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この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2023/11/07 |
JAN | 9784022651297 |
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この世をば(下)
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商品レビュー
4
14件のお客様レビュー
道長と倫子の心模様の描写が面白い。それにしても内裏やお屋敷の火事が多すぎ! このころの支配層を支える資金源が中級貴族が受領として地方で溜め込んだ資産で、その任免権が権力の源というところが目から鱗。
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折からの疫病により、上座にいた公卿が姿を消し、永遠のライバルであった伊周が失脚。 貴族社会の頂点に立った、道長。 娘・彰子、姸子、威子がそれぞれ、太皇太后、皇太后、中宮と、三后を独占し、父や兄が味わったことのない幸運を掴んだ絶頂の日に、 『この世をばわが世とぞ思う望月の虧けたる...
折からの疫病により、上座にいた公卿が姿を消し、永遠のライバルであった伊周が失脚。 貴族社会の頂点に立った、道長。 娘・彰子、姸子、威子がそれぞれ、太皇太后、皇太后、中宮と、三后を独占し、父や兄が味わったことのない幸運を掴んだ絶頂の日に、 『この世をばわが世とぞ思う望月の虧けたることもなしと思えば』と誦んだ道長。 その夜は十六夜。月はかけ始めていた。 まもなく、道長の前途も月と同じように欠け始めていく。
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三男だった道長が大出世をした史実と やや傲慢にも思えるあの歌の存在で 栄華を極めた、計算高い男という印象だったが この物語の道長は、平凡児。 口癖は「ああ、何たること、何たること」だ。 それでも、野心は少なからずあり、成長しながら 確実に幸運をつかみ、それに甘んじることなく 場...
三男だった道長が大出世をした史実と やや傲慢にも思えるあの歌の存在で 栄華を極めた、計算高い男という印象だったが この物語の道長は、平凡児。 口癖は「ああ、何たること、何たること」だ。 それでも、野心は少なからずあり、成長しながら 確実に幸運をつかみ、それに甘んじることなく 場を見極め、理由をつけ政治家として生きた青年として描かれている。 大河ドラマの影響か、この時代を背景にした本をたくさん目にしたため購入したが、さすが永井路子さん。 歴史が好きなため、どんな人にも歴史に触れてほしいと分かりやすく書きたいという記事をどこかで読んだ通り、読みやすかった。 この本を読んだあとに、道長のあの歌を読むと また違った印象になりにんまりしてしまった 「この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば」
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