述。歴史学の視点ならでは。
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