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福家警部補の考察 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2023/12/11 |
| JAN | 9784488470098 |

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福家警部補の考察
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
福家警部補という人物と,その人物像を明確に形作った段階で,本シリーズは完成したといって過言ではない.人間らしさを極力廃したが故に,ここぞと言うときに出る一言が,渦中の人間達はおろか読者自身の心の琴線にストレートに響き,佳き方向に自然と向かう.つまり,本シリーズは感情の起伏を持つと...
福家警部補という人物と,その人物像を明確に形作った段階で,本シリーズは完成したといって過言ではない.人間らしさを極力廃したが故に,ここぞと言うときに出る一言が,渦中の人間達はおろか読者自身の心の琴線にストレートに響き,佳き方向に自然と向かう.つまり,本シリーズは感情の起伏を持つという一点においてのみヒトという知的生命体のレゾンデートルがあるのだ,と高らかに謳う人間賛歌の物語なのだ.
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対決型の倒叙ミステリとして今作も台詞回しなどなど含めて往年の味わいは変わらない。 福家が心なし三枚目の顔よりは毅然とした顔をした場面が多かった気も。 粛々と事件に接するいつもの仕事ぶりに偶然居合わせる場面まであり尚更、事件解決の装置としての色が強い。 自分の好きな物が道具立てと...
対決型の倒叙ミステリとして今作も台詞回しなどなど含めて往年の味わいは変わらない。 福家が心なし三枚目の顔よりは毅然とした顔をした場面が多かった気も。 粛々と事件に接するいつもの仕事ぶりに偶然居合わせる場面まであり尚更、事件解決の装置としての色が強い。 自分の好きな物が道具立てとして使われてるからっていうのもあるけどやっぱりベストは書き下ろしの「安息の場所」かな。 女バーテンダーの犯人役がストイックな感じで好きだし、クズな被害者の想像以上のクズっぷりが結果として犯人役を追い詰めるある種の脱力感が味わい深い。 おまえはそら平気でお酒捨てるよな...そういうところやぞ...。
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4作品を収録。やっぱり短編のほうがしっくりくる。とくに「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」は、ミステリーらしくておもしろかった。 いままでとは勝手の違う犯人(「上品な魔女」)、後日談あり(「安息の場所」)など、シリーズ5冊目でも飽きさせない展開。 続刊、あるといいなぁ。
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