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尖閣 1945
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尖閣 1945

門田隆将(著者)

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尖閣 1945

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 産經新聞出版/日本工業新聞社
発売年月日 2023/11/15
JAN 9784819114295

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商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2024/05/28

尖閣諸島の帰属問題は、日中間でかなりこじれているが、本書では日本固有の領土であるという主張の根拠、および中国が出している根拠についての矛盾点を、歴史家の研究結果を通じて淡々と記述している。 とかく領土問題となると熱くなりがちだが、あくまでも冷静に述べているのが、かえって好ましく感...

尖閣諸島の帰属問題は、日中間でかなりこじれているが、本書では日本固有の領土であるという主張の根拠、および中国が出している根拠についての矛盾点を、歴史家の研究結果を通じて淡々と記述している。 とかく領土問題となると熱くなりがちだが、あくまでも冷静に述べているのが、かえって好ましく感じた。(以前読んだ「尖閣諸島と日中外交」では、日本の歴史家でも、中国の領土だったという解釈をしている人の根拠も出されていた) 力によって解決するのではなく、歴史の深堀りで、外交的な解決をしていって欲しいものだ。 しかし、本書のメインは領土問題の話ではなく、尖閣諸島とは切ってもきれない関係の人たちが主人公だ。 江戸末期の1856年、現在の福岡県八女市の農家の三男坊として生まれた古賀辰四郎は冒険心と商魂に恵まれ、明治12年23歳の時(琉球藩から沖縄県とした琉球処分の直後)に那覇に渡り、海産物を扱う「古賀商店」を開業した。 彼は東シナ海の航路で貴重な目印となっている無人島の尖閣が、アホウドリの一大繁殖地となっていることに目をつけ、真水のある魚釣島に渡り羽毛や魚介類の採集のための「古賀村」を作るに至り、人口も最盛期で248人を数えたらしい。 彼の事業を受け継いだのは、長男の善次だった。父の死の翌年大正8年12月、福建省の漁船が難破して辿り着いた魚釣島の村民に助けられ、天候が回復してから、石垣島に移送、そこでも手厚い保護を受けた後帰国させ、当時清国を倒した中華民国から感謝状をもらっている。 その後アホウドリの減少に伴い、昭和になると、常駐ではなく定期訪問という形となっていった。 時は経ち沖縄戦、彼らがいた石垣島も毎日のように爆撃され、台湾に疎開することを決める。200人超が3隻の船に乗り込み(後にエンジントラブルで2隻への分乗となる)、米軍機の攻撃を避けるため尖閣方面に迂回する航路を取るが、敵機に見つかり機銃掃射を受けることになる。 多くの人が命を落とし船も破損するが、なんとか尖閣までたどり着き、文字通りのサバイバル生活が暫く続く。一方壊れた船の残骸などを集め、手作りの船をこしらえて自力で助けを呼ぶことにした。 結局石垣島に辿りつき、助けの船を出すのだが、この時には既に日本は降伏し戦争は終わっていた。 沈没する船から人々を救い出し、銃撃で壊れたエンジンを直し、魚釣島に人々を上陸させ、そして決死隊となって、ついに石垣島への助けを呼ぶことに成功した男――その金城珍吉が息子に伝えていたのは、「人のことはいくらでもしなさい」という素朴でシンプルな言葉にほかならなかったと言うことが心に響く。 それにしても人間の精神力の強さには驚かされる。 本書では、「尖閣戦時遭難事件」と言われるものに焦点をあてているが、一括りに”沖縄戦争”と言われると抽象的になり、共感が乏しくなりがちだが、このように目の前で起こっているような錯覚を覚えるドキュメンタリー仕立てでは、当時の人たちの心に触れているような気持ちになる。 しかし犠牲者の遺骨が仮埋葬のまま今もご遺族の訪問を待っているのに、なぜ日本は、自国の領土である尖閣への墓参を許可しないのか。 尖閣戦時遭難事件は、それだけで尖閣列島が「日本である」ことを示すものである。 古賀辰四郎が「真水」を開拓してこれを確保し、人が住めるようにし、多くの命を救った「業績」は、時がどれほど経とうと、忘れられていいものではない。 遺族にとって戦争はまだ終わっていないのだ。

Posted by ブクログ

2024/05/23

第6章「尖閣はなぜ日本の領土なのか」において、中国の主張が、1969年の国連の尖閣を含む海域への学術調査の公表以降であり、同調査で、この地域に石油埋蔵の可能性が指摘されたことを受けたものであることによる旨が明らかにされている。 ただし、本書は、この問題を論じたものではない。194...

第6章「尖閣はなぜ日本の領土なのか」において、中国の主張が、1969年の国連の尖閣を含む海域への学術調査の公表以降であり、同調査で、この地域に石油埋蔵の可能性が指摘されたことを受けたものであることによる旨が明らかにされている。 ただし、本書は、この問題を論じたものではない。1945年7月から8月にかけて起こった、石垣島民の台湾への疎開船が、米軍の機銃掃射で遭難し、生き残ったもの達が魚釣島に漂着、奇跡的に救出されるまでの、戦争の悲劇と当事者の生き残りを賭けた勇気あわれる営みを描いた、緊張感溢れるルポルタージュである。ここで、第6章の記述が、違和感を感じさせるほどの現実を、読者である私たちに提示する。[尖閣の中心である魚釣島において、日本人の営みを描くことで、日本国であることを強調しようとしたのか?]

Posted by ブクログ

2024/03/16

中国が領有権を主張するずっと前から石垣島民と尖閣諸島の深い関係。戦時中台湾に疎開しようとした船が尖閣諸島に漂着した歴史秘話を描いたノンフィクション。

Posted by ブクログ

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