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物語江南の歴史 もうひとつの中国史 中公新書2780
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/11/20 |
JAN | 9784121027801 |
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物語江南の歴史
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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
中国史の中では辺境として扱われる江南(南方)の歴史を辿る。ただ、江南も中国の一部であり、北方や中国全体の動きに連動する。本書を通じて思ったのは、中国全体や北方の話にもそれなりに紙面が割かれていたこと。 長江下流域は、唐宋以降は経済の一大中心地であり、その帰趨は中国のみならず、世界...
中国史の中では辺境として扱われる江南(南方)の歴史を辿る。ただ、江南も中国の一部であり、北方や中国全体の動きに連動する。本書を通じて思ったのは、中国全体や北方の話にもそれなりに紙面が割かれていたこと。 長江下流域は、唐宋以降は経済の一大中心地であり、その帰趨は中国のみならず、世界史的な影響を及ぼしていた。それだけに、長江下流域の士大夫エリート層は政権中枢に対して、複雑な思いを抱えて斜に構える態度を取っていた。それに比べると、四川や湖広は史書に登場するのは早いものの、目立たない役回りだった。福建や広州は中国化されたのは遅かったが、外界とのつながりを持つことで、独自の存在感があったようだ。 政治の中心はいつの時代も北であったが、南方それぞれの地域で独自の歴史や発展があり、一つと考えてしまいがちな中国の多様な面が垣間見れた。
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中国が古代では江南が辺境であり、長く北方に対して優位に立てない歴史が続いたことが良く理解できた。現代でも文化的な差が北と南ではある様な印象があるが、その根拠がこの本に記されていた。
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中国史において長らく政治の中心であった北方「中原」に対し、それとは気候風土がまったく異なる中で経済文化が発展してきた南方「江南」に焦点を当て、中国史を描きなおす。 北方と比べ日本とも関わりの深い江南から見た中国史ということで勉強になった。 現在の中国共産党政権は「1つの中国」を強...
中国史において長らく政治の中心であった北方「中原」に対し、それとは気候風土がまったく異なる中で経済文化が発展してきた南方「江南」に焦点を当て、中国史を描きなおす。 北方と比べ日本とも関わりの深い江南から見た中国史ということで勉強になった。 現在の中国共産党政権は「1つの中国」を強調しているが、中国が北と南で相互に影響を与えながらも全然異なる道を歩んできており、そして江南の中でも地域ごとの個性があるということがよく理解でき、中国の多元性を感じさせられた。朱子学や陽明学の発祥の地であったり、孫文や毛沢東などの近現代の重要政治家を多く輩出していたりなど、江南が中国史に大きな足跡を残してきたということも改めて理解した。
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