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野生のしっそう 障害、兄、そして人類学とともに
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ミシマ社 |
発売年月日 | 2023/11/23 |
JAN | 9784909394965 |
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野生のしっそう
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
よい本だった。 まえがきでも触れられていふとおり、文化人類学の本ということもなく、著者のお兄さんとの関わりに触れたエッセイのような内容(ミシマ社によくあるといえばよくある感じの本)。 コロナ禍でマスクを着けずに疾走/失踪するお兄さん。自閉症、知的障害というラベリングを超え、自粛圧...
よい本だった。 まえがきでも触れられていふとおり、文化人類学の本ということもなく、著者のお兄さんとの関わりに触れたエッセイのような内容(ミシマ社によくあるといえばよくある感じの本)。 コロナ禍でマスクを着けずに疾走/失踪するお兄さん。自閉症、知的障害というラベリングを超え、自粛圧力を抜け出し、著者の想像する家族愛のストーリーすら軽々とすり抜けるそのスピード感は爽快である。ブルーハーツを好んだパンク精神が発揮されているようにも受け取ることができそうだが、これも的外れだろう。 読者は身近な家族のことを思い出しながら、なんとなく温かい気持ちで読むのではないか。
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障害児の兄が失踪して疾走する。よくわからない兄の言動とそれをとりまく人たちのことを書いているのだが、あまりに散文的で何が言いたいのかわからない。そう感想を言ったら、知人から、そのわからなさが、障害児の兄をわからないことに通じているのではないかという意見をもらった。書いてないことが...
障害児の兄が失踪して疾走する。よくわからない兄の言動とそれをとりまく人たちのことを書いているのだが、あまりに散文的で何が言いたいのかわからない。そう感想を言ったら、知人から、そのわからなさが、障害児の兄をわからないことに通じているのではないかという意見をもらった。書いてないことが多いのに、余計なことが書いてある。書いてないことについては、別の著書に書いたと註がついているので、この著者の著作を追っている読者にとっては、それらをつなぐ本なのかもしれないが、初めて読む側からすると不親切すぎる。自著以外からの引用もあるが、唐突だったり、中途半端な紹介で、全体の文脈の中での位置付けが不明である。文化人類学という学問は、あるがままに受け入れることが第一歩なのかもしれないが、これで学問として成立するのだろうか。断片的なエピソードは面白いので、エッセイとして読むにはいいのかもしれない。
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