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月と日の后(下) PHP文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2023/11/08 |
JAN | 9784569903576 |
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月と日の后(下)
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商品レビュー
3.6
18件のお客様レビュー
藤原彰子の一生を、時系列に沿って丁寧に描いた物語。淡々と進む点は上巻と同様だが、下巻では彰子が明確な意思と目的を持って動くようになり、そこに大きな見応えがあった。特に、道長が存命中は実質的に「彰子 vs 道長」の構図になっている点が興味深い。藤原家のために強引に政治を進める道長...
藤原彰子の一生を、時系列に沿って丁寧に描いた物語。淡々と進む点は上巻と同様だが、下巻では彰子が明確な意思と目的を持って動くようになり、そこに大きな見応えがあった。特に、道長が存命中は実質的に「彰子 vs 道長」の構図になっている点が興味深い。藤原家のために強引に政治を進める道長に対し、彰子は父が兼家や詮子のようにならぬよう釘を刺し、諸卿を懐柔していく。その駆け引きが巧みに描かれ、大きな事件が起こるわけではないものの、気づけば彰子が大きな存在へと成長している。その描写技巧には驚かされた。 また、道長の死後、頼通の治世については私自身知らない点が多く、史実として新鮮に感じながら読み進めることができた。特に、彰子が白河天皇の治世まで生きていたことには驚いた。 物語を通して、この時代に長生きすることの残酷さが浮き彫りになる。夫である一条天皇、実妹の姸子・威子・嬉子、敦康親王、息子の後一条・後朱雀、孫の後冷泉・後三条——愛する者たちを次々と見送る人生の重みが、彰子の生涯に刻まれていた。 それにしても、これほど多くの人が若くして世を去る中で、大病もせず90近くまで生きた倫子(明子もそうだが)と彰子の生命力には驚かされる。改めて、道長の栄華を支えたのは、ニ男四女を産み育てた倫子の存在だったと再認識した。娘たちは代々の天皇に嫁ぎ、子を産み、息子たちは皆長寿を全うしながら政治を動かしていった。 一方で、残念に感じたのは紫式部との関係があまり描かれなかった点だ。死の直前、彰子が思い出すのは一条天皇と紫式部の二人なのに、紫式部との交流の印象が薄く感じられた。晩年はいわゆるナレ死であっさりと描かれており、もう少し回想などを交えて、互いの人生を振り返る場面が欲しかった。
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平安時代とは道長頼道の時代だと思っていたが、彰子の存在の大きさをとても感じた。 紫式部が仕えた方としか習っていないのは、とてももったいないことだった。 それにしても、この時代の放火、悪霊の考え方、そして何よりも身分、家を守るための婚姻を現代になぞらえるとぞっとする。
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内裏、焼亡しすぎ… それだけ政が荒れてたということか。内裏に限らずいろいろなものが燃えてなくなったんだろうな。しっかりしていれば火はおこらない。いまの世なら炎上してるという表現になるのかな。実際の火がおこってないからことの重大さに気づきにくい。火は怖い。すべて灰になる。 長くて濃...
内裏、焼亡しすぎ… それだけ政が荒れてたということか。内裏に限らずいろいろなものが燃えてなくなったんだろうな。しっかりしていれば火はおこらない。いまの世なら炎上してるという表現になるのかな。実際の火がおこってないからことの重大さに気づきにくい。火は怖い。すべて灰になる。 長くて濃い一生だった。もう誰が誰だかわからなくなったが、ただ彰子が一条帝を思い続けて最期は穏やかそうで、それだけでよかった。
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